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錬金術とは・・・

1914_錬金術とは

錬金術師といえば有名な漫画のタイトルにもなっていますので、言葉だけは聞いたことがあるという人も多いのではないでしょうか。魔術的なイメージを持っている方もいらっしゃるかもしれませんね。一言でいえば錬金術とは、科学技術をもって金以外の物質から金を生み出す=卑金属から貴金属を精錬しようとする試みのことといえるでしょう。

なぜ人は錬金術を試みたのか

まず、卑金属というものは容易に酸化してしまう金属、銅や鉄のことを指します。私たちの生活の中では、複数の金属を組み合わせて加工した合金としてよく使われています。一方で金やプラチナ(白金)、銀のようなものは高額であり、さびにくく、結婚指輪のようなアクセサリーにも用いられていますね。卑金属は貴金属に比べて安価であり、希少価値はそれほどないでしょう。「比較的安価で豊富に存在する材料金属から金が作れたら…。」一生お金に困らない、そこで考えられたのが錬金術です。

歴史

錬金術の歴史は古く、紀元前の古代ギリシアや古代エジプトにも記述が残っています。こういった研究と実験の記録は各地に残っていて、その中には「金に別の金属を加えることで金を増量させる方法」などもありました。もちろんこの方法には何の根拠もなく、生成物が本物の金であることの証拠はありません。当時の人々の中にはもしかしたらこれが本物の金になったと本気で思っていた人もいるかもしれませんが、このように記録された錬金術はニセモノ、失敗だったと言わざるを得ませんでした。さらに不老不死の仙薬を得ることができるとされ、呪術(じゅじゅつ)的性格をもった側面もありました。

自然学と哲学の融合

失敗と聞くと、なんとなくいぶかしげなイメージばかりになってしまいそうですが、錬金術とは自然学の一種です。物質の化学的変化に関する研究、簡単に言ってしまうと、金を作る技術です。しかし実際にはもっと深い領域で物事を考える学問なのです。なぜ物質は存在するのか?どうすると変化するのか?どうすれば創造するのか?などを追究するのが目的です。突き詰めていくと世界はなぜできたのかを知る学問でした。

錬金術が残したものや技術

錬金術自体は失敗であったとしても、科学技術の発展や別の物質の発見に貢献したことは間違いありません。ここでは錬金術によって発展したといわれるものをご紹介します。

蒸留技術

錬金術を試みる錬金術師であれば、誰もが「複数の物質を混ぜ合わせること」と「生成物を取り出すこと」を試みるでしょう。何もないところから金は出てきませんから、必ず何かと何かを混ぜ、どうにか金として取り出そうとするというのが錬金術の原点でしょう。そこで大きく発展したのが蒸留技術です。蒸留技術が進歩することでアルコールの製造が可能になりました。結果として薬草を漬け込んで長寿の秘薬として飲まれたり、医薬品としても用いられていたといいますので医学にも貢献したと言えるでしょう。

磁器の製造

錬金術師は貴金属を精錬しようと、ありとあらゆる方法を、混ぜたり溶かしたり、焼いたり乾かしたり…を試したことでしょう。その当時、ヨーロッパにとって東洋の磁器は大変高価であこがれの品だったといいます。試行錯誤によって得た知識から白磁製造につながり、このときに建てられた磁器工場が今有名な「マイセン」の発祥となる工場なのです。

火薬

錬金術の材料は様々ですが、中でも硝石や硫黄、木炭、鉛などの金属などが用いられていたようです。これらは黒色火薬の原材料でもあり、錬金術や薬を作ろうとする際の副産物として発見されたといわれています。また、錬金術の発展により、化学の発展にも間接的に貢献しているのです。

強酸

強酸とは硫酸、硝酸、塩酸、そして濃塩酸と濃硝酸を3:1の体積比で混合した王水のことといえます。これらの強酸も錬金術師の多くの実験から生み出されたものであり、これには先述した蒸留技術や錬金術に用いられた材料の存在が大きく関わっています。硫酸塩鉱物の乾留によって硫酸を、硫酸塩鉱物と硝石の混合・上流から硝酸を、硫酸と食塩から塩酸をさらに塩酸と硝酸から王水を得たのです。本来水やアルコールのような溶媒には溶けない金属ですが、王水の使用により金やプラチナを含む多くの金属を溶解できます。この特性を活かし、錬金術を成功させようとした人がたくさんいたと考えられます。

魔術と言われた錬金術

錬金術は立派な学術で、その後の私たちの生活にも様々な面で貢献していることがお分かりになったでしょう。しかし中世ヨーロッパでは魔術の一種ではないかと見られたこともありました。中世ヨーロッパでは、錬金術が一時期ブームになりましたが、正しく認識されていないことが多かったことと、中世の欧州では卑金属から貴金属を作る、もしくは不老不死の薬の作成などがメインの錬金術として取り組まれてきたことから、それまでの常識では考えらず、人知の範囲を超えた不思議なものと捉えた人も少なくありませんでした。このため、魔術と捉えられたのです。

実現は可能!?

世界のいたるところで古くから研究されていた錬金術。黄金を生み出す方法が見つかれば!とたくさんの錬金術師が仕事に精を出したことでしょう。昔の書物などにその方法が残されていたものの、成功を証明できるものはありませんでした。しかし、錬金術はベースになる論拠を元に、その仮説を実証していくことでほかの学術を進展させていきました。科学的に説明できない不思議な力で何かを行う魔術とは異なります。しかし中世ヨーロッパの世界では、錬金術で作り出されるものの説明がうまくできなかったのでしょう。その結果、魔術と混同された側面があったようです。

実は、現代の科学技術をもってすれば、錬金術は実現可能であることが発表されています。夢のある話ですが現実はそう甘くありません。その方法はあまりにもコストがかかるため、そこまでして金を生成する価値があるのかという別の問題があるのです。とはいえ、昔の人が追い求めていた錬金術は確かに方法が存在していました。技術は進歩し続けています。もしかしたらいつの日にか今よりも簡単にコストのかからない良い方法が見つかるかもしれません。

まとめ

現状、錬金術は成功していません。しかし映画やゲームなどの世界において錬金術は私たちを楽しませてくれています。科学技術の更なる発展により錬金術が実現するかもしれないと考えると少しワクワクしますね。

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