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地金とは?金地金・地金型金貨との違いや種類・価値を解説

地金とは?金地金・地金型金貨との違いや種類・価値を解説

「地金(じがね)」や「金地金(きんじがね)」は、言葉が似ていますが、それぞれ異なる意味を持っています。また、「地金型金貨(じがねがたきんか)」というものも存在します。本記事では、これら3つの違いや種類、価値について詳しく解説します。

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地金とは

地金(じがね)とは、金属を保存・加工しやすいように固めたものを指します。

種類を問わず、高純度の金属を固めたものは、一般的に「地金」と呼ばれます。

また、「地金ジュエリー」といった装飾品や、投資目的で保有される「インゴット(延べ棒)」なども、地金の一種とされています。

地金になる主な貴金属の種類

地金として利用される金属にはさまざまな種類がありますが、代表的なものとしては金、銀、プラチナが挙げられます。ここでは、これらの特徴について詳しく解説します。

代表的な貴金属の1つで、金属光沢がある山吹色の輝きが特徴です。埋蔵量に限りがあることや、通貨や株式のように価値を失わないことから、高い資産価値を持っているとされています。

また、酸化や腐食などの化学変化に強く、劣化しにくいという優れた性質を備えています。ただし、純度が高い金は非常に柔らかく、日常使いするようなジュエリーなどには適していません。そのため、銀やパラジウムなどの金属(割り金)を加えることで、硬度を高めます。

これにより、ホワイトゴールドやピンクゴールドといった、さまざまな色合いの合金を作り出すことも可能になります。

銀は、上品な白銀色の輝きが特徴です。金属の中でも、熱伝導率・電気伝導率・可視光線反射率の数値が非常に高く、展延性も金に次いで2番目という、優れた物理的特性を持っています。

また、その洗練された美しい輝きから、ジュエリーの素材としても高い人気を誇ります。

さらに、貴金属の中では比較的価格が安定しています。装飾品だけでなく、工業の分野でも幅広く活用されていることから、常に高い需要がある金属と言えます。

プラチナ

プラチナ(白金)は、ややグレーがかった白い輝きが特徴です。

通貨や投資として使用されることは珍しいですが、金と比べて生産量が少ないことから、非常に希少価値の高い金属とされています。

また、金と同様に、酸化や変色に強い性質を持っている金属でもあります。プラチナの多くは工業用として使用され、ジュエリーの素材として使用される場合は、90%以上の合金を採用することが一般的です。

金地金や地金型金貨との違い

地金にはさまざまな素材がありますが、「金地金」や「地金型金貨」は、いずれも素材に金を使用している点で共通しています。一見すると似たようなものに思えますが、それぞれに異なる特徴があります。

ここでは、金地金と地金型金貨の違いについて、詳しく解説していきます。

金地金とは

金地金(きんじがね)とは、地金の中でも金を使用したものを指します。

「インゴット」や「ゴールドバー」とも呼ばれ、主に長期的な資産運用を目的とした投資対象として、広く流通しています。金地金の品質は、国際的な規格に基づいているため、純度99.99%以上の純金でなければ認定を受けられません。

このように厳格な品質管理によって保証されているため、金地金は世界共通の価値を持つ資産として認められています。

地金型金貨とは

地金型金貨とは、投資用に発行される金貨のことです。

各国の造幣局が鋳造を行い、金の含有量や品位を保証しているため、信頼性が高く、投資資産として人気があります。

地金型金貨の価格には、鋳造や流通にかかるコストが上乗せされるため、同じ重量で比較すると、金地金よりも高価になる傾向があります。

なお、同様の目的で発行される銀貨は、「地金型銀貨」と呼ばれます。

金地金の価値が高い理由

金地金の価値が高い理由の1つは、その素材である「金」が、普遍的な価値を持つ貴金属であるためです。ここでは、金地金の希少性の高さと、価値が失われにくい理由について詳しく解説します。

