金歯の歴史
金歯は昔から使われており、特に金の価格が安かった頃には銀歯の代わりによく使われてきました。では金歯が歴史上はじめて使われたのはいつ頃だと思いますか?実は推定4,500年前の古代エジプトですでに使われていたそうです。この当時から金は高価なものだったため、ファラオ(王様)などの位の高い人のみだったようですが、それでもそんな以前から利用されているとは驚きですよね。
銀歯と金歯の違い
歯科治療時のかぶせ物として金歯と同じような立ち位置に銀歯があります。金歯と銀歯は同じ治療目的で使われ、銀歯の方が金額が圧倒的に安いです。にもかかわらず金歯が利用される場合があるのはなぜでしょうか。もちろん、ゴージャスな見た目にしたくて金歯を利用する場合もありますが、多くの場合は銀歯よりも金歯の方が優れている点が多いためです。
圧倒的な耐腐食性
銀歯は古くなると劣化が進みやすく、銀が溶け出すことによって金属アレルギーや歯茎を黒く変色させてしまうことがあります。しかし、金歯は金自体の安定性が非常に高いため、酸や塩基にもほとんど反応しません。金を溶かすためには、王水とよばれる濃塩酸と濃硝酸を3:1の割合で混ぜた特殊な混合液が必要になり、日常的に存在する物質では絶対に溶けることはないといえます。つまり、口内にあっても劣化することがなく、金属アレルギーや錆の心配がほとんどない優秀な素材となります。
素材の柔らかさ
金は展延性が高く、伸ばしたり薄くしたりするのに適しており、様々な形に加工することが容易です。そのため、歯とかぶせ物の隙間が出来ずに虫歯の予防ができたり、嚙んでいるうちにその人に最適な嚙み合わせの形に変形する点もメリットといえます。
新しい素材
上述したように、金歯はその特性から被せ物の中で最も優れたものとして扱われてきました。しかし、技術の進歩とともに、セラミック製やジルコニア製などのメタルフリーかつ自然な歯に近い色味をもつかぶせ物やインプラント技術の発展、近年の金相場の上昇によって、利用者が減ってきています。
金歯は何本から買取してくれる?
他のかぶせ物に変えたり、抜けてしまったなどの様々な理由で金歯が不要になった場合、売却を考える事もあるかと思います。しかし、そこで気になるのが「歯や詰め物が入っている状態でも買い取ってもらえるのか」や「1本だけだと買取してもらえないんじゃ」といったことだと思います。結論として、金歯は状態に関わらず1本からでも買取は可能です。確かに金の買取という観点から考えると、金歯は決して良い状態とはいえないでしょう。しかし、金は劣化しにくく、歯などの余計な物を除去すれば金として再生させることが可能です。そのため、金相場そのままの買取というのは難しいですが、それに近い価格で取引することが可能です。
金歯を高く売るために
金歯を売却する際、可能な限り高く売却したいと考えますよね。金歯を高く売却するために重要なポイントは2つあります。
金の相場や品位を調べておく
金の価格は毎日変動しています。そのため、高く売るためには金の相場をインターネットなどを用いてチェックし、高いタイミングで売るようにしましょう。また、金歯は純金で作られていることはほとんどなく、硬度を確保するために金合金製になっています。そのため、金の品位(純度)がわかると買取相場の目安になるため、悪質な業者に引っかかる事がなくなります。
複数の買取業者に査定してもらう
少し手間にはなる方法ですが、複数の業者に査定依頼をしてもらうのも有効な手段になります。悪質な業者を避けられることはもちろん、金歯などは特に買取業者によって手数料が異なるものになるため、複数業者に依頼し、高額で買い取ってもらえる業者に売却するという方法はかなり有効といえます。
まとめ
売却をためらってしまいがちな金歯ですが、金歯も立派な金です。そのため、金としての価値があり、金の相場が高騰している今はまさに売り時といえます。自宅に眠っている金歯がありましたら是非「買取大吉」までお持ち込みください。経験豊富な鑑定士がお客様の大事な品物を丁寧に査定いたします。査定や相談は無料で行っておりますので、お気軽にお近くの「買取大吉」までご相談ください。