宝石の価値を知る方法
所有している宝石に「どの程度の価値があるのか」を、把握していないことがあります。また宝石の価値を証明してくれる鑑定書や鑑別書の見方が分からなかったり、うっかりなくしてしまったり、そんなこともあるかもしれません。正確に宝石の価値を知るためには、専門家に相談をすることが大切でしょう。
鑑定とは(ダイヤモンドのみ)
4つの基準「4C(カラー・クラリティー・カット・カラット)」に基づき、ダイヤモンドをグレード(ランク)分けします。結果を記した証明書を鑑定書といい、これはダイヤモンドにしか発行されません。
鑑別とは(すべての宝石)
宝石に観察科学的検査を行います。何でできているか生体起源を調べ、光沢や内包物などを観察します。どんな石でも依頼可能です。
宝石の鑑定・鑑別はどこでできるの?
宝石の価値を知るために、鑑定・鑑別を依頼できる場所は、大きく分けると3種類あります。
①宝石鑑定所
宝石鑑定所は、宝石の鑑定や鑑別ができる専門機関です。「専門知識を身につけた、信頼できる鑑定士」によって中立の立場から、宝石の質や正しい価値を見極め、客観的な評価をしてくれます。また鑑定書・鑑別書を発行してもらえます。宝石鑑定所の利用は「第三者の目で、正しく見極めてほしい」方々におすすめです。
宝石鑑定所のメリット
信頼性が高い・結果が記載された鑑定書(鑑別書)を発行してもらえる
宝石鑑定所のデメリット
高額な鑑定費用がかかる場合がある・裸石(ルース)しか鑑定してくれない場合がある
②ジュエリーショップ
資格を持った宝石鑑定士が在籍していれば、シュエリーショップで鑑定を依頼できます。シュエリーショップの利用は「第三者の目で、鑑定費用を抑えて知りたい」方々におすすめです。
ジュエリーショップのメリット
身近にあり手軽に依頼できる・鑑定の費用が若干安い
ジュエリーショップのデメリット
宝石鑑定所が発行する鑑定書(鑑別書)ほど正確ではない
③買取専門店
買取専門店での鑑定は「査定」となります。真贋を判断し、金額を決めるからです。そのため手放すことも視野に入れているなら、宝石の市場価値と査定金額まで一度に知ることができ、非常に便利です。買取専門店の利用は「査定額次第で売却を検討したい」方々におすすめです。
買取専門店のメリット
身近にあり手軽に依頼できる・査定費用がかからない・査定と買い取りが一度にできる
買取専門店のデメリット
期待したレベルの鑑定士が在籍していない・売却しなければならないという不安
宝石の鑑定を依頼するお店の選び方
資格を持つ鑑定士が在籍しているか
おすすめの鑑定方法は「買取専門店にお願いする」ことです。買取専門店であれば、価値を知る鑑定だけでなく、価格を知る査定まで依頼できます。またほとんどのお店は無料で査定してくれるので、費用を抑えて宝石の価値を知りたい場合にはうってつけでしょう。
また依頼する前に「資格を持った鑑定士」が、在籍しているかどうか確認してください。信頼度が上がるのは勿論ですが、宝石の鑑定書(鑑別書)発行を依頼できるからです。査定は無料で行ってくれても、鑑定書の発行は手数料が必要な場合がほとんどなのでその点はご留意ください。
代表的な宝石鑑定士の資格
G.G(Graduate Gemologist / グラジュエイト ジェモロジスト)
資格主催団体:GIA(米国宝石学会)
実施団体:GIA東京合同会社(旧 AGTジェムラボラトリー)
世界最高の宝石鑑定士の資格。宝石の知識・グレーディングや鑑別技術・ビジネスのノウハウ・宝石学のスペシャリスト。
JBSジュエリー鑑定士
資格主催団体 / 実施団体:JBS(ジャパンジュエリービジネススクール)
FGA(Fellow of the Gemmological Association)
資格主催団体:Gem-A(英国宝石学協会)
実施団体:日本宝飾クラフト学院
DC(Diploma of CGL)
資格主催団体 / 実施団体:CGL(中央宝石研究所)
まとめ
宝石の価値を知ることができる場所について、少しお話ししました。まずは「何のために鑑定を受けたいのか」を考えてみてください。目的に合わせてベストな場所を選んでくださいね。