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金の価値が高いのはなぜ?
希少性が高いから
金は自然に生成される物質であり、人の手で作る事は理論上、可能のようですが、実用化には程遠い状況です。そのため、金は自然に生成されているものを採掘するほか入手する術がなく、金の埋蔵量自体も鉄や鉛などの他金属と比べるとかなり少ないため、希少性が高い物質であるといえます。
需要が高いから
金はその美しい黄金色の輝きから、古くから装身具や装飾品として用いられており、その時代の権力者や富豪などに重用されてきました。また、現在でもジュエリーの定番金属として需要があります。また、金は展延性が高く、様々な形に加工できるほか、優れた電気伝導性をもつ事から電子機器のメッキなど工業面での需要も高いです。この他、金は投資家のリスクヘッジの手段としても需要があり、近年の世界情勢から金を所有しておこうとする動きが活発になっており、これらの点から、ますます金の需要が高くなっているといえます。
金の相場が決まる要因
金相場は様々な要因によって値動きが起き、値動きの繰り返しによって相場が変化します。ここでは金の値動きが起こる要因についてご紹介します。
需要と供給のバランスが、どちらかに傾いたとき
金に限った話ではないですが、物の値段は需要と供給のバランスによって決まります。野菜が豊作となると供給が増え値段が下がってしまい、需要もそこまで上がらずに「豊作貧乏」になる場合があるのと一緒です。逆に、需要が高いにもかかわらず、供給が追い付いていない商品に対しては金額が高くても欲しいと考える人が増え、価格が上がっていきます。金は地球に存在する埋蔵量という制限があるため、需要と供給の影響を受けやすい物のひとつであり、従来の用途以上に電子機器などでも需要が増えているため、価格が上がっているといえます。
地政学的リスクが高まったとき
みなさんは有事の金という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。金は実物資産かつ、世界共通の価値があるという特徴があります。そのため、テロや戦争が起きる可能性が高い場合、安定資産である金の需要が増え、金相場が上昇しやすいといわれています。しかし、これは一過性のものという考え方もあり、この上昇のタイミングで金を売却する投資家も多くいます。
インフレーション(インフレ)
金は守りの資産ともいわれています。これは金自体に価値があるため、このあらゆるリスクに対して資産を守ることができるため、このようにいわれています。このリスクの中にはインフレも含まれています。基本的に景気が良くなると物やサービスの価格は上がっていきます。すると価格が上がる前に手に入れておこうと考える人が多くなり、結果として更なる価格上昇を引き起こします。これがインフレの基礎で、物の価値と反比例するように現金の価値が下がってしまいます。そのため、インフレ時には物としての価値がある金の相場が上昇します。
円安・円高
日本国内において、円安・円高というのは金の取引を行うときに大きな影響をもたらします。金は世界的に米ドルで取引されており、日本へと輸入するためにドル円為替相場が影響してきます。そのため、そのほかの多くの輸入品と同様に、金は円安になればなるほど価格が高騰します。
1ドル100円のときと130円のときでは、130円のときの方が金の価格は上昇します。金の相場は比較的安定しており、短期間で急激に上下する可能性はそれほど高くはありません。金相場の動きよりも、実はこのドル円為替相場の動きが、金価格に影響を与えるケースも多くあります。今後、金相場が上がるかどうかをチェックしたいときには、「今後のドル円為替相場が円安に傾きそうかどうか」を判断するのもオススメです。
金は売却された後どうなる
買取店に持ち込まれる金製品は多岐にわたり、ジュエリーやインゴット、金製の飾り物や金歯など様々なものがあります。これらの金製品は買取店で買い取られた後、2通りのルートをたどっていく場合が多いです。
メンテナンスを行い、そのままの状態で再販するリユース
売却される金製品の中には有名ブランドの人気ジュエリーやインゴット、金貨などの状態がよい金製品も多くあります。このような金製品は人気が高く、そのままの状態でも欲しい人が多いため各買取店などでメンテナンスを行った後に中古品という形で販売されます。売られる方法は買い取った店舗で売られる場合や中古品を扱う別業者に売る場合、買取店によっては独自にオークションを行って売却するなど、各買取店毎に独自の売却方法があるため、この販路が豊富な買取店はリユースの金製品の買取価格が高くなる傾向があります。
再販などはされずに、新たな物に再生されるリサイクル
金歯や片方しかないピアス、割れたり変形してしまったアクセサリーなど、そのままの状態では買い手がいないものでも買取店では積極的に買取をしていますよね。これを不思議に思う方も多いと思います。確かにこのような金製品はそのままですと買い手がいません。そのため、一度溶かしてから新しい金製品へと再生させることで再び私たちの元に戻ってきます。このような事が出来るのは純金のもつ外部からの刺激や環境によって変化することのない金の不変性によるもので、この特性からどのような状態の金であったとしても純金に戻すことができるため、価値のなくならない高価で無二の存在となっています。
まとめ
今回は金の価格が高い理由についてご紹介しました。金の相場は日々変動を続けており、今後どのように変化するのかを予測することは難しいです。しかし、確実にいえることは、現在の金価格は過去最高額に近い水準で変動しており、今が売り時であることは間違いない事実といえます。「買取大吉」では金・貴金属の買取を強化しており、品位や状態を問わず、金製品の高価買取を行っております。査定やご相談は無料で行っておりますので是非お気軽にご来店ください。