希少性が高い

金地金の素材となる金は、地球上に限られた量しかないといわれています。

その埋蔵量は残り約5万tとされていますが、海底などの採掘が難しい場所に存在するケースもあるため、全ての金を採掘できるわけではありません。

また、World Gold Council(※)の調査によると、金は年間約3,000tのペースで採掘されています。前述の埋蔵量を考慮すると、近い将来には採掘が難しくなる可能性が高いとされています。

さらに、金は人工的に作り出すことが難しいため、非常に希少性の高い金属です。

※ 金を専門的に取扱う、イギリスの国際組織のことです

価値が0にならない

金は、一時的に価格が下落することはあっても、価値が完全に失われることはありません。その普遍的な価値は、以下のような複数の要因が考えられます。

・地球上の埋蔵量が限られている

・人工的に生成することが困難

・世界中で価値が認められている

金と比較すると、株式や債券などの金融資産には、発行元の企業が倒産や経営破綻に見舞われると、価値がなくなるというリスクがあります。

実際、過去の世界的な経済危機のときは、株価が大きく暴落する一方で、金の価格は上昇する傾向が見られました。

こうした背景から、金地金を保有することは、資産の目減りリスクを軽減する方法の1つと言えるでしょう。

金地金の刻印の意味

インゴットなどの金地金には、金塊番号、商標、品位など、さまざまな刻印が施されています。ここでは、代表的な6つの刻印とそれぞれの意味について詳しく解説します。

金塊番号

金塊番号とは、金地金を管理するために刻印されたシリアルナンバーのことです。

金地金の中には、純度や素材を偽装した偽物が存在します。しかし、金地金の情報は金塊番号によって厳格に管理されているため、偽造品を見抜くことができます。

そのため、金塊番号が刻印されている金地金は、正規品として扱われているのです。

商標

商標とは、金地金を製錬した貴金属業者のマークのことです。

この商標は、厳格な基準を満たさなければ刻印できないため、金地金の信頼性と品質が保証されていることを示しています。

重量

金地金の重量は、一般的に「g(グラム)」で表示されています。

そのほかにも、「kg(キログラム)」、「oz(トロイオンス)」と刻印されることがあります。トロイオンスは主に金貨に使用される単位で、1ozは約31g(※)と定義されています。

