目次
銀貨とは

銀貨とは、銀を主な素材として造られた硬貨を指し、古くから貨幣として使われてきました。現在では、歴史的な銀貨だけでなく、資産として保有される銀貨も存在します。
銀貨の種類や価値を知ることで、その魅力がより身近に感じられるでしょう。
地金型銀貨
地金型銀貨は、銀そのものの資産価値に重きを置いて発行される銀貨です。代表的なものに、アメリカの「イーグル銀貨」やカナダの「メイプルリーフ銀貨」があり、高い純度の銀を使用しています。
銀相場の影響を受けやすく、基本的には銀の含有量が価値を左右します。一方、発行年や仕様などによってはコレクターから評価され、素材価値を上回るプレミア価格が付く場合があります。
記念銀貨
記念銀貨は、国家的な行事や歴史的な節目を記念して発行される銀貨で、コレクションとしても人気を集めています。「東京オリンピック記念銀貨」や「天皇陛下御即位記念銀貨」などがよく知られています。
発行枚数が限られるものも多く、銀の素材価値に加え、希少性や図柄への評価も価格に影響します。また、保存状態が良好で、専用ケースや付属品がそろっていれば、価値も高まりやすいといえるでしょう。
古銭としての銀貨
古銭としての銀貨は、江戸時代や明治時代などに実際の貨幣として使われ、現在では歴史的な価値を持つものを指します。1円銀貨や旭日竜50銭銀貨などは、古銭市場で知られている銀貨です。
同じ種類でも、発行された年や刻印、製造上の違いによって評価が変わることがあります。保存状態も価格を左右するため、古い銀貨を手にした際は、見た目だけで判断しないことが大切です。
銀貨の価値は今後上がる?

銀貨の価値は、今後さらに高まる可能性があります。ただし、銀相場の動きだけで将来の価格を判断することはできません。
銀価格の上昇を支える工業需要
近年は太陽光発電や電子機器などで銀の利用が広がり、工業用としての需要が相場を支える要因となっています。
一方、鉱山生産の動向や経済情勢、地政学的なリスクによって価格が大きく変動することもあります。そのため、銀の工業需要が続いたとしても、将来にわたって価格が上昇すると断定することはできません。
銀貨の将来的な価値を決めるポイント
銀貨の価値は、銀そのものの価格だけでは決まりません。発行枚数が少なく、歴史的背景や希少性を備えたものは、素材としての価値を超えて評価される場合があります。
一方、発行数や流通量が多い銀貨は、銀相場が上昇しても大幅な値上がりにつながらないことがあります。将来の価値を考える際は、銀価格とその銀貨固有の評価をあわせて捉えることが重要です。
銀貨の価値を決める4つの要因

