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ロレックス ミルガウスについて

1273_rolex ミルガウス

ロレックスは常に過酷な環境で働くプロフェッショナルのために時計を製作してきました。それは時に登山家であり、時に潜水士であり、パイロットでもありました。ロレックス エクスプローラーは2人のアルピニストが1953年にエベレスト登頂を成し遂げた瞬間の時を刻み、パンナム航空が公式時計に採用されたGMTマスターはパイロットへ出発地と到着地の2つの時間を常に指し示しました。そして、ミルガウスもこれらとは全く異なった分野でのタスクを担う時計でした。

ミルガウス、サイエンティストのための時計

ミルガウスという時計は、非常に特別な需要を満たすための時計として誕生します。それは我々の生活を支える現代科学を日々発展させている、研究者やエンジニアたちの需要でした。彼らが働く環境に特有なものが高磁場です。これは時計の宿敵ともいえる、時計の精度に悪影響を与える要因でもあります。磁気は時計心臓部ともいえるヒゲゼンマイを狂わせてしまうために、時計の精度が狂ってしまうのです。

ロレックスは欧州原子核研究機構(CERN)と協力し、科学者を取り巻く強力な電磁場にも耐えうる時計の開発を行います。実際問題としてラボで運用されるハイテク機械は、磁気誘導などを発生させるため、科学者の腕時計は修復不可能なほどに狂ってしまうことも少なくありませんでした。そうした問題を解決するべく、1956年に誕生したのがミルガウスです。

ミルガウスとはミル(Mille=1000)ガウス(面積あたりの磁場の集まりを示す単位)の耐磁性を誇る時計であることに因んだ名称です。ちなみにスマートフォンから出る電磁波が0.3ガウス、電子レンジが0.2ガウスほどと言われます。ミルガウスの圧倒的な耐磁性がわかりますね。ミルガウスの耐磁性能はCERN自身によってテストされ、実証されました。

あまりに進取すぎたミルガウス

しかし、ロレックスはいったいどのようにしてミルガウスもの耐磁性能を実現したのでしょうか?その秘密はケースにありました。ケース内に軟鉄製の耐磁ケージを挿入し耐磁性能を得ています。また、表面上の磁気侵入を極限まで減らすべく、ロレックスウォッチに特徴的なデイト窓(日付表示窓)を省いたシンプルなダイヤルデザインとなっているのも特徴的です。ちなみにこの耐磁ケージは製作者の名前を冠して「ファラデーケージ」と呼ばれ、数あるロレックスの特許技術の一つとなっています。

初代ミルガウスは、デザイン的には三角で表示される12時と丸点で表された時刻、目盛り付きベゼル、黒文字盤など、サブマリーナーの血統を受け継いでいることが認識できます。一方で剣型の針や文字盤上のエンボス加工など、ミルガウスオリジナルの要素もありました。この初代ref. 6543は2年間製造され、その後現行のミルガウスにも通じるイナズマ秒針を採用したref. 6543が登場します。

1960年代、ロレックスはミルガウスのデザインを大幅に刷新します。それがref.1019です。エンボス加工を施したブラックダイアルは姿を消し、稲妻針とサブマリーナー的な逆回転防止ベゼルも消え、デザインの点では「オイスター パーペチュアル デイトジャスト」のようなミニマルな様相となりました。このモデルには、トリチウム蓄光インデックスを備えたブラックモデルとシルバーモデル、そして蓄光コーティングのないシルバーモデルの3 種類の文字盤が用意されました。

この最後のモデルはCERNの研究者向けに特別に作られたもので、細心の注意を払う必要のある特定の実験では、蓄光素材であるトリチウムが厄介な干渉を引き起こす可能性があるためです。このモデルはロレックスウォッチの美学である、時代を超越したエレガンスを体現しています。現在、このモデルが皮肉にも中古市場で需要の高いモデルの1つであるにもかかわらず、当時の市場はそのデザインやミルガウスの先進性についていけなかったのでしょうか…。1988年には、このモデルが生産終了となってしまいます。

ミルガウスの復活

2007 年のバーゼルワールドでミルガウスがref. 116400として生まれ変わります。親モデルref.1019のデザインコードを継承しつつも、初期モデルの象徴的なイナズマ秒針を採用し、グリーンサファイアクリスタルの風防を備えた時計で、クラシックの中にもフューチャリスティックな要素を併せ持った印象です。ちなみにこのグリーンサファイアクリスタルガラスは、ロレックスの技術力をもってしてもあまりにも複雑で開発が大変だったため、他社では再現できないと考えて特許を申請しなかったと言われています。

このref. 116400には、キャリバー3131が搭載されており、スイス公式クロノメーター試験協会(COSC)によって認定された、耐磁場性ムーヴメントを備えた最初の時計でした。このキャリバーは磁気に対する耐性を完全にするために、ミルガウスのキャリバーの心臓部に非帯磁性のがんぎ車と、高い耐磁性能を誇るロレックス特許技術のブルーパラクロム・ヒゲゼンマイを搭載しています。

2014年、ロレックスはミルガウスコレクションに新たなダイヤルカラーの「Zブルー文字盤」を追加します。これは鮮やかなメタリックブルーでミルガウス専用のグリーンサファイアクリスタルと相まって、近未来的なスタイルを表現するとともに、オレンジ色のイナズマ秒針とも好コントラストを映し出します。

まとめ

サブマリーナーやデイトナ、GMTマスターⅡなどの花形モデルの影に隠れている感じも否めないミルガウスですが、よく知れば知るほど、デザインとしても機能性をとっても優秀なモデルです。その高い耐磁性能はスマートフォンやタブレット、パソコンが手放せない我々の日常生活においても心強い性能ですね。

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