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EYEFUNNY(アイファニー)の魅力

EYEFUNNY(アイファニー)の魅力

EYEFUNNYは、川村JURY洋一氏が立ち上げた日本のブランドです。キャッチーなデザインを上質な素材によって表現する彼のファインジュエリーは、日本にとどまらず海外でも注目を集めています。またジュエリーデザインにとどまらず、アートやオブジェのデザインも手掛けており、彼の手掛けたスツールはミラノデザインウィークでも披露されました。そんなEYEFUNNYのクリエーションについて紹介いたします。

EYEFUNNY(アイファニー)というブランド

EYEFUNNYは、川村JURY洋一が2003年に立ち上げたジュエリーブランドです。「私はダイヤモンドが好きですが、自分の理想に適うデザインを見つけるのは難しかったのです。なので、自分のためにダイヤモンドジュエリーを作り始めました。」と川村氏は語ります。EYEFUNNYという名前は、彼にとって「体の中で最も美しい部分」である「目」と、彼が幸せに結びつける感情である「面白い」という言葉を融合した造語であると彼は説明します。

EYEFUNNYの商品ラインナップは、ネックレスやブレスレット、リング、時計、イヤリングにまで及びます。川村氏のダイヤモンドへの特別なこだわりを体現しているEYEFUNNYのジュエリーにおいて、ダイヤモンドは非常に重要です。ジュエリーに使用されるダイヤモンドはダイヤモンドの4C基準における、最高レベルの透明度を誇るVVS~VSレベルのダイヤモンドのみを使用して作られた、ファインジュエリーです。

またブランドのアイコンとして特筆すべきデザインが、ダイヤモンドをちりばめた「スマイリーフェイス」です。この特徴的なスマイリーに加えて文字や数字もジュエリーとして展開されており、それらをつなぎ合わせて、自分だけのメッセージ性をネックレスに込めることができます。

スマイリーがEYEFUNNYのアイコンであるのは、ファインジュエリーにおいてスマイリーフェイスが、モチーフとして存在しなかったためであると同時に、幸せの象徴でもあるスマイルに川村氏がポジティヴなメッセージを込めているからです。

もうひとつEYEFUNNYのユニークなデザインに、ダイヤモンドをちりばめた安全ピンのネックレスとブレスレットがあります。ラグジュアリーなエッセンスで卑近なモチーフを昇華させるのは、川村氏のお家芸ともいえるでしょう。

オブジェクトデザインやアートも手掛ける

川村氏は2022年ミラノデザインウィークにおいて、StockXによる「アート&レジデンス」プログラムのために椅子をデザインしました。川村氏は、ジュエリーをデザインするときと同じように、日本のスタイル、素材、技術を前面に押し出したクリエーションを手掛けます。EYEFUNNYが手がけたチェアは、日本の御影石(みかげいし)を使ったデザインでした。この椅子を最終的な形にしていくなかで、川村氏は無意識的に自分にとって身近なものからインスパイアされていることに気づきます。「椅子の最終的なスケッチを見て、このデザインはシャルロット・ペリアンの木製スツールから影響を受けていることに気づきました。私のお気に入りの一つで、個人的にも愛用しています」と川村氏は語ります。

EYEFUNNYのチェアは、円形の座面を三脚のような脚で支える2つの日本の御影石製スツールから成り立っています。日本の御影石を使うという選択は、川村氏のルーツに起因しています。「私の好きなアーティスト、イサム・ノグチやジョージ・ナカシマが香川に仕事場や生活の場を置いていたので、10年以上前から香川で石のオブジェを作るという考えを持ち続けていました」と彼は言います。"香川産の灰色の御影石と、岡山産の桜御影と呼ばれるピンク色の御影石を使っています。形は柔らかいものにしたかったんです。私のデザイン哲学は、新しくて美しいものを生み出すというシンプルなものです。スツールがそれを表現してくれればと思います。"

このスツールは、多くの美しさを秘めています。よく見ると、ディティールにまで意匠が感じられるとともに、日本の伝統を反映したものであることがよくわかります。細部に及ぶデザインの追求はEYEFUNNYのジュエリーデザインに通じるものであり、日本の文化もブランドの根底に根付いている要素です。スツールのデザインの背景には、EYEFUNNYの最初のコレクションであるEYEFUNNY-CROSSがあります。スツールはこの十字架の形を内包しており、さらに言うと神社の鳥居を彷彿させるものでもあります。スツールはEYEFUNNYのジュエリーデザインとアートデザインの架け橋であるとともに、十字架や鳥居という文化の精神的側面を、デザインとして孕んでいるのです。

このミラノデザインウィークのための作品を、これまでの自分の遺産と結びつけることは、今回のプロジェクトにおける川村氏の主要な目的のひとつでもありました。それは、自分と同じような美意識の持ち主のために、新たな魅力を創造したいという川村氏の考えによるものです。「私と同じ嗜好を持つ人たちに、私のデザインを提供できることがうれしいです。新しいデザインは、私たちの選択の可能性を広げてくれます。」と同氏は語ります。

まとめ

「家具が私たちの世界において、必需品である」という視点に立つことで、川村氏のデザインをより理解できるようになります。「椅子は食べ物や洋服と同じように必需品だから、座るものはアートとして美しくあるべき」「健康でありたいと思えば、食べ物に気を配る。自分を表現するために服を選びます。椅子は私たちのライフスタイルを表しています。」と彼は言います。この考え方は椅子に限らず、川村氏のEYEFUNNYのデザインの源となっているのです。

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