金とは
まず、金とは何かからご説明したいと思います。金とは人類がはじめて発見した金属と言われており金の歴史は遥か昔から続いているのです。発見した当時は今ほど加工技術もなく装飾品に主に用いられておりました。世界の歴史をさかのぼると古代エジプトファラオの墓の供え物としても扱われておりました。それから月日がたち、18世紀にはいるとアマゾンで砂金が発掘されたことによりゴールドラッシュへと突入しました。このように金は遥か太古より人類を魅了し続け、現在に至るまで高価なものとして扱われてきました。今も昔も装飾品等に用いられ一度も途絶えることなく人々を魅了しているという点を考えれば、この先の未来においても貴重な貴金属であることは容易に分かりますよね。
なぜ人々は金を買うのか
金は昔から【有事の金】や安全資産と呼ばれ有事の際にも高い価値はそのままで価値が大きく変わらないものとして取引されてきました。その理由は以下になります。シンプルに色が美しく装飾品としての需要が高い前述のとおり、太古から装飾品に使われてきた金ですが現在でも同じくジュエリーなどにふんだんに使用されています。輝く太陽のようなそのまばゆさはいつの時代も人々の心を魅了しています。希少性の高さ金は人工的に製造できるものではなく私たちが住んでいる地球上では発掘できる量が限られた金属となります。金が発見されてから現在までの発掘量は16~18万トンと言われ25メートルプールに換算すると4杯にも満たない量となり、今後発掘可能な金は残り約5万トンと言われています。その希少性の高さから金の価値は普遍的なものとなっています。安定した品質金は他の金属と比べても腐食しにくく、また酸化することもありません。人工的に溶かすことはできますが自然の中では何百年、何千年と劣化することなく形をとどめ続けます。無国籍通貨株式や債券は不景気や会社が破綻すれば価値が全くなくなってしまいますが金は金貨として保有すれば世界中のどこでも他の貨幣に交換し使用することが出来ます。国籍を問わず価値があることから無国籍通貨と呼ばれることがあります。
なぜ金の価格は変動するのか
世界の様々な情勢や経済、政治リスクにより変動します。一般的にはアメリカの景気がよいときに金が売られドルが買われます。反対に不景気やテロ、紛争などが起こり世界情勢が不安定な状況ではドルが売られ安全資産と呼ばれる金が買われます。また、インフレ対策としても金が買われることが多く1970年代のオイルショック時にも金相場が高騰しました。このように金の相場や価格は日本だけではなく世界と密接に関係しています。
まとめ
今回は金の相場の変動はなぜ起きるかについてご説明させて頂きました。今も昔も安全資産として扱われている金は今後も貴重な金属として取引されることでしょう。また、現在歴史的な金価格の高騰が起き、連日金製品をご売却される方もいらっしゃいます。ご自宅に金が使われている製品やジュエリーなどお持ちの方は今がご売却のタイミングとしてはぴったりなのではないでしょうか。