銀貨は、同じ種類であっても条件によって評価が変わるため、見た目や額面だけでは価値を判断できません。どのような点が価格に影響するのかを知ることで、銀貨の価値をより正確に捉えられるようになります。
需要と供給のバランス
銀貨の地金としての価値は、銀相場の動きに左右されます。銀相場は、世界の需要と供給のバランスによって変動するためです。
電子機器や太陽光発電などの工業用途、宝飾品、投資などで銀を求める動きが強まれば、価格上昇につながります。反対に、供給量が増えたり需要が弱まったりすれば、価格は下落する可能性があります。
銀貨の価値を判断する際は、こうした銀市場全体の動きも無視できません。
純度と質量
銀貨の素材としての価値を左右するのが、銀の純度と質量です。同じ重量の銀貨でも、純度が異なれば含まれる銀の量に差が生じます。
また、純度が同じなら、重量が大きいほど銀の含有量も増えるため、地金としての価値は高くなります。
銀貨の価格を考える際は、単に重さを見るのではなく、どれだけの銀を含んでいるかを確認することがポイントです。
| 純度 | 重量 | 銀の含有量 |
| 99.9% | 31.1g | 約31.1g |
| 92.5% | 31.1g | 約28.8g |
| 80% | 31.1g | 約24.9g |
希少性
銀貨は、発行枚数が少ないほど希少性が高まり、素材としての価値を超えた価格で評価されることがあります。発行年が古いものも、長い年月のなかで現存する枚数が減っていれば注目されやすくなります。
ただし、希少性が高いからといって、必ずしも高値になるとは限りません。歴史的背景や保存状態、コレクターからの人気なども価格に影響するからです。
希少性の高い銀貨では、銀相場だけでは説明できないプレミアが生じる場合があります。
| 銀貨 | 発行年 | 発行枚数 |
| 東京五輪記念1000円銀貨 | 1964年 | 約1,500万枚 |
| アジア冬季大会記念1000円銀貨 | 2003年 | 約5万枚 |
グレード(状態)
銀貨は、同じ種類や発行年であっても、保存状態によって評価額に差が生じます。表面の傷や摩耗が少なく、刻まれた模様や文字がはっきり残っているものほど、コレクター市場で高く評価されやすいためです。
なかでも未使用状態の銀貨は、良好な保存状態が価格に反映されやすく、収集用に特別な製法で造られたプルーフ貨幣も、仕上がりや保存状態によって高く評価されることがあります。
コインの第三者鑑定機関である「NGC」や「PCGS」では、真贋の判定に加え、保存状態を評価してグレードを付与しています。グレードは一般に1~70の数値で示され、数字が高いほど良好な状態を表します。
希少性の高い銀貨では、わずかな状態の違いが取引価格に大きく影響することもあります。
| MS | 未使用状態の通常貨 |
| PF | 収集家向けに特別に製造されたプルーフ |
| AU | 流通による摩耗がわずかな状態 |
【日本】価値の高い銀貨6選
日本で発行された銀貨には、現在もコレクターから高く評価されているものがあります。発行された時代や枚数、現存数などによって価値は異なり、なかには額面を大きく上回る価格で取引されるものもあります。
掲載する買取参考価格は、2026年10月時点の目安です。実際の査定額は、銀貨の種類や保存状態、買取業者によって異なります。
【明治】旧1円銀貨

旧1円銀貨は、明治初期に海外貿易用として発行された大型の銀貨です。表面には龍、裏面には旭日や菊紋があしらわれ、当時の貨幣制度を伝える歴史的な価値も備えています。
なかでも、「圓」の文字の一部が欠けた「欠貝圓」は希少性が高く、保存状態によっては20万円を超える買取価格が付くこともあります。
| 銀貨名 | 旧1円銀貨 |
| 発行年 | 1870年(明治3) |
| 品位 | 銀90%・銅10% |
| 重量 | 約26.96g |
| 直径 | 約38.58mm |
| 買取価格の目安 | 約17,000~55,000円 |
【明治】新1円銀貨

新1円銀貨は、発行された年や大型・小型の違いによって価値が変わる明治時代の銀貨です。1874年(明治7年)から製造され、直径の異なる2種類が登場しました。
一般的なものは数千円から数万円程度で取引されますが、発行枚数が少ない年号や希少な刻印を持つものは、保存状態によって高額な査定につながることもあります。
| 銀貨名 | 新1円銀貨(大型) | 新1円銀貨(小型) |
| 発行年 | 1874~1887年
(明治7~20) |
1887~1914年
(明治20~大正3) |
| 品位 | 銀90%・銅10% | 銀90%・銅10% |
| 重量 | 約26.96g | 約26.9g |
| 直径 | 約38.6mm | 約38.1mm |
| 買取価格の目安 | 約4,000~1,000,000円 | 約10,000~100,000円 |
【明治】旭日竜50銭銀貨

旭日竜50銭銀貨は、明治初期に発行された銀貨で、製造時期や図柄の違いによって価値が変わります。
1870年(明治3年)から1871年(明治4年)にかけて大型・小型が製造され、小型には竜の図柄が大きい「大竜」と小さい「小竜」があります。なかでも大竜は希少性が高く、一般的な流通品より高値で取引される傾向です。
年号や刻印、保存状態によって査定額に差が生じるため、細かな違いが価値を左右する銀貨といえます。
| 銀貨名 | 旭日竜50銭銀貨 |
| 発行年 | 1870~1871年(明治3~4) |
| 品位 | 銀80%・銅20% |
| 重量 | 約12.5g |
| 直径 | 大型:約32.2mm / 小型:約31.0mm |
| 買取価格の目安 | 約1,500~25,000円 |
【大正】八咫烏10銭銀貨

