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金と為替の深い関係

1257_金 為替

歴史的に金は、通貨として使われたり資産を保証するものとして通用してきました。ロンドンでは金の預かり証が銀行券の原型となり為替取引を発展させます。その後、金本位制にはじまる近現代の世界の経済システムにおいても金は重要な役割を果たしています。そんな金と為替の関係を見ていきましょう!

為替とは

為替(かわせ)とは、デジタル大辞泉によると

《中世に用いられた「かわし(為替)」の音変化》

1 遠く隔たった者の間に生じた金銭上の債権・債務の決済または資金移動を、現金の輸送によらずに行う仕組み。現在では、内国為替と外国為替、送金為替と取立為替などに分類される。

2 「為替手形」の略。

3 為替に関する業務。

4 取り替わすこと。ひきかえ。交換。

ということです。特に金と為替は近代以降、外国為替取引において深い関係にあります。

金本位制

今につながる貨幣流通システムの基盤は、金本位制によって確立されたと言えるでしょう。金本位制とは、貨幣の価値が金の一定量と等価関係になるようにすることで、通貨の価値を保証するシステムです。このシステムは銀行券の原型が世界で初めて登場したイギリスで確立されました。その銀行券の原型はゴールドスミス・ノートと言われるゴールドスミス(金細工師)が発行した約束手形です。

ゴールドスミスは金製品の製作に加えて、金の預かりを行っていました。その金の預かり証がゴールドスミス・ノートだったのです。イングランド銀行はこのゴールドスミス・ノートをモデルにして銀行券を発券します。イングランド銀行は1694年にロンドンに設立された銀行で、当時フランスとの戦争で膨大な戦費が必要なイギリス政府に貸し上げを行った対価として、イングランドとウェールズにおける銀行券の発行という特権を得たことから、イギリスの中央銀行として機能します。

そのイングランド銀行が1844年に銀行券と金を交換可能(=兌換)な貨幣としたことが金本位制のはじまりです。金本位制はその後、他の国でも採用されるようになり世界経済のスタンダードとなります。

世界恐慌とブロック経済

しかし、金本位制は1929年、ウォール街の株価大暴落に端を発した世界恐慌を機に、廃止への一途をたどります。世界恐慌に対処するため、植民地や国内資源を持つ先進国は、自国内または自国と植民地の間で自給自足できるような経済ブロックを確立していきます。これは自国と植民地の間の交易では特恵関税を設定し、それ以外の輸入物資には高い関税をかけて自国の経済を守るというものでした。これは植民地も資源もない先進国が、独自の経済圏を形成するために侵略を行う要因になり、第二次世界大戦の原因にもなったと考えられています。

金為替本位制

ブロック経済や貨幣の引き下げ競争からの反省として誕生したのが、米ドルを基軸にした金為替本位制です。1944年、連合国通貨金融会議によって新たな通貨制度が制定されます。この会議によって締結されたブレトンウッズ協定(ブレトンウッズの名前は開催地に因みます)では、アメリカドルを金と交換可能な唯一の兌換貨幣とし、米国以外の国は自国貨幣を米ドルとの固定相場制とする「金ドル本位制」が世界の通貨システムとして採用されます。このシステムはブレトンウッズ体制とも呼ばれます。

変動為替相場制

しかし、1960年度のアメリカ経済の後退や、ヨーロッパや日本の経済復興などにより、ブレトンウッズ体制の継続が困難となります。1971年ニクソン大統領は金とドルの兌換を停止し、金為替本位制(金ドル本位制)も終わりを迎えます。そうして1973年より世界の為替市場は「変動為替相場制」となっていきます。略して変動相場制とも呼ばれるこの制度は、各国が金融政策などによって自主性をもって為替相場の均衡を保つことで、極端なインフレーション(物価高騰)やデフレーション(物価下落)などがドミノ式に世界に波及することを予防できるということを期待したものでした。

有事の金

しかし現在でも金への信頼感は厚く、世界情勢や景気に不安が生じると、リスク回避へ動く投資家の資金が金へと流れます。そうすると金の需要は高まり、金の価格は高騰します。逆に好景気など安定期には金の価格は下がると言われます。こうした性格から、金と為替の関係においては金を「有事の金」と呼ぶのです。新型コロナウィルスの蔓延による経済活動の沈降やロシア・ウクライナ問題や米中の緊張感など、世界情勢に暗雲立ち込める現在、金は未曽有の価格高騰をみせています。

金の価格

その金の価格はどのように決まっているのでしょうか?まず金の価格には現物価格と先物価格があります。現物取引価格は現在でも、ロンドンで決定されていて、毎営業日の10時30分と15時に公表されます。先物取引価格はニューヨークで決定されます。尚、国際金価格は現物取引でも先物取引でもドル建てです。

まとめ

金は古来より価値の高いものとして珍重され、中近世のイギリスでは金細工師によって、為替と結びつけられ銀行券として発達しました。そして金本位制が確立し、貨幣価値を保証するものとして近代世界経済の地盤になります。変動相場制となった現代では、直接的には金と為替相場との関係はなくなったものの、依然として経済において重要な役割をになっています。

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