工業用品

スマホ・パソコンの電子基板のなかの銅線のメッキに使われています。銅だけだと錆びてしまう可能性があるため、錆びにくい性質を持つ金を使っているのです。また、金は接触抵抗値の変化が低いため、長時間使用にも向いています。そこで、銀・白金・パラジウム・ロジウム・イリジウムなど様々な金属を混ぜて合金として利用されます。高温になる内燃機関の熱から運転手を保護する目的で、F1マシンのシートやエンジン本体に、シート状の金を使用しています。工業用品への使用は、糸のように細くしたり、薄く延ばしたりすることができる柔らかい金の特性を活かした用途が多く見られます。

投資

・地金型金貨

カナダのメイプルリーフ金貨やオーストリアのウィーン金貨などは、少額で投資が可能なことや1枚ずつ売却できることから、ちょっとした資金の足しとして、また家族に分配しやすい贈与財産として活用されています。金の相場と連動した価格で売買されますが、加工されている分プレミアムが付き、金地金よりも割高になっています。

・金本位制度

19世紀後半から20世紀初頭ごろまで、世界の主要国がとっていた制度です。品質が安定し、少量でも価値のある金は、物々交換をしていた時代から利用されていたため、ごく自然な流れでできた制度です。

・純金積立

純金積立は、定量または定額で、毎月一定額を積み立てて自動的に金を購入する方法です。通常1,000円単位で積み立てできるので、少額からの投資を検討している人にも可能です。

・投資信託

投資信託は、金そのものを購入するのではなく、投資信託によって間接的に金に投資する方法です。最大のメリットは金そのものを購入するわけではないため、自宅での保管コスト、盗難リスクがありません。また、少額から投資できるため、購入時の負担も抑えられます。

美容用品

古代エジプト時代には絶世の美女と謳われたクレオパトラが金を美容に取り入れたことで有名です。金が美容にいいとされる理由はいくつかあります。まず、金には紫外線をはね返す性質があるため、日焼け防止効果が期待できるから。また、金には肌のターンオーバーとよみがえりに深い関係のある生体電流に類似した微弱電流が流れているため、くすみやシミを防ぐ美白効果があるからです。金は抗炎症作用や抗酸化作用を持つことが知られています。肌のコラーゲンで起こる糖化反応を阻害し、最終糖化産物(AGEs）の産生を阻害することが知られています。

医療用品

代表的なものといえば、歯科用材料、一般的に知られている金歯。また、放射線治療や放射線治療の際に、照射の目印として体内に挿入される照射用マーカーにも金が使われます。近年増えてきている用途としては、がん治療や関節リウマチ治療などがあげられます。がん治療では、ナノ粒子を利用していたり、関節リウマチの治療ではペーストしたものを使用したりといった用途での活用が広まりを見せています。金の性質として熱や湿気に強く柔らかく伸びやすい性質があるので様々な医療用品に使用されています。

食用品

食用品で用いられる金と言えば金箔が有名ですよね！金はその華やかさと高価なイメージから、和菓子や洋菓子、料理、お酒などにも使われています。金は味も匂いもないので、食べ物の風味を損なうこともありません。厚生労働省では食品添加物の「着色料」扱いになります。金属を食用にする場合、気になるのは健康面ですが、金は胃酸と反応しない金属なので、そのまま体内を素通りして排出されるため、飾り付けに使われる程度の金箔程度であれば特に問題ありません。

まとめ

これまでに採掘された金は約18万トンといわれています。そして地中に眠っている金は約5万トンと言われています。現在は年間約3,000tのペースで採掘されているため、このままだと10数年後には枯渇してしまうことになります。また昨今の世界情勢により金の需要がますます上がる事が予想され高騰していく可能性があります。実は現在、年間需要のうち約1/3量が市場からのリサイクルによってまかなわれています。限りある資源を有効に使い生活を豊かにする為、私たちの仕事が少しでも貢献できれば幸いです。使われていない宝飾品や工業用品、歯科材などの医療用品がありましたら「買取大吉」にお持ちください！