宝石・ジュエリー 2022年6月22日

外れてしまった宝石は売れるのか？買取可能な宝石の種類と査定のコツについて

#買取

店頭でよくお客様から聞かれる質問の一つに、「宝石は石のみでも買取は可能か？」という質問があります。使わなくなった宝石や、アクセサリーから外れたまま直していない宝石。「直すのにもお金がかかるし、もし宝石だけでも売れるならお金に変えたい」と思う方も多いことでしょう。
結論からお伝えすると、もちろん買取可能です。
ただしブランド品や時計と比較しますと、宝石買取は難しいと言われています。ジュエリーではなく、石のみとなりますと、お店によっては断られてしまうようなケースも少なくありません。
今回は「なぜ宝石のみの買取を断るお店があるのか」「宝石のみでの買取を依頼する際のポイント」について解説していきます。

なぜ宝石のみの買取を断るお店があるのか
宝石査定時のポイント
- 査定に出す前に簡単に掃除してみましょう
- 鑑別書や鑑定書がある場合は査定員に必ず見せよう
鑑定書と鑑別書の違いについて
- 鑑定書
- 鑑別書
まとめ

なぜ宝石のみの買取を断るお店があるのか

宝石買取では「宝石＋貴金属」として、もしくは「ジュエリー」としての価値で、その価格を判断されることになります。しかし石のみの宝石のみとなった場合買取してもらえないというケースがあるのも事実です。一体なぜ石のみの宝石の買取は断られるのでしょう？
その原因の一つには色石をルースした際の売り先がないことが挙げられます。
有名ブランドや流行デザインのジュエリーであれば、そのままの形で再販することが可能となります。
しかし宝石のみの形で再販しようとする場合、何らかの形で加工を施す必要がある為、そのためのコストがかかります。
形状が統一されているダイヤモンドなどと違い宝石の種類によっては再加工するにも、サイズがまちまちで枠や台座を特注で製作しなくてはいけません。

また、多くの宝石は「カラット（重さ）、カラー（色）、インクルージョン（透明度）、シェイプ（カット）」を客観的に評価して査定額を決定しますが、宝石の種類によっては国際的な基準がないため査定を更に難しくする要因となっています。

このような理由で、「宝石のみ」の買取は決して簡単とは言えない現実があります。

宝石査定時のポイント

宝石を買取に出す際のポイントを主に2つに分けてご紹介します。

査定に出す前に簡単に掃除してみましょう

原石やルースを自分自身で可能な限り綺麗な状態にしてみてください。
リング・ネックレスについていたルースは、ジュエリーとして身につけていた時に付着した皮脂や化粧品などの汚れが残っていることが多々あります。
時間に余裕のある人は原石・ルースを綺麗に掃除してから買取に出すことをおすすめします。

鑑別書や鑑定書がある場合は査定員に必ず見せよう

宝石を買取してもらう際には、鑑定書や鑑別書などを持参するのがオススメです。これらの書類は、第三者機関により、その価値が認められているという事実を示してくれます。査定時に有利に働くケースも少なくありません。鑑定書や鑑別書は、購入時にセットになっているケースが多いですが、宝石の種類によっては付属していないケースも多くあります。鑑定書や鑑別書が無い場合でも専門機関に依頼をすることで、書類を作成してもらうことはできますが、これにはコストがかかってしまいます。「鑑定書や鑑別書が手元にないけれど、どうしよう」と思った場合には、一度お店の査定を受けてみて、必要かどうか判断しても遅くはないでしょう。

鑑定書と鑑別書の違いについて

鑑定書と鑑別書は名前こそよく似ていますが、中身は大きく違います。

鑑定書

鑑定書はダイヤモンドのみに発行されている、品質証明書のことを言います。
ではダイヤモンドのなんの鑑定なのか？それは『4C』と言われるものに関係します。
『4C』とはカットされたダイヤモンドの品質のことで、色(カラー color)、透明度(クラリティ clarity)、重さ(カラット carat)、研磨(カット cut)この4つの頭文字を取って”4C”と呼ばれています。

鑑別書

鑑別書は宝石が天然石なのか、人工石なのかを証明するものになっています。
こちらはどんな種類の石でも発行可能で、ダイヤモンドでももちろん発行できます。
記載される内容としましては、

・宝石が天然石か、あるいは人工石かを判別し、人工処理が施されている場合にはどのような処理かが記入されます。

・宝石の分析が記載されます。（硬度・屈折率・多色性・サイズ・カット・重量等）

鑑別書が鑑定書と大きく違うのは、宝石の品質・評価・価値・産地などを記載するものではないという点です。鑑別書はあくまでもその石がどういう石でどういう処理がされているかなどを記載するものです。

鑑定書は国際的な鑑定機関のＧＩＡやＡＩＧによって、宝石レポートとしてその宝石の性質を公に知らせるものです。ダイヤモンドであると鑑定はダイヤモンドの４Ｃ基準で鑑定されます。ダイヤモンドの4Ｃとはカット、カラー、クラリティ、カラットと言われるものです。カットはダイヤモンドの研磨方法を鑑定でｖｅｒｙｇｏｏｄなど研磨技術の良し悪しを表します。カラーはダイヤモンドの色調です。限りなく無色透明が良く、イエローやブラウン系であると価値が下がります。クラリティは透明度の指標であり内包物があると資産価値が低くなります。内包物がない天然のダイヤモンドの採掘は、ほぼ不可能に近く限りなく少ないものが高額高値の期待ができます。カラットはダイヤモンドで最もよく知られた指標です。重さを指しており、豆のカラットという呼び方が特徴的です。カラットが大きくなれば形も大きくなり、それだけ採掘が難しいために希少性も高くなって高額査定が期待できます。

まとめ

今回は宝石のみの買取についてと宝石査定時のポイントについて解説いたしました。
ご紹介した通り、石のみの状態でも買取してもらうことは可能ですが、原石・ルースを買い取ってくれる業者は限られています。
石のみの状態でも自信を持って買取してくれるお店を選ぶほか、宝石の品質を客観的に証明できるような書類を用意することも忘れないでください。
違うお店で買取不可と判断された宝石でも、お店を変えるだけで、驚くほどの価格で買取してもらえるようなケースも存在しています。「買取大吉」では、プロの鑑定士が多数在籍しており、お客様の宝石を丁寧に高額査定をいたします。査定のみでも大歓迎です。ぜひお気軽に「買取大吉」へお越しください。

宝石やジュエリーの買取相場が上がっている今が売却のチャンスです！