※ 正確には1ozあたり31.1034768gと定義されています。

素材

金地金には、使用されている素材を示す「FINE GOLD(純金)」または「GOLD(金)」の刻印が施されています。

製錬・分析者マーク

「MELTER」は製錬業者、「ASSAYER」は検定分析業者を示す刻印です。

通常、製錬と分析は同じ業者が行いますが、地金販売元以外のマークが刻印されている場合、販売元とは異なる業者によって製錬や品位検定が行われたことを示しています。

品位

金の純度を表すものです。基本的に、日本では純度99.99%の金地金が取引されています。このとき、金地金には「999.9」と刻印されます。

地金型金貨の種類

地金型金貨は、世界中でさまざまな種類が発行されています。

特に人気が高いものとしては、メイプルリーフ金貨、ウィーン金貨ハーモニー、カンガルー金貨、バッファロー金貨、パンダ金貨が挙げられます。

各金貨の特徴(※)は、以下のとおりです。

名称 発行元 特徴
メイプルリーフ金貨 カナダ王室造幣局 ・品位99.99%の純金製
・1979年の創鋳以降、毎年発行
・片面にはチャールズ三世国王、もう片面にはカエデの葉がレリーフされている
・主なサイズは1oz、1/2oz、1/4oz、1/10ozの4種類
・流通量世界一の地金型金貨
ウィーン金貨ハーモニー オーストリア造幣局 ・品位99.99%の純金製
・1989年の創鋳以来、毎年発行
・片面にはパイプオルガン、もう片面には複数の管弦楽器がレリーフされている
・主なサイズは1oz、1/2oz、1/4oz、1/10ozの4種類
カンガルー金貨 パース造幣局(オーストラリア) ・品位99.99%の純金製
・1989年の創鋳以来、毎年発行
・片面にチャールズ三世かエリザベス二世、もう片面にはカンガルーがレリーフされている
・主なサイズは1oz、1/2oz、1/4oz、1/10ozの4種類
・カンガルーのデザインが毎年変わるため、収集家からの人気が高い
バッファロー金貨 アメリカ合衆国造幣局 ・品位99.99%の純金製
・2006年から発行開始
・片面にはインディアン、もう片面にはバッファローのデザインがレリーフされている
・主なサイズは1oz、1/2oz、1/4oz、1/10ozの4種類
・アメリカで初めて発行された純金貨
パンダ金貨 中国造幣公司 ・品位99.99%の純金製
・1982年の創鋳以来、毎年発行
・片面にジャイアントパンダ、もう片面には北京の天壇がレリーフされている
・サイズは32ozから1/20ozまでさまざま
・毎年異なるパンダのデザインが採用されており、収集家からの人気も高い

※ 本データは2025年5月現在のものです。各国際機関の方針によって、最新の情報と異なる場合があります。

金地金で金投資を行うメリット

金地金を購入するメリットとして、以下の2点が挙げられます。

・世界中で価値が保証されている

・投資額が増えるほど手数料が低くなる

ここでは、金地金での金投資を行う2つのメリットについて詳しく解説します。

世界中で普遍的な価値が保証されている

金地金は世界共通で普遍的な価値を持つため、堅実な実物資産として広く知られています。

また、万が一の事態でも資産価値が保たれる点も、金地金の魅力の1つです。

さらに、「ロンドン貴金属市場協会(LBMA)」の厳格な審査基準をクリアした精錬業者は、金地金に企業のマークを刻印できます。LBMAは、世界の金の品質や信頼性を保証する国際的な組織であるため、金地金に業者のマークの刻印がある場合は、世界的に価値が認められていると言えるでしょう。

投資額が増えるほど手数料は低くなる

金地金を購入する際、「バーチャージ」とも呼ばれる手数料が発生することがあります。基本的に、購入する金地金の重量が軽いときに発生しますが、これは、製造にかかるコストが価格に上乗せされるためです。

なお、500g以上の金地金を購入する場合、手数料が無料になる貴金属メーカーも多く存在します。

そのため、資金に余裕がある場合は、まとめて大きな単位で購入することで、上乗せされるコストを抑えることができます。

金地金で金投資を行うデメリット

金地金で金投資を行う際、手数料を抑えるためには大きな資金が必要になります。さらに、保管スペースの確保も考慮しなければなりません。

ここでは、これら2つのデメリットについて詳しく解説します。

手数料を抑えるには大きな資金での投資が必要

金地金へ投資するとき、余分なコストを抑えるためには、ある程度のまとまった資金が必要になるというデメリットがあります。

基本的に、購入する金地金が500g以上であれば手数料は無料になりますが、それでもかなりの投資額を準備しなければなりません。

例えば、1gあたり15,000円と仮定すると、500gで750万円の資金が必要です。

投資は余剰資金で行うことが推奨されます。そのため、少額から投資を始めたいと考える人にとっては、金地金は敷居が高い投資だと感じるかもしれません。

大きさによっては保管スペースを要する

実物資産である金地金は、サイズが大きくなるほど保管リスクも増します。

自宅に金庫を設置して防犯対策を講じることも可能ですが、金庫を購入する必要があるほか、盗難リスクが完全になくなるわけではありません。

また、銀行などに預ける方法もありますが、その場合でも保管費用が発生します。そのため、金地金を購入する際は、事前に保管方法を決めておきましょう。

地金型金貨で金投資を行うメリット

地金型金貨で金投資を行う場合、少量でも手数料がかからず、簡単に保管できる点がメリットと言えます。ここでは、これら2つのメリットについて詳しく解説します。

少量の購入でも手数料がかからない

地金型金貨は、少量の購入でも手数料がかからないため、金地金と比べて、コストを抑えやすいというメリットがあります。

ただし、地金型金貨には加工やデザイン、輸送などの費用が加算されることがあります。その場合、金1gあたりの価格が金地金より割高になる可能性があります。

そのため、購入の際は価格の内訳をよく確認し、コスト面に十分注意しましょう。

管理が簡単で手間がかからない

地金型金貨は通常、1枚あたりのサイズが小さく、保管がしやすいというメリットがあります。

金貨を金庫に保管する場合、金地金にはサイズの大きいものだと場所を取る可能性がありますが、金貨は小型であるため、その点を心配する必要はありません。また、地金型金貨は持ち運びが容易で、大量に保有していても分散して保管できることもポイントです。

価値が資産そのものにある実物資産では、分散して保管できることは大きなメリットとなります。

地金型金貨で金投資を行うデメリット

地金型金貨で金投資を行う場合、保存方法に注意しないと付加価値が下がる可能性があります。また、盗難リスクも考慮する必要があるでしょう。

ここでは、これら2つのデメリットについて詳しく解説します。

付加価値がなくなるリスクがある

地金型金貨には、歴史的背景やデザインなどの要素が付加価値として扱われることがあります。

そのため、付加価値を期待して購入する人もいますが、保存状態によってはその価値が失われる可能性があります。

例えば、表面の傷が多かったり、デザインが摩耗で潰れていたりすると、価値が大きく下がることもあるため、取扱いや保管には十分な注意が必要です。

紛失や盗難のリスクがある

地金型金貨は、金地金と同じ実物資産であるため、盗難リスクを常に考慮する必要があります。

基本的に、紛失や盗難は手元に戻ってこない可能性が高いため、厳重な保管を心がけましょう。

金地金を売る際の注意点

金地金を売却する際は、次の3つの点に注意が必要です。

・身分証の提示が必要

・金額によっては税金がかかる

・信頼できる業者に依頼する

ここでは、これらの注意点について、それぞれ詳しく解説していきます。

身分証の提示が必要

買取店は、顧客の本人確認を行うことが法律で義務付けられているため、金を売却する際は、身分証の提示が必要です。

このときに利用できる主な身分証の例は、以下のとおりです。

・運転免許証

・健康保険証

・パスポート

・マイナンバーカード

・住民票

・住民基本台帳カード

・在留カード

・特別永住者証明書

・学生証

なお、売却する品目や金額、店舗の規定によって、必要となる身分証が異なったり、日本発行のものなどの条件が追加されたりする場合があります。

そのため、売却の際は必ず有効な身分証を持参しましょう。

金額次第で税金がかかる

金地金を売却する際は、税金が発生する可能性があります。

例えば、1回の取引額が200万円を超える場合、業者には税務署へ「支払調書」を提出する義務が発生します。

この仕組みによって、税務署は売買の記録を把握するため、確定申告を行わなかった場合、申告漏れとして指摘されるリスクにつながるのです。

さらに、年間の利益が50万円を超えた場合、確定申告を通じて所得税を納める必要があります。売却益の金額によっては課税される可能性があるため、売却後の金額全てを自由に使えるわけではない点に注意しましょう。

金地金を売却する際は、手元に残る金額を事前に計算した上で取引を行うことが大切です。

信頼できる業者に依頼する

金地金を売却する際は、豊富な実績を持つ買取業者を選ぶことが大切です。

貴金属の中には、純度や刻印を偽装しているものや、金歯などのように純度がわからない製品も存在します。そのため、金製品を正確に査定し、適正な価格を提示してくれるような、信頼できる業者に依頼しましょう。

まとめ

今回は金地金を中心に解説しました。

金地金を購入する場合、手数料を考慮すると大きな資金が必要となります。一方で、地金型金貨は少量でも手数料がかからず、比較的始めやすいかもしれません。

金地金の取引を検討している方は、メリットだけでなくデメリットも理解した上で、慎重に取り組むとよいでしょう。

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