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宝石の売り時はいつ?高く売れる宝石の種類やブランド・コツを解説

宝石の売り時はいつ?高く売れる宝石の種類やブランド・コツを解説

同じ宝石であっても、売り時かそうでないかで買取額に差が生まれます。そこで宝石の売り時を見極め、高値で売るためのコツや人気の種類・ブランドを詳しく解説します。今回は、大切な宝石を賢く手放すための情報が満載です。

宝石の売り時はいつ?

宝石を高値で売るには、適したタイミングをつかむことが大切です。売れるタイミングで買取に出すことで、高値がつく可能性が増します。

注視すべきなのは、景気と貴金属相場の状況です。それぞれ詳しく解説します。

景気が好調な時

宝石は景気が好調な時に売ると、利益につながりやすいです。宝飾品市場は景気に影響されやすく、比例して貴金属の価値も上がります。

経済や株が高騰すると、宝飾市場の価値が上がり買取価格も上昇します。特にサミットや万博など、経済が盛り上がるイベントが行われた際は、高値で売りやすいタイミングです。

宝石類は、経済が盛り上がっているときに買取査定に出すのがおすすめです。

貴金属相場が上がっている時

宝石の売り時をつかむ上で、貴金属相場を把握することも有効です。貴金属の相場が上がっている時期なら、宝石があしらわれたジュエリーの高価買取が期待できるでしょう。

ルビーやサファイアなどのカラーストーンは年月ともに劣化するため、貴金属の価値によってジュエリーの買取価格が変動します。

貴金属の相場は大きく動いています。貴金属の相場を確認し、上昇傾向にあるなら買取査定を検討しましょう。

宝石の買取需要が高い理由

宝石は採掘量の減少や投資対象として注目されていることが要因で、買取需要が高まっています。買取に出すには、絶好の機会が来ていると言えるでしょう。

宝石の買取需要が高まっている理由について、以下より詳しく解説します。

採掘量が減り価値が高まっているから

宝石の採掘量が減ったことが、買取需要が高まっている理由です。もともと地球上で採れる宝石には限りがありましたが、近年良質な宝石が採掘できなくなってきています。

宝石やカラーストーンは、天然の鉱物が長い時間をかけて結晶になったものです。そのため採掘量が限られているのですが、近年は過去に豊富な産出量を誇った鉱山でも採れる宝石が少なくなっています

宝石の採れる量が減ったり良質な宝石が採れにくくなったりしたことで、相対的に宝石の価値が高まっています。

宝石を投資目的で購入する人が増えているから

宝石を投資目的で購入する人も増えています。採掘量が減ったことで価格が上昇しており、買取に出すことで高値買取が期待できるためです。

宝石は株や現金と比べると、経済情勢の影響を受けません。高く売れる宝石の種類や品質などを加味して購入すると、より安定的な投資が可能です。

また宝石はメンテナンスがいらないことも、投資需要が高い理由の一つです。丁寧に扱えば新品との価格差もほぼなく、希少性と利便性から投資目的として人気となっています。

高く売れやすい宝石の種類

宝石の中でも高く売れやすいのは、ダイヤモンド・ルビー・サファイア・エメラルド・アレキサンドライトの5つです。

上記は価値が高いですが、品質や管理方法によっては査定額が落ちる恐れもあるため注意しましょう。評価基準や管理方法について、詳しく解説します。

ダイヤモンド

ダイヤモンドは最も人気のある宝石で、採掘や加工に多額の費用がかかることから高値で取引されています。

相場価格は、直近10年ほどの間で右肩上がりです。採掘量が限られていることから、今後も上昇すると予想されます。

ダイヤモンドの査定は、世界的に「4C」という基準を用いています。具体的には「カラット」「カラー・」「クラリティ」「カット」の4つです。

それぞれどのような評価基準なのか見ていきましょう。

カラット

カラット(ct)とは、ダイヤモンドの重量単位のことです。カラットが大きいほどダイヤモンドの価値が高まり、高価買取につながります。

大きなダイヤモンドは小さなものより原石が少ないため、希少性が高いです。

1個で1.0ctのダイヤモンドと10個で1.0ctのダイヤモンドは、同じ重量ですが1個1.0ctのダイヤモンドの方が珍しく何倍も価値があります。

カラットは見た目で判断できるため、4Cの中で最もわかりやすい基準です。

カラー

カラーは、ダイヤモンドの色を評価する基準です。無色透明なほど価値が高く、不純物が多いほど黄色がかった外観です。

ダイヤモンドのカラーは23段階で評価されています。23段階の中で「Cororless(無色)」「Near Colorless(ほぼ無色)」「Faint(ごくかすかな色味)」といった区切りに分けられます。

