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現在の経済システムとも無縁ではない!金本位制とは

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金本位制とは、貨幣を金と等価関係に置くことで、貨幣価値を保証するというシステムで、英国に始まり近代経済の礎となりました。その後の世界情勢の変化によって、金本位制は殆どの国で廃止されますが、経済史的にみても、現在の経済システムが確立した背景として、金本位制の確立は意義深いものでありました。

金本位制の背景、イングランド銀行の発展

金本位制とは一言で言えば、「金の量=貨幣の量」という貨幣システムです。金本位制は19世紀初頭にイギリスで確立したのが始まりで、その後、先進国で採用されました。イギリスで金本位制が確立した背景には、イングランド銀行の発展がありました。イングランド銀行は17世紀に設立されました。この頃のイギリスは、絶対王政を確立し栄華を誇ったルイ14世が治めるフランスと、激しい戦争を繰り広げていました。

1694年に設立されたイングランド銀行は、対フランス戦争の戦費が必要なイギリス政府に資金を提供し、この資金と同額の銀行券を発行する特権が与えられます。イングランド銀行は、この銀行券を使った預金や貸付などの金融業務をはじめます。イングランド銀行の存在によってロンドンの金融事情は安定し、産業資本の発展にも大きく寄与することとなり、続く18世紀の産業革命成功の地盤になったといえます。

金本位制

このようにイングランド銀行の存在によって“財政革命”が行われたイギリスでは、経済基盤が安定しました。18世紀の産業革命を経て絶頂期を迎えるイギリスで1816年、金本位制が確立されます。金本位制では金と貨幣を等価関係に置くことで、貨幣の信用を保証するというものです。金本位制下の貨幣は金との交換が可能であることから、兌換紙幣(だかんかへい)とも呼ばれます。

アメリカ・カリフォルニアのゴールドラッシュなどによって金生産量が増大したこともあり、世界各国でも金本位制が採用されました。金本位制が国際的に広まっても金本位制の中心はイギリスであり、国際金本位制はポンド体制とも呼ばれます。イギリスは金本位制が始まった国であるだけでなく、産業革命を成功させ、国外にも広く植民地を有し、当時もっとも経済地盤の確固な国でした。日本は明治時代、日清戦争で得た賠償金をもとに1897年に金本位制を確立します。

第一次世界大戦がはじまると、イギリスをはじめとするヨーロッパ諸国は武器をアメリカから購入しため、輸入の急増に伴う金流出が顕著になります。金流出を食い止めるため、金輸出を禁止し、金本位制も一時的に停止されます。第一次大戦が終結すると、各国は再び金本位制に復帰します。しかし、イギリスは大戦前のレートで金本位制に復帰したため、貿易収支の悪化やアメリカへの資金流出などを引き起こします。一方でアメリカは第一次世界大戦の軍需景気に始まる好景気によって経済成長を遂げ、経済大国としてイギリスに代わり世界経済の中枢となります。

しかし、このアメリカへの資本の集中や、好景気下の過剰な投資は1929年の“暗黒の木曜日”、ウォール街の株価大暴落につながります。こうして資本主義各国は芋づる式に大恐慌に陥り、1931年のイギリスに始まり世界各国が金本位制を停止します。

管理通貨制度

貨幣システムは金本位制に代わって「管理通貨制度」に移行していきます。管理通貨制度とは金本位制下の通貨量と中央銀行の準備金との等価関係を絶ち、国の通貨当局が国内通貨を裁量的に操作して経済安定を図ろうとするものです。そして管理通貨制度は第二次世界大戦後のIMF体制に結実します。

IMF体制(ブレトンウッズ体制)

IMFとは、1944年に開催された連合国国際通貨金融会議にあたり締結された、IMF協定下で設立されたInternational Monetary Fund(=国際通貨基金)のことです。この協定では従来の金本位制のように金のみに依存する貨幣システムではなく、ドルを金とならぶ国際通貨としたために金ドル本位制とも呼ばれます。また会議の開催地、ブレトンウッズの名をとってブレトンウッズ体制とも呼ばれます。これは第二次世界大戦後、非常に強力なドルを金と交換できる唯一の兌換貨幣とし、他国通貨との交換比率を固定する固定相場制でした。

こういった性質の貨幣システムであることから「金為替本位制」とも呼ばれます。固定相場制による円安状態は、自動車などの輸出に好都合な状況を作り出し、日本の高度経済成長の大きな要因の一つとなりました。1960年代はベトナム戦争などによるアメリカ経済の後退や、日本や西洋諸国の経済復興により、もはや世界の経済像は、IMF協定当時とは全く異なる様相を呈していました。アメリカの貿易赤字は深刻化し、1971年ニクソン米大統領はドルと金の交換を停止する宣言を行い、1973年には固定相場制は停止し変動相場制に取って代わられることとなります。

変動相場制

変動相場制はその名の通り、通貨の交換比率が固定されず、需要と供給の変化で相場が変動するシステムで「フロート制」とも呼ばれます。変動相場制は各国政府の金融政策によって、国際収支の均衡を保つことができると期待されました。これはブレトンウッズ体制における固定相場制の反動で生まれたもので当初は名前の通り、市場の変動に任せたまったく自由な変動をみせましたが、現在は基本的には変動相場制にありながら、為替市場の不安定にさいしては通貨当局の介入が行われる、協調介入体制となっています。

まとめ

金本位制は近代世界経済の基盤をつくった貨幣システムと言えるでしょう。産業革命によって人や国々がより広域で交流できる時代が幕を開け、お金も活発に世界を回るようになりました。経済不安や戦争などを経て、その反省から少しずつ形を変え、現在の変動相場制に至ります。

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