八咫烏10銭銀貨は、大正時代に製造されたものの、一般には流通しなかった希少な銀貨です。裏面には八咫烏が描かれており、貨幣の図案を初めて一般公募した際の入選作が採用されました。
しかし、第一次世界大戦後の銀価格高騰により、製造された銀貨は回収され、ほとんどが溶解されたとされています。現存数が極めて少ないことから、コレクター市場では高額で取引され、保存状態などによっては数百万円に達することもあります。
| 銀貨名 | 八咫烏10銭銀貨 |
| 発行年 | 1918~1919年(大正7~8) |
| 品位 | 銀72%・銅28% |
| 重量 | 約1.5g |
| 直径 | 約16.06mm |
| 買取価格の目安 | 数十万円~数百万円 |
【昭和】鳳凰100円銀貨

鳳凰100円銀貨は、1957年(昭和32年)に登場した日本初の100円硬貨です。羽を広げた鳳凰を描いた意匠が印象的で、翌年までの2年間にわたり発行されました。
その後、銀の工業需要の拡大などを背景に、1959年(昭和34年)には図柄を稲穂に改めた100円銀貨へと切り替わります。発行枚数は合計1億枚と多く、希少性による値上がりは限られますが、銀を含むため額面を上回る価格で取引されています。
保存状態や年銘によっては、さらに高く評価される場合もあります。
| 銀貨名 | 鳳凰100円銀貨 |
| 発行年 | 1957~1958年(昭和32~33) |
| 品位 | 銀60%・銅30%・亜鉛10% |
| 重量 | 4.8g |
| 直径 | 22.6mm |
| 買取価格の目安 | 数百円~3,000円 |
【昭和】昭和天皇御在位60年記念10000円銀貨

昭和天皇御在位60年記念10000円銀貨は、1986年(昭和61年)に発行された純銀製の記念貨幣です。表面には日の出と瑞鳥、裏面には菊花紋章が描かれ、御在位60年という節目を記念する意匠が施されています。
発行枚数は1,000万枚と多く、希少性によるプレミア価格は付きにくいものの、純銀20グラムを含むことから銀そのものの価値も評価の対象になります。記念性と素材価値をあわせ持つ銀貨といえるでしょう。
| 銀貨名 | 昭和天皇御在位60年記念10000円銀貨 |
| 発行年 | 1986年(昭和61) |
| 品位 | 銀100% |
| 重量 | 20g |
| 直径 | 35mm |
| 買取価格の目安 | 約12,000~14,000円 |
【海外】価値の高い銀貨8選
海外には、歴史的な出来事や各国の文化を映し出す銀貨が数多く存在します。なかには、希少性や美しい意匠、コレクターからの人気によって、額面を大きく上回る価値が付くものもあります。
掲載する買取参考価格は、2026年10月時点の目安です。実際の査定額は、銀貨の種類や保存状態、買取業者によって異なります。
【アメリカ】モルガンダラー銀貨

モルガンダラー銀貨は、1878年に制定されたブランド=アリソン法を背景に誕生した、アメリカを代表する大型銀貨です。表面には自由の女神、裏面には翼を広げた鷲が描かれ、デザインを手がけた彫刻家ジョージ・T・モーガンの名がそのまま呼び名になりました。
1904年に製造がいったん終了し、1921年に再開された歴史も持ちます。一般的な年号のものは比較的入手しやすい一方、希少な年号や製造場所を示すミントマーク、保存状態によっては高値で取引されます。
| 銀貨名 | モルガンダラー銀貨 |
| 発行国 | アメリカ |
| 発行年 | 1878~1904年、1921年 |
| 品位 | 銀90%・銅10% |
| 重量 | 約26.73g |
| 直径 | 約38.1mm |
| 額面 | 1ドル |
| 買取価格の目安 | 約4,500~5,800円 |
【アメリカ】イーグル銀貨