Cororlessに近いほど希少性が高まり、高価買取につながりやすいです。

クラリティ

クラリティは、ダイヤモンドの透明度についての基準です。透明度が高いほどダイヤモンドの輝きが増し、高価買取が可能です。

クラリティは、インクルージョン(内包物)とブレミッシュ(疵)の相対的な少なさで価値が決まります。インクルージョンが少ないほど希少価値が高くなりますが、熟練された鑑定士でないと見極めることは困難です。

評価が違うだけでダイヤモンドの価値や査定額が変わるため、プロの視点が重要となります。

カット

カットはダイヤモンドの形状と輝きを評価しており、人為的な要素を評価する基準です。カットの評価は、「Excellent」「Very Good」といった5段階に分けられます。

Excellentに近いほど輝きが増し、ダイヤモンドの価値も高まります。

カットは4Cの中で、唯一人の手による職人技が必要な基準です。分析にも高い技術が求められるため、買取査定の際は信頼できる鑑定士に依頼することが重要です。

ルビー

ルビーは赤い色が特徴的な宝石で、古来ではダイヤモンド以上の希少性がありました。現代でも世界中のわずかな鉱山からしか発掘されておらず、貴重な宝石とされています。

ルビーの原石はほとんどが加熱処理しており、発色が良かったり透明感があったりするものはごくわずかです。流通しているのは5%以下のため、加熱処理なしで輝きのあるルビーは価値が高くなります

なお色が深く透明感の強いものは、加工処理の有無に関係なく高値で買い取ってもらいやすいです。

サファイア

サファイアは酸化アルミニウムを主成分とする「コランダム」に該当する宝石です。コランダムの中で赤く発色したものがルビーで、それ以外のカラーがサファイアと呼ばれています。

サファイアの価値は、カラーによって決まります。グリーンやオレンジなどの色もありますが、最も価値が高いのがブルーです。

中でも「ロイヤルブルー」「コーンフラワーブルー」は人気があり、高値で買い取ってもらえます。絶妙な色合いの場合は、さらなる高評価も期待できます。

エメラルド

エメラルドは鮮やかな緑色が特徴的で、ダイヤモンドの次に価値のある宝石です。特にコロンビア産のエメラルドは価値が高く、世界で算出される60%以上がコロンビアで採れています。

価値が高いのは、内包物が少なく色が濃いものです。ただ他の宝石に比べて硬度が低く、急激な温度変化や少しの衝撃で割れ、価値が落ちることもあります。

日常使いを避けて落ち着いた場所でのみ着用したり、ジュエリーボックスに収納したりして、価値が落ちることを防ぎましょう。

アレキサンドライト

アレキサンドライトは太陽の下で青緑、夜には赤紫に見える特殊な宝石です。色が違って見えることを「変色効果」と呼び、色の違いが強いほど価値が高まります

神秘的な外観で人気がありますが採掘量が少なく、宝石市場ではかなりの高値で取引されることも多数です。

アレキサンドライトは、暗すぎず明るすぎない中間色の明度だと高値がつきやすいです。中でもブラジル産は枯渇しているため、高値での取引が期待できます。

宝石の鑑定基準

宝石の鑑定基準は、ブランド品かノーブランド品かによって異なります。ブランド品は中古市場の相場によって買取価格が変わりますが、ノーブランド品は品質や重さなどの素材価値で評価されます。

ブランド品

ブランド品は世界的に価値が認められているため、商品の状態やブランドの資産価値といったシンプルな基準で査定額を出します。

どのブランド品であっても状態が良くなければ高値は付きにくいため、丁寧に手入れをして査定に出すのがおすすめです。

またブランド品の場合、ギャランティカードのような、ブランド品だと証明できるものを持参しましょう。ブランド品と判断してもらえなければ、査定額が減少する恐れがあります。

