ベニトアイトの特徴
ベニトアイトはチタンとバリウムを含んでいる含むケイ酸塩鉱物です。ほとんどが小粒なものしか産出されません。見る角度によって色が変化する多色性が強い石で、平たい三角形の結晶は平たい面に垂直な方向で見ると、色が濃く見えます。しかし別角度からは淡いブルーからカラーレスになります。ダイヤモンドより高い分散率(内部に入った光が様々な色に分割される現象)を持っているので、一層キラキラと強い輝きを放ち楽しめます。また、紫外線に当てると強い青色に発光するものがあります。採掘されるものは小粒のものが多いので、大きいサイズは希少価値が高くなります。
石言葉は「成功・希望・気品・明朗」など、とてもポジティブな意味を持っています。持ち主の気品や精神を高めてくれる効果があります。自分に自信を持って自分の存在感をアピールし、人を惹きつけて生きたいという気持ちをサポートしてくれます。
パワーストーンの効果
ベニトアイトのパワーストーンとしての効果は、持ち主の気品や精神性を高めてくれることです。内側から輝くような魅力で多くの方々を惹きつけるカリスマのような存在へと導いてくれます。また、思考が明白になり、物事をより良い方向へと変化させていけるでしょう。さらに、ベニトアイトを使って瞑想をすると、宇宙などの霊的な存在からメッセージを受け取ることができるとも言われています。とても神秘的な効果を持つ宝石と言えるでしょう。
ベニトアイトの価値
ベニトアイトの稀少性を鑑みれば、それに比例して相場もきわめて高いことが容易に想像できますね。そもそも、世界的なオークションハウスにも滅多に出回らないとも言われています。こういったベニトアイトの稀少性から、「いくらになる」とは一概には言えませんが、某テレビ番組によると過去2.7カラットで約1200万円、3カラットで1500万円の値付けがなされたことがあった、とか!
ベニトアイトは大きい原石が産出することがほとんどなく、またカッティングされることが多いため0.5カラットを超える個体はプロでもなかなかお目にかかれません。
とは言えベニトアイトの中でもグレードはあり、「色むらが少ない」ものが上質とされています。ベニトアイトは見る角度によって表情を変える多色性を持つため、色むらがあるとキレイな青に統一されません。
また、ダイヤモンドと一緒でインクルージョンが少ないほど光の屈折を邪魔するものがなく、それだけ美しく輝くことが可能です。
なお、街中のショップで安価に販売されているベニトアイトや、青以外の、例えばオレンジやピンクなどのベニトアイトがあったとしたら、それはイミテーションであることがほとんどです。
結晶系は六方晶形?三方晶形?
ある規則性を持って正しく配列している分子の状態を結晶と呼びます。
その結晶がベニトアイトの場合、隣り合う面が同じではなく、ひとつ置きに同じ面が現れる構造になっていることが確認されています。
これは三方晶系での結晶の出方と同一です。
六方晶系の場合、隣り合うすべての面が同じになるとされていますので、ベニトアイトは六方晶系とは分けて記載するべきという意見もあるのですが、三方晶系は六法晶系に属するという考え方も多く、鉱物や宝石の専門書でも意見の分かれているところです。
まとめ
青~紫の輝きが美しいベニトアイトは、世界的にも希少価値が高い宝石のひとつです。
「成功」「希望」などのポジティブな宝石言葉や、パワーストーンとしての効果もとても魅力的なので、自分に自信をつけたい方にもぴったりのアイテム。
ただし、採掘できる山が閉ざされているため、流通量が少なくオークションサイトでもあまりお目にかかれません。もし、タイミング良く出会うことができたら、一度は手にしてみたい宝石と言えるでしょう。