創業者:ゲオルグ・イェンセン
ジョージジェンセンの創業者はゲオルグ・イェンセンであり、小さな時から銀細工を学んでいました。18歳のときにアンデルセン金細工ギルドの見習いを終え、自らの芸術的な表現を追求しはじめ、デンマーク王立芸術アカデミーに通い彫刻を学ぶこととなります。卒業後に展示会などを行い、好ましい評価を得たが芸術家として身を立ててゆく厳しさを感じたため工芸という応用芸術への転身を行います。その後、陶器製作所でモデラとして働き始め、1898年には小さな瀬戸物屋を開業し、周囲からの評価は高かったが、家計を支える収入は得られなかったようです。
その後、陶器制作を諦め銀細工師兼デザイナーとして働き始め、1904年に私財をなげうって自らの名前を冠するブランドを立ち上げます。ここからジョージジェンセンは始まるのです。
銀細工と彫刻というかけ離れた分野を背景に持つ彼は、彼独自の視点から当時大流行していたアールヌーヴォー風の作品群が評価を得て、コペンハーゲン本店から拡張していき、パリ、ロンドン、ベルリン、ニューヨークと数年のうちに世界に支店を持つようになるのです。そしてデンマーク王室とスウェーデン王室御用達としてさらなる人気と評価を得て成長していきます。
1935年のイェンセンが没した後も芸術的な表現とクラフトマンシップの融合を基盤としたスタイルは継承されており、イェンセン本人はアールヌーヴォー的な表現を構築したが、新たな表現にも寛容であり、ブランドの表現手法も少しずつ時代に合わせて変遷しています。
日本では東京・日比谷の帝国ホテルが1983年に竣工させたインペリアル・プラザに日本第一号店をオープンし、以後は各地に直営店とインショップを交互に展開しています。かつて髙島屋がスポンサーであった2003年3月まではMBS制作・TBS系全国ネットの皇室報道番組「皇室アルバム」でCMが放映されていたりなど、目にした方も多いのではないでしょうか。
ジョージジェンセンはジュエリーのみならず、食器や時計といった一般的な生活雑貨品も生産しており、ステンレス製のカトラリーなどは人気の商品となります。シルバージュエリーでは珍しく、過去に販売していた商品にプレミアがついて通常価格より高めに取引されていることからも人気が伺えます。
ジョージジェンセンお勧めのアイテム
●ステンレス素材×編みかご
シルバーアイテムのアーカイブから厳選した作品に、新たな解釈を加えてステンレススティールで再現したリビングコレクション。機能性だけでなくオブジェのような存在感とアートのような美しさを兼ね備えたアイテムは、部屋に豊かさをもたらしてくれることは間違いないでしょう。通常は植物でつくられる網かごを、ステンレススティールでという無機質な素材で作りながらもどこか温かみを感じられるデザインがとても特徴的な商品となっています。
●素材のコントラストで見せるボンボニエール
このアイテムは、デザイナーのヘニング・コッペルの90歳の誕生日に合わせて2008年に発表されたもので、60年代に制作されたシルバー素材のボンボニエールシリーズからインスピレーションを受けて作られた作品になります。
60年代当時のボンボニエールは、シルバー素材にダークカラーの木材を組み合わせたものでしたが、このアイテムは、無機質感のあるステンレススティールと温かみのあるオーク材を使用しており、相反する素材のコントラストがモダンな印象を際立たせています。お菓子入れとしての使用はもちろんですが、小物入れとして棚に飾るなど生活空間をより豊かにするアイテムになります。
●デンマークの伝統が生んだキッチンタオル
古くからある織柄などを取り入れつつ、 新鮮さあふれるデザインを展開しています。大判のキッチンタオルは吸水性が高く、大量の食器も拭き上げることができる頼もしい存在です。食器拭きはもちろん、洗った食器を乾かすために敷いたり、ちょっとした場所の目隠しに使ったり、プレイスマットとしても活躍します。毎日の家事やお食事の時間がいつもより楽しくなる、そんなキッチンタオルです。
まとめ
洗練された造形美で、空間にスタイリッシュ＆アートな印象を添えてくれるジョージジェンセンのアイテム。それでいてきちんと実用性も兼ね備えたジョージ ジェンセンのプロダクトで、暮らしにモダンなエッセンスを取り入れてみるのはいかがでしょうか。ジョージジェンセンのアクセサリーはシルバー製品に限らずリユース業界でも高値で取引される人気のアイテムとなります。
現在、宝石やジュエリーの買取相場が上がっており、ジョージジェンセンのアイテムもその一例です。通常地金としてのお買取りが多い中、「買取大吉」では製品・ブランドとしての価値もしっかり査定致します。お持ちのアクセサリーの中で不要になったものなど一度お持ち込みいただくのはいかがでしょうか。