ノーブランド品

ノーブランド品は「宝石の価値(大きさや輝きなど)」や「デザイン性(人気のデザインか、流行りの宝石をあしらっているかなど)」に注目し、総合的に価値を判断します。

ノーブランド品は、どこに査定を依頼するかがより重要です。宝石の認知度やデザイン性を含め価値を判断してくれるなら、ノーブランド品であっても高値で買い取ってもらえる可能性があります。

高く売れる宝石ブランド

宝石ブランドは数多くありますが、特に高く売れるのは以下の5つです。

・ハリーウィンストン

・カルティエ

・ティファニー

・ブルガリ

・ヴァンクリーフ&アーペル

ブランド品の中でも価値が下がりにくく、高価買取を狙えます。順番に見ていきましょう。

ハリーウィンストン

ハリーウィンストンは、ブランドの歴史は浅めですが、ダイヤモンドの存在感や宝石を引き立たせるデザインで、多くの女性から人気を得ています。

近年はジュエリーだけでなく機械式時計の製造にも携わっており、幅広い分野のアイテムを展開しています。

ダイヤを使用した製品が主体のため価値が高く、安定的に高値での買取が期待できるブランドです。中古市場でも人気が高く、中古需要が低いとされる婚約指輪も高値が付く可能性があります。

カルティエ

カルティエは、150年以上の歴史を持つフランスの名門ブランドです。「腕時計の先駆者」とも言われており、王国貴族やセレブリティーまで幅広く愛されています

宝石の輝きを増すカット技法や洗練されたデザインが特徴的で、ジュエリー・時計・レザーグッズを中心に扱っています。

他のブランドにないデザインと世界中の王族も愛用する格式高さがあり、特に定番シリーズはシーズンに関係なく高値で売れます。

ティファニー

普段使いしやすいデザインで、幅広い世代に人気のブランドです。高品質なダイヤモンドを使用しているのが特徴で「キングオブダイヤモンド」とも呼ばれています。

ティファニーはブランド独自の鑑定書を発行するほど、ダイヤモンドにこだわっています。最高基準の良質なダイヤモンドのみを使用しており、時間がたっても大きな値崩れがありません。

また金相場が高騰し資産として貴金属が注目されていることや、経済状況の悪化で貴金属の採掘量が減ったことも影響し、ティファニーへの需要が高まっています。

ブルガリ

ブルガリは、イタリアを代表する高級ジュエリーブランドです。古代ローマの歴史や蛇などをイメージしたデザインが特徴的で、ジュエリーはもちろん時計も人気があります。

価格帯で比較した場合、ブルガリは前述したカルティエと同じレベルです。ブランドとしてもトップクラスで価値が高いことから、買取に出すと高値で売れやすいです。

根強いファンが多いことから買取需要が安定しており、今後も高値の傾向が続くでしょう。

ヴァンクリーフ&アーペル

ヴァンクリーフ&アーペルは、フランスで創業された世界的に人気のブランドです。クローバーをイメージしたジュエリーが人気で、上品さと女性らしさを感じさせるデザインが特徴的です。

ヴァンクリーフ&アーペルの商品は、職人が手作業で作っています。使用する素材や仕上がりにも基準を設けており、大量生産ができません

そのため、市場原理で希少性と需要が高まっています。高価格帯で中古市場でも人気なことから、高く売れやすくなっています。

宝石を高く売るためのコツ

宝石は売り方や管理方法によって、より高く売ることが可能です。具体的には、以下4つのコツがあります。

・需要が高い時期に売る

・信頼できる買取業者に売る

・付属品や鑑別書を準備しておく

・メンテナンスを普段から行っておく

それぞれ詳しく解説します。

需要が高い時期に売る

需要が高いのは、買取価格が上がりやすい時期です。需要を見極めて売ることで、高額査定を狙えます。

宝石の需要は、デザインによって変化することが多い傾向です。時代に合ったデザインなら需要が高まり、逆に時代に合わなければ低くなります

もし時代に合わないデザインの宝石を買い取った場合、業者が行う販売方法は「時代に合わせたデザインに加工する」か「値段を下げる」かのどちらです。そのため、自ずと買取価格も安価になります。

