スカイドゥエラー

2012年の発売以来、スカイドゥエラーとそれがもつ数々の特許は、「旅行者のために」というコンセプトのもと設計されたものです。100m防水・42mm径のこの時計は、デュアルタイムゾーンを備えていて、ローカルタイムは中央の針で表示され、リファレンス・タイムは24時間表示でオフセンターの回転ディスクに表示されます。また2月から3月への切り替え時に年1回だけ日付修正を行えばいい年次カレンダー「サロス」（文字盤外周の12の小窓で月を表示）を備えています。

文字盤のデザイン

これらの機能を簡単かつ迅速に設定するために、この時計は革新的で特許取得済みのインターフェイスも備えています。有名なリングコマンド回転ベゼルは、特に直感的に操作できます（スチール製モデルの場合はホワイトゴールド製）。

このステンレスバージョンでは、文字盤デザインをミニマル化していることにも注目すべきです。実際、初期ゴールドモデルではアラビア数字かローマ数字でした。また、長寿命のクロマライト表示が暗い機内や夜明けフライトでの視認性を高めています。

ケースとムーヴメント

ケースは904Lステンレススチールのブロックから削り出されており、特殊な工具で密閉された状態でネジ止めされています。ダブル防水システム「ツインロック」を搭載したリューズは、ケースにしっかりとネジ止めされています。風防は、3時位置に日付の読み取りを容易にするサイクロプスレンズ（2.5倍）を配し、傷の付きにくいサファイアガラスに二重の無反射コーティングを施したものです。

スカイドゥエラーには、ロレックスが独自に開発・製造した自動巻き機械式ムーブメント、キャリバー9001が搭載されています。7つの特許を有するこのキャリバーは、ブランドが設計した中で最も複雑なキャリバーの一つです。振動子には、ロレックスが特許を取得したブルー パラクロム・ヘアスプリングが採用されています。

磁界の影響を受けにくいため、温度変化に対する安定性が高く、衝撃に対しても従来のヒゲゼンマイの10倍以上の精度を維持することができます。あらゆる位置でその規則性を保証するロレックス・カーブを搭載しています。この振動子は高さ調整可能なスルーブリッジでしっかりと固定され、ロレックスが開発し特許を取得したパラフレックス・ショックアブソーバーに取り付けられており、衝撃に対する耐性が大幅に向上しています（50％増）。

このキャリバー9001は、約72時間の上質なパワーリザーブを備えています。ムーブメントとベゼルの相互作用による機能の調整は、ムーブメントの外周にあるセレクターホイールによって行います。

細やかな配慮

スカイドゥエラーには、904Lステンレススティール製オイスターブレスレットとオイスタークラスプが装着され、ロレックスが特許を取得した独創的なシステム、イージーリンクにより、約5mmの長さ調整が簡単にでき、あらゆる状況（特に夏の暑さや長距離フライトで腕が膨らむとき）で快適性が高められるようになっています。

すべてのロレックスの時計と同様に、スカイドゥエラーも2015年にブランドが再定義した「高精度クロノメーター検査」認定の恩恵を受けています。この称号は、ロレックスが自社の研究所で、独自の基準に従って実施した一連のテストをクリアしたことを証明するものです。

この認証は、ムーブメントを装着した時計全体を対象とし、腕の上で最高の性能を発揮することを保証しています。ロレックス 高精度クロノメーターの精度は、日差-2/+2秒の範囲内であり、スイスの公式クロノメーター試験機関COSCが要求する精度の2倍以上です。高精度クロノメーターのステータスは、ロレックスの各時計に添付されるグリーンシールに象徴され、5年間の国際保証が付いています。

あくまで実用性のためのコンプリケーション

ロレックスは、コンプリケーションモデルに高い実用性を持たせることで、従来の常識を覆しました。スカイドゥエラーは、コンプリケーションと時計としての実用性を両立しており、ロレックスの技術力と本質を証明する時計と言えるでしょう。

スカイドゥエラーはロレックスの中ではまだ新しい部類のコレクションで、中古市場で販売されることは少なく、買取価格も高くなる傾向にあります。発表当初は金無垢モデルのみでしたが、コンビネーションやステンレススティールモデルの発売により価格帯が広がり、より気軽に購入できるようになりました。その結果、将来的に需要が増加する可能性があります。

最後に

「買取大吉」にはロレックスに詳しい社内独自のロレックスマイスター試験を通過した社員も在籍しております。お家に眠るロレックスがございましたら、お近くの「買取大吉」までお持ちください。皆様のご来店お待ちしております。