イーグル銀貨は、1986年にアメリカ造幣局が発行を開始した、投資用として世界的に知られる地金型銀貨です。表面には星条旗をまとって歩く自由の女神、裏面には鷲が描かれ、アメリカらしさを感じさせる意匠が目を引きます。
純度99.9パーセントの銀を1トロイオンス含み、額面は1ドルですが、価値は銀相場の影響を強く受けます。毎年発行されているため流通量も多く、一般的なものは希少性よりも銀の素材価値を中心に評価されます。
| 銀貨名 | イーグル 銀貨 |
| 発行国 | アメリカ |
| 発行年 | 1986年 |
| 品位 | 銀99.9% |
| 重量 | 約31.1g(銀含有量:1トロイオンス) |
| 直径 | 約40.6mm |
| 額面 | 1ドル |
| 買取価格の目安 | 約8,000~10,000円 |
【アメリカ】ケネディ 50セント銀貨

ケネディ50セント銀貨(ケネディハーフダラー)は、ジョン・F・ケネディ大統領の死去を受け、1964年に発行が始まった記念性の高い硬貨です。大統領の肖像と国章を配したデザインは、今もアメリカのコインを代表する存在として知られています。
ただし、銀の含有率は製造年によって異なり、1964年銘は銀90パーセント、1965~1970年銘は銀40パーセントです。1971年以降、一般流通用の硬貨は銀を含まない仕様になりました。そのため価値を見極める際は、年号の確認が欠かせません。
| 銀貨名 | ケネディハーフダラー |
| 発行国 | アメリカ |
| 発行年 | 1964~1970年 |
| 品位 | 1964年:銀90%・銅10% / 1965~1970年:銀40%・銅60% |
| 重量 | 1964年:約12.5g / 1965~1970年:約11.5g |
| 直径 | 約30.6mm |
| 額面 | 50セント |
| 買取価格の目安 | 数百円~数千円 |
【カナダ】メイプルリーフ銀貨

メイプルリーフ銀貨は、カナダ王室造幣局が1988年から発行している、世界的に知られる地金型銀貨です。純度99.99パーセントの銀を1トロイオンス含み、裏面にはカナダの国を象徴するカエデの葉が描かれています。
表面の君主の肖像は発行年によって異なり、初期の銀貨にはエリザベス2世、近年のものにはチャールズ3世が採用されています。
銀の純度が高く、投資用として広く流通しているため、希少性よりも銀相場を基準に評価されるのが一般的です。
| 銀貨名 | メイプルリーフ銀貨 |
| 発行国 | カナダ |
| 発行年 | 1988年 |
| 品位 | 銀99.99% |
| 重量 | 約31.11g(銀含有量:1トロイオンス) |
| 直径 | 約38mm |
| 額面 | 5カナダドル |
| 買取価格の目安 | 約7,000~10,000円 |
【イギリス】ブリタニア銀貨

ブリタニア銀貨は、イギリス王立造幣局が発行する銀貨です。1997年にプルーフ貨幣として登場し、翌1998年から地金型銀貨も発行されています。
表面には君主の肖像、裏面には英国を象徴する女神ブリタニアが描かれ、裏面のデザインは発行年によって変化します。
2013年以降は銀の品位が99.9パーセントに高められ、1トロイオンスの銀を含む仕様になりました。額面は2ポンドですが、主に投資や収集の対象として取引されています。
| 銀貨名 | ブリタニア銀貨 |
| 発行国 | イギリス |
| 発行年 | 1997年 |
| 品位 | 1997~2012年:銀95.8% / 2013年以降:銀99.9% |
| 重量 | 2013年以降:約31.21g(銀含有量:1トロイオンス) |
| 直径 | 2013年以降:約38.61mm |
| 額面 | 2ポンド |
| 買取価格の目安 | 約9,000~10,000円 |
【イギリス】ヴィクトリアジュビリーヘッドハーフクラウン銀貨

ヴィクトリアジュビリーヘッドハーフクラウン銀貨は、ヴィクトリア女王の在位50周年を迎えた1887年から1892年まで発行された銀貨です。
表面には王冠を着けた女王の肖像、裏面には王室の紋章などが描かれています。銀の品位は92.5パーセントで、重量は約14.14グラムです。発行年による違いに加え、保存状態や希少性も取引価格を左右します。
| 銀貨名 | ヴィクトリアジュビリーヘッドハーフクラウン銀貨 |
| 発行国 | イギリス |
| 発行年 | 1887~1892年 |
| 品位 | 銀92.5% |
| 重量 | 約14.14g |
| 直径 | 約32mm |
| 額面 | 1/2クラウン(2シリング6ペンス) |
| 買取価格の目安 | 約10,000~50,000円 |
【中国】パンダ銀貨