需要の確認方法

宝石の需要は「インターネットオークションの落札状況」や「買取業者がネットに公開している宝石の買取価格」から確認できます。

需要が高まっている場合、インターネットオークションでの落札数が増加しています。あなたが売ろうとしている宝石が多く落札されているなら、オークションでの高価落札も狙えるでしょう。

また買取業者の実績から、売ろうとしている宝石をどのくらいで買い取っているか把握するのも有効です。

需要が高いようなら、できるだけ早めに宝石を買い取り査定に出してみましょう。

信頼できる買取業者に売る

信頼できる買取業者が見極めた上で、宝石を買取に出しましょう。買取業者によって「鑑定士の質」「宝石の買取価格」「対応の質」に差が生じます。

買取査定時に上記に注目し、満足できるなら買取に出すと良いでしょう。

買取業者の見極めには、他にもポイントがあります。以下より詳しく解説します。

宝石専門の鑑定士がいる

宝石専門の鑑定士は価値を正しく見極めることが可能で、値打ちのある宝石の場合は高価買取してもらえます。

宝石はさまざまな種類がありますし、知識や需要の変化など知っておくべき情報が多数です。知識の少ない鑑定士ですと、本来の価値より低い買取価格を提示される恐れもあります。

宝石専門知識のある鑑定士がいるかは、業者のホームページで公開されています。買取査定前に調べ、宝石専門の鑑定士に査定してもらいましょう。

接客や説明が丁寧である

接客や説明が丁寧な鑑定士に査定依頼すると「安心して買取に出せる」「買取のためのやり取りでトラブルが起きにくい」「適正な買取価格を提示してくれる可能性が高い」といったメリットがあります。

スムーズなやり取りで納得したうえで売却できるため、鑑定士の接客や対応が丁寧だと安心です。

なお買取査定時は「どのような鑑定で出た価格か」を鑑定士に確認するのがおすすめです。鑑定額についても丁寧に答えてくれるなら、信頼できる買取業者である可能性が高まります。

重さを目の前で量ってくれる

目の前で宝石の重さを量ってくれるなら、信頼できる買取業者と言えます。重量をごまかし、不当な利益を得ようとする恐れがないためです。

買取へ出す前に、自分でも宝石の重さを量っておくと安全です。もし違う重さを提示してくるようなら、悪徳業者の恐れがあると判断できます。

自分で量る際は、宝石の大まかな重さを量れれば良いため、使用するのは料理用の秤やスケールなどで構いません。悪徳業者に騙されないよう、事前に宝石の重さを量っておきましょう。

複数店舗で見積もりを取る

宝石の見積もりは、複数の店舗で得るのがおすすめです。買取業者によって、買取額は若干異なるためです。

買取額は、業者がどの品物に比重をおいているかによって変わります。ダイヤモンドは需要が高いですが、在庫が多くあるなら買取額は落ちてしまう恐れがあります。

複数の店舗で鑑定してもらえば、その中から最も高く買い取ってくれる業者を選ぶことが可能です。宝石を少しでも高値で買い取ってもらいたいなら、複数店舗に査定依頼しましょう。

付属品や鑑別書を準備しておく

宝石の買取額は、付属品や鑑別書の有無によって変わります。宝石が本物であることや品質の良さを証明でき、高価買取につながるためです。

準備すべき付属品は「鑑別書」「保証書」「宝石が入っていた箱」の3つです。

人気ブランドであれば箱がなくても需要が高いですが、付属品がそろっている状態と比べると減額される恐れがあります。

中古市場では付属品がそろった「完品」に買い手がつきやすいため、高く買い取ってもらえる傾向です。

鑑別書と鑑定書の違い

宝石の付属品である「鑑別書」と「鑑定書」は、それぞれ異なるものです。

鑑別書は、宝石を科学的な測定で人工物か本物かを調査した結果が記載されたものです。一方鑑定書は、ダイヤモンドのグレードが記載されています。

簡単に言うとダイヤモンドのみに発行されるのが鑑定書で、その他の宝石すべてに発行されるのが鑑別書です。

どちらも鑑定を受けた証明書であるため、査定時に正しい価値を見極める際に役立ちます。鑑別書か鑑定書を発行済みの場合は、必ず持参しましょう。

メンテナンスを普段から行っておく

宝石の品質を保つため、メンテナンスはこまめに行いましょう。劣化している宝石よりきれいな状態の宝石のほうが、買取価格が上がりやすい傾向です

宝石が劣化する原因は、着用時に付着する皮脂や汗などです。そのまま放置すると劣化してしまいますが、使用後や手が空いた際こまめに手入れすることで宝石の品質を維持できます。

