ロレックスの型番の調べ方

1905年創業のロレックスは、世界で最も有名な高級時計ブランドです。ロレックスウォッチは、モデルごとに型番とその記載場所が異なります。まずは、その型番の見方について解説しましょう。

ロレックスの型番（リファレンスナンバー）とは？

ロレックスの型番である「リファレンスナンバー（Reference Number）」とは、その時計のモデルやバリエーションを識別するための固有の番号です。

「Ref.」から始まり、数字とアルファベットで構成されるこの4～6桁の番号から、モデルの名称はもちろん、ケースの形状、素材、ムーブメント、その他の仕様を知ることができます。

そして真贋を確かめるポイントの一つにもなっています。コピー品などの偽物は、型番から得られる情報が本物と異なる場合があるからです。

ロレックスの型番はどこに記載がある？

型番は時計本体に記されています。記載されている場所はモデルによって異なりますが、ブレスレットを外した時計本体や、バックルの内側、ケースの裏蓋などさまざまです。

また購入時に受け取る保証書にも記載されています。保証書には型番以外にも、シリアルナンバーなどの重要な情報が含まれているため、失くさないよう必ず大切に