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ロンドン金値決め価格に代わるLBMA金価格について

179_lbma金価格_Timon - stock.adobe.com

金の相場は、金取引の中心地であるロンドンとニューヨークが大きく関わっています。今回はその中でも現物取引の中心地であるロンドンの金取引、特にLBMA金価格についてご紹介します。

ロンドン金値決め価格

ロンドン金値決め価格は1919年に始まり、金市場でほぼ1世紀に渡って金の値決めをしていた伝統的な金の値決めです。これは金取引市場において、取引価格の指標となる数値で、1日に2回(10:30と15:00)発表されます。

この価格を決める際にはブリオン・バンク(※1)自身の注文と利用する顧客からの注文を合わせ、需要と供給のバランスに応じて決定されます。この価格決定の後、この価格でブリオン・バンクと全ての顧客との取引が行われます。

そのため、この価格は他の商業取引や投資商品でも利用され、中央銀行の金準備やETF(※2)の残高の評価をするために使われる世界の金の指標となっているのです。

※1 ブリオン・バンク

欧米の大手銀行で、金を含めた貴金属取引を幅広く行う部署を持つ銀行を、金市場のサイドから、ブリオン・バン ク(Bullion Bank)と呼んでいます。フィキシング・メンバーは、スコシア・モカッタ、バークレイ銀行、ドイツ銀行、 HSBC、ソシエテ・ジェネラルの5行でしたが、2014年1月にドイツ銀行はフィキシング・メンバーからの脱退を表明したため、現在ではドイツ銀行を除いた4行となっています。

※2 ETF

ETFとはExchange Traded Fund の略で、日本語では「上場投資信託」といいます。ETFは日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)、S&P500等の指数に連動するように運用されている投資信託の一種です。簡単にいうと、通常の株は特定の1社についての株式になりますが、ETFは複数の上場企業株式詰め合わせパックといったイメージです。

なぜロンドン値決め価格からLBMA金価格へ移行したのか

ロンドン値決め価格の問題点

ロンドン値決めはブリオン・バンク4行の値決めメンバーが電話会議で価格が決定される仕組みになっていたため、記録などが残らないようになっていました。そのため、決められる仕組みがどのように管理されているかがわからず、懸念の声もありました。

ロンドン金値決め価格に関わる不正事件

2014年5月にバークレイズ銀行でロンドン金値決め価格に関わる不正事件が発覚しました。バークレイズ銀行は、英国金融行為規制機構(FCA)によって、2,600万ポンドの制裁金を課されるという罰則を与えられ、世界に大きな衝撃を与えました。

内容としては、銀行内の一人のトレーダーが、顧客と利害相反があった取引を行い、値決め価格を不正操作する目的で注文を出したこと、値決めメンバーとして、社内で十分な社内手続きの管理がされていなかったこと、この二点に対するものでした。FCAは報告書において、値決めの仕組みには問題が無いと結論付けましたが、ロンドン金値決め価格に大きな不信感を与えました。

LBMA金価格へ移行することで何が変わったか

不正を防ぐ取り組み

新たな金の世界指標となる価格は今までと同じように、市場参加者の需給のバランスで決定されるものの、新たに電子システムを利用したオークションに基づく方式が利用されるようになりました。そのため、注文等の詳細記録がシステムに保存され、監査可能となりました。また、価格の管理と運営が市場参加者ではないICE Benchmark Administration(IBA)によって行われ、取引に透明性を重視するように変更されました。

参加企業の増加

価格決めに関わる銀行がブリオン・バンク4行に加え、UBS、ゴールドマン・サックス、JPモルガンが加わり7行に増加しました。

取引の最小単位の緩和

ロンドン値決め時に相場決定の参考とされていた取引は400トロイオンス(※3)のグッド・デリバリー・バー(※4)を基準としたものでした。そのため、ラージバーを用いる大口の取引のみが値決めの参考価格となっていましたが、LBMA金価格への変更によって、参考になる取引が1トロイオンスまで引き下げられたため、多くの取引が金の取引価格を決める要素となりました。

その他、細かい違いはありますが、ロンドン値決め価格時と価格の更新時間や告知に関しては変わらなくなっています。つまり、LBMA金価格は不正への取り締まりを強化し、時代に合わせて使いやすくバージョンアップしたものと考えるのがいいでしょう。

※3 トロイオンス

金や銀、プラチナなど貴金属の計量に使用される単位のことです。1トロイオンス(troy ounce)=31.1034768グラムで、単位記号は「oz」「toz」など。貴金属の国際標準の取引価格は「米ドル/1トロイオンス」で表示されます。日本国内では円建て価格に換算され、「日本円/1グラム」で表示されることが多いです。

※4 グッド・デリバリー・バー

LBMAの厳しい基準をクリアした公認の業者が製造した金の延べ棒には「Good Delivery Bar」の称号が与えられます。グッド・デリバリー・バーの称号を得たゴールドバーは世界中で高い信頼を得ており、日本国内外を問わず、取引が可能となり、日本のブランドでは、「田中貴金属工業」、「三菱マテリアル」、「石福金属興業」、「徳力本店」、「松田産業」、「住友金属鉱山」、「日鉱金属」、「三井金属鉱業」がLMBAの基準を満たしている刻印をつけることができます。

まとめ

今回は金の取引価格に大きな影響を与える、LBMA金価格(旧ロンドン金値決め価格)について、ご紹介しました。日本の金価格はLBMA金価格と円ドルの為替レートによって決まります。現在、金の取引価格は未曾有の高騰をみせており、貴金属投資を考えている方も少なくありません。金価格の推移を予測するために、日本のレートだけでなく、LBMA金価格についてもチェックしてみてはいかがでしょうか。

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