基本は柔らかい布で拭き取れば良いですが、宝石によって適した手入れ方法は異なります。また保管方法も重要なため、手入れ方法と合わせて順番に見ていきましょう。

宝石のお手入れ方法

宝石のお手入れでは、種類ごとに注意点があります。ダイヤモンドとルビー・サファイア、パールのお手入れについて以下の表にまとめました。

宝石 手入れ方法
・ダイヤモンド

 

・ルビー、サファイアなどの
カラーストーン

➀専用のクリーナーか

中性溶剤のぬるま湯に溶かす

②ぬるま湯につけたまま

やわらかいブラシで磨く

③真水ですすぐ

④やわらかい布で拭き取る

・パール ・使用後に必ずやわらかい布で拭き取る

・汗をかいたときは一粒ずつ揉むように拭く

またダイヤモンドは「強くこすりすぎると傷がつく」、パールには「人の汗や酸に弱い」といった特性があります。

宝石の特性にも注意しつつ、こまめな手入れで状態を保ちましょう。

宝石の保管方法

種類に関係なく、宝石は直射日光や湿気に弱いため冷暗所で保管するのがおすすめです。宝石が劣化するのを防げて、価値を維持しやすくなります。

また保管の際、乾燥剤の使用は避けましょう。過度な乾燥は、宝石が劣化する原因となります。宝石同士がぶつかって傷がつくことを避けるため、別々に保管することも重要です。

できる限りきれいな状態を保てるよう、上記の方法を取り入れて保管することを推奨します。

宝石を売る時の課税条件

宝石を買取に出すと、譲渡所得の課税対象になる場合があります。一定額の利益や売却物の価格によって決まり、確定申告が必要な場合もあるため注意が必要です。

高価な宝石を売る場合は、課税対象になる可能性が高いです。課税対象になる条件を順番に見ていきましょう。

利益が発生する場合

宝石を買い取ってもらい売却利益が出た場合は、譲渡所得が課税されます。売却利益は「 売却利益=売却額 - (購入時の価格 + 譲渡費用)」という計算式で計算します。

仮に売却利益が0やマイナスだった場合は、課税対象になる利益がないため譲渡所得は課せられません。

なお宝石は、生活に必要な品である「生活用動産」と見なされます。そのため基本的に譲渡所得は課せられませんが、一部例外もあります。次はその点について見ていきましょう。

売却金額が1点当たり30万円を超える場合

生活用動産と見なされる宝石でも、売却金額が1点で30万円を超えた場合は資産と見なされるため課税対象です。

1点で30万円を超える宝石は、ピアスやイヤリングなど生活に必要ではないものが挙げられます。注意すべきなのは1点あたり30万円となるのが売却利益ではなく「売却金額」だということです。

仮に90万円で買った指輪が110万円で売れたとしましょう。売却利益は20万円ですが、売却したのは110万円の指輪で30万円を超えています。

そのため生活用動産と見なされず、売却利益20万円が譲渡所得として課税対象となります。

個人で宝石を売る場合

宝石を個人で売る場合は、金額に応じて譲渡所得が課せられます。フリーマーケットで売却する場合は「雑所得」、事業として宝石を売却する場合は「事業所得」の課税対象です。

雑所得は、公的年金や非営業用貸付の利子、副業で得た所得などが該当します。一方事業所得は、個人事業主が事業で得た収入のことです。

雑所得・事業所得は「総収入金額-必要経費」の計算式で求められます。経費や控除の幅が異なりますが、計算方法は共通です。

まとめ

宝石は売り時を見極めることで、より高値での買取を狙えます。合わせて適切に手入れしたり保管したりすると、宝石を良い状態に保てるため買取査定にあたって有効です。

宝石をより高く売るためにも、ぜひこの記事も参考に準備をしてください。

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