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多様なガーネット
ガーネットは柘榴石(ざくろいし)の和名を持つ宝石です。その和名やガーネットの一般的なイメージから、深紅の色を想像しがちですが、実は“ガーネット族”に含まれる石には実に様々な種類があり(細かく分類すると23種類!)、色も多様です。このガーネット族は大きく2つに大別されます。
パイラルスパイト系列 Pyralspite
赤色系を呈するガーネットです。パイラルスパイトに分類される下記の3種類の石は、アルミニウムを含んでいるという共通項があります。
パイロープ ガーネット
燃えるような深紅を呈するガーネットです。この色はアルミニウムやクロムによるものです。
アルマンディン ガーネット
鉄が含まれることにより黒味がかるため、パイロープより深みのあるダークレッドが特徴的です。
スペサルタイト(スぺサルティン) ガーネット
マンガンが含まれ鮮やかなオレンジ色を帯びたガーネットです。
ウグランダイト系列 Ugrandite
緑色系を呈するガーネットです。ウグランダイトに分類される下記の3種類の石は、カルシウムを含んでいるという共通項があります。
・グロッシュラー
緑色以外にも黄色味を帯びたもの無色のものも見られます。
・アンドラタイト
緑色以外にも、鉄を多く含むものは褐色や黒に近い色味ものも多くみられます。
・ウバローバイト
クロムによる鮮やかな緑色が特徴的です。
スペサルタイト(スぺサルティン) ガーネット
スペサルタイト(スぺサルティン) ガーネットは、ケイ酸アルミニウムを主成分とするガーネットです。 その名前「スペサルタイト」は、ドイツのバイエルン州のSpessart(シュペッサート)地区に由来しています。その色は、茶褐色を帯びたものから紫色を帯びたものまで、さまざまトーンのニュアンスをみせてくれますが、特に純度の高いものはオレンジ色を呈しています。 鉱物の硬度を示すモーススケールでは、スペサルタイト ガーネットの硬度は 6.5 から 7.5 の間です(ダイヤモンドは最高値の10)。その為、それなりの硬度はありますが、ダイヤモンドやサファイヤなどより硬い石とぶつかると、負けてしまいます。主な産出地はスリランカやミャンマー、マダガスカル、ブラジルなどです。
パワーストーンとして
1月の誕生石であるスペサルタイト ガーネットは、パワーストーンとしては深い癒しをもたらし、治癒と体の修復を助けるため、身体に調和をもたらす石として知られています。自然治癒力を刺激し再生を可能にするとも言われています。 またスペサルタイト ガーネットは、瞑想や精神統一など、スピリチュアルなアクティビティにおいても精神のバランスをもたらすと言われています。精神活動に調和をもたらすという点では、スペサルタイト ガーネットは、欺瞞や詐欺など誤った情報に惑わされることを防止してくれます。 ひいては私たちがより広く全体像を見ることを促してくれるといいます。つまり、精神的および感情的な明晰さをもたらし、正しい答えや精神的安定が必要な時に寄り添ってくれる石なのです。
またスぺサルタイト ガーネットは、ヨガや仏教的瞑想において身体のエネルギー循環を司るといわれる、「チャクラ」にも影響を与えると言われます。とくに身体の下部のチャクラと共鳴し、不快感や不安を感じたときに使用するのに理想的な石です。体内を流れる液体の循環をよくし、腎臓、肺、肝臓の機能をサポートします。体内循環機能の向上は体の抵抗力を高めて細菌感染から身を守ることができます。腸の機能と体の排泄システムを改善することもできます。スペサルタイト ガーネットは、外的要因から受ける影響を制御する精神的な支えとなってくれるため、喪失感や恐れを払拭し、愛情や平静、満足感といった肯定的な感情を呼び起こします。そのためスペサルタイト ガーネットは心身や身を置く環境のバランスが崩れていると感じている人にとって非常に有益です。また肉体に執着する魂を解放し精神世界へ導くとも言われています。
スペサルタイト ガーネットのヒーリング効果を高める場合はアマゾナイト、ペルー産ブルーオパール、ブルーカルセドニー、ピーターサイト、レインボームーンストーンなどを組み合わせることで、高価が向上すると言われます。
※パワーストーンの効能はスピリチュアルレベルでの情報であり、科学的・医学的根拠はありません。
まとめ
ガーネットやざくろ石といっても実は多くの種類があり、構成元素によっても色合いがことなります。とくにスペサルタイト(スぺサルティン) ガーネットは鮮やかなオレンジ色が人気を集めるユニークなガーネットです。心身に調和や安定をもたらす石として、パワーストーンの世界でも有用な石です。