パンダ銀貨は、中国が1983年に発行を始めた銀貨で、毎年変わるパンダの図柄が収集家の人気を集めています。
発行当初の銀貨は品位90パーセント、重量27グラムでしたが、仕様は時代とともに変化し、2016年以降は純度99.9パーセント・重量30グラムのメートル法規格に移行しました。
額面は10元で、銀そのものの価値に加え、発行年や保存状態、図柄によっても取引価格が変わります。
| 銀貨名 | パンダ銀貨 |
| 発行国 | 中国 |
| 発行年 | 1983年 |
| 品位 | 初期:銀90% / 近年:銀99.9% |
| 重量 | 初期:27g / 2016年以降:30g |
| 直径 | 初期:約38.6mm / 近年:約40mm |
| 額面 | 10元 |
| 買取価格の目安 | 約10,000~30,000円 |
【オーストリア】ウィーン銀貨

ウィーン銀貨は、オーストリア造幣局が2008年に発行を開始した、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団をモチーフにした地金型銀貨です。
純度99.9パーセントの銀を約31.1グラム含み、表面にはウィーン楽友協会の大ホールに設置されたパイプオルガン、裏面にはオーケストラを象徴する楽器が描かれています。
額面は1.5ユーロですが、銀の素材価値が額面を大きく上回るため、投資用としても流通しています。
| 銀貨名 | ウィーン銀貨 |
| 発行国 | オーストリア |
| 発行年 | 2008年 |
| 品位 | 銀99.9% |
| 重量 | 約31.1g(銀含有量:1トロイオンス) |
| 直径 | 37mm |
| 額面 | 1.5ユーロ |
| 買取価格の目安 | 約7,000~10,000円 |
価値の高いオリンピック銀貨3選
オリンピックの開催を記念して発行された銀貨には、額面を大きく上回る価値が付くものもあります。発行国やデザイン、希少性によって評価が異なるため、今回はコレクターから注目を集める銀貨を取り上げました。
掲載する買取参考価格は、2026年10月時点の目安です。実際の査定額は、銀貨の種類や保存状態、買取業者によって異なります。
【1964年】東京オリンピック記念銀貨

東京オリンピック記念1000円銀貨は、日本で初めて発行された記念貨幣として知られています。1964年に約1,500万枚が発行され、富士山と桜、五輪マークを組み合わせた意匠が施されました。
銀92.5パーセント、重量20グラムの銀貨ですが、発行枚数が多いため、一般的な流通品は希少性による大幅な値上がりが限られます。一方、保存状態のよい品や鑑定済みのコインは、より高く評価される場合があります。
| 銀貨名 | 東京オリンピック記念1000円銀貨 |
| 発行国 | 日本 |
| 発行年 | 1964年(昭和39) |
| 品位 | 銀92.5%・銅7.5% |
| 重量 | 20g |
| 直径 | 35mm |
| 買取価格の目安 | 数千円~数万円 |
【1972年】ミュンヘンオリンピック記念銀貨

ミュンヘンオリンピック記念銀貨は、1972年の大会に向けて西ドイツが発行した10マルク銀貨です。競技や大会のシンボルを描いた全5種類があり、銀の品位は62.5パーセント、重量は15.5グラムです。
発行枚数は各図柄2,000万枚にのぼり、銀の素材価値に加えて、図柄や保存状態も買取価格を左右します。一般的な流通品は高額になりにくいものの、コレクションとしての評価は個体によって異なります。
| 銀貨名 | ミュンヘンオリンピック記念銀貨 |
| 発行国 | 西ドイツ(現ドイツ) |
| 発行年 | 1970~1972年 |
| 品位 | 銀62.5% |
| 重量 | 15.5g |
| 直径 | 32.5mm |
| 買取価格の目安 | 数千円~数万円 |
【1983年】ロサンゼルスオリンピック記念銀貨

ロサンゼルスオリンピック記念銀貨は、1984年の大会を記念してアメリカが発行した1ドル銀貨です。1983年版には円盤投げ選手、1984年版にはロサンゼルス・メモリアル・コロシアムを背景にした彫刻の意匠が採用されました。
いずれも銀の品位は90パーセント、重量は26.73グラムです。
販売時の付加金は米国オリンピック委員会と大会組織委員会に等分され、選手の育成や大会運営などに役立てられました。買取価格は銀貨の種類や査定する業者によって幅があり、同じ額面でも評価が異なる場合があります。
| 銀貨名 | ロサンゼルスオリンピック記念銀貨 |
| 発行国 | アメリカ |
| 発行年 | 1983~1984年 |
| 品位 | 銀90% |
| 重量 | 26.73g |
| 直径 | 38.1mm |
| 買取価格の目安 | 数千円~数万円 |
銀貨を高く売るためのコツ

銀貨を少しでも高く売るには、銀の相場だけでなく、査定時の状態や売却先の選び方にも目を向ける必要があります。手元の銀貨の価値をできるだけ引き出せるよう、売却前に押さえておきたいコツを取り上げます。
銀相場が高いタイミングで売る
銀貨を高く売るには、銀相場が上昇しているタイミングを見極めることがポイントです。銀の市場価格は国際相場や為替の影響を受けて日々変動し、銀貨の素材価値にも関わります。
売却を検討する際は、貴金属店の公式サイトなどで最新の買取相場や価格推移を確認し、価格が高めに推移している時期を見定めましょう。ただし、銀貨の査定額は地金価値だけで決まるわけではなく、希少性やコレクターからの評価も影響します。
銀貨の保存状態に注意する
銀貨を良好な状態に保つには、傷や汚れを防ぐ適切な保管が欠かせません。購入時のケースやカプセルを活用し、湿気や急激な温度変化を避けましょう。
素手で触れると指紋や皮脂が付着するため、扱う際は縁を持つか、手袋を着用してください。
また、黒ずみが気になっても、無理に磨くのは禁物です。研磨によって表面に細かな傷が付くと、銀貨の状態を損ねるおそれがあります。汚れを落とすことだけにこだわらず、購入時の状態をできるだけ保つよう心がけましょう。
銀の買取実績の豊富な買取業者に依頼する
銀貨を高く売るには、銀の含有量や重量だけでなく、希少性やコレクターからの評価まで見極められる買取業者を選ぶことが重要です。銀貨には素材としての価値に加え、発行年や図柄、保存状態によって評価が変わるものもあります。
銀貨の買取実績が豊富な専門店なら、こうした要素も踏まえた査定が期待できます。依頼先を決める際は、過去の買取事例や査定内容を確認し、複数の業者に見積もりを依頼して比較するとよいでしょう。
銀貨に関するよくあるQ&A

銀貨の価値は、年代や保存状態によってどのように変わるのでしょうか。古い銀貨の評価や、傷・欠けがある場合の価値など、銀貨にまつわる気になる疑問を取り上げます。
古い銀貨のほうが価値が高いですか?
古い銀貨だからといって、必ずしも高値が付くわけではありません。価値を左右するのは発行年だけでなく、発行枚数や希少性、保存状態なども関係します。たとえば、明治時代の1円銀貨は、同じ額面でも種類や状態によって評価額に差が生じます。
年代だけで価値を判断せず、古銭やアンティークコインに詳しい専門家に査定を依頼すると、思いがけない価値が見つかるかもしれません。
傷や欠けがあると価値は下がりますか?
傷や欠けがある銀貨も、買取対象になる場合があります。銀の含有量や重量をもとに評価される地金型銀貨は、表面に傷があっても素材としての価値が残るためです。
一方、記念銀貨やアンティークコインは、保存状態が査定額を左右することもあります。
ただし、希少性の高い銀貨は傷があっても評価される可能性があるため、自己判断で売却を諦める必要はありません。無理に磨いたり修復したりせず、そのまま専門店に査定を依頼しましょう。
まとめ
銀貨の価値は、銀相場だけでなく、希少性や発行年、保存状態などによっても変わります。今後の価格動向を見極めるには、市場の変化に目を向けながら、手元の銀貨が持つ価値を正しく把握することが欠かせません。
売却を検討する際は、専門店で査定を受け、適正な評価につなげましょう。


