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2022年4月以来、約一年ぶりに更新
2023年3月14日に、日本の金取引相場が8,930円/1gとなり、2022年の4月に記録されていた8,860円/1gを更新し、過去最高額で取引されています。
(追記)2023年3月20日現在、金買取相場が9,138円/1gとなりました。
最新の金相場は以下のリンクよりご参照ください。
https://www.kaitori-daikichi.jp/list/gold/
今回の金相場高騰の要因
世界的な利上げの動き
2023年は世界各国でインフレが進んでいます。そのため、各国中央銀行がインフレ抑制のために利上げを行うなどの対策をすることで、インフレを抑制しようと働きかけています。しかし、この動きにより景気後退は避けられないという見方もあり、有事の安全資産として投資家達の金の需要が高まっています。
Silicon Valley Bank(シリコンバレー銀行)の経営破綻
2023年3月の金相場高騰の大きな要因にカリフォルニア州に拠点を置く金融持ち株式会社SVBファイナンシャル・グループ傘下のシリコンバレー銀行の経営破綻が挙げられます。シリコンバレー銀行は、昨年末時点の総資産は約2090億ドル(約28兆2千億円)で、米銀行の破綻では2008年の金融危機リーマン・ショック時に経営破綻したワシントン・ミューチュアルに次ぐ2番目の規模となります。
円安の影響
日本国内においては中央銀行による金融緩和が継続されていることにより、各国通貨に対しての円安が進行しており、ドルで取引される金相場は円安の影響を受けた形で金の価格を上昇させる結果となっています。
今後の動向
今後の金相場として懸念されるのは「シリコンバレー銀行の経営破綻の影響」と「地政学リスク」の2点が挙げられます。
シリコンバレー銀行の経営破綻の影響
銀行の経営破綻が起こった場合、気になるのが連鎖倒産などの可能性です。この経営破綻を受けて米政府は連鎖倒産の不安の解消に動いていましたが、同州のアメリカの銀行であるシグネチャー・バンクが経営破綻したと発表しました。わずか3日間で中堅米銀が連鎖破綻するのは極めて異例の事態といえ、今後の動向次第ではアメリカ経済のみならず世界経済に大きな影響をもたらすかもしれません。
地政学リスク
金は戦争や経済危機などの世界の地政学リスクが高まると需要が高まり、相場が高騰します。新型コロナウィルスの影響が少なくなってきたとはいえ、ロシア・ウクライナ間の戦争や米中間の貿易摩擦や観測気球の撃墜など火種が多い状況です。これらの動向により、今後の金相場が大きく左右されるのは明確だといえます。
今が売り時
2023年3月13日現在、ニューヨークの金先物取引のチャートを確認するとかなりの上下幅で変動が繰り返されています。そのため、今後の予測が難しい状況です。米政府も混乱が少ないように動いているため、今後の動向によってはほとんど影響も見られず金相場は落ち着くことも十分に考えられます。しかし、現状は過去最高値を記録していることは事実のため、少なくとも今は売り時といえます。「買取大吉」では金・貴金属の買取を強化しており、インゴットや金貨のみでなく、金製のアクセサリーなども状態を問わず幅広く買取を行っております。今後、約1年ぶりの最高値更新を受けて、金買取の無料査定やご相談が増える事も予想されるため、お早めにお近くの「買取大吉」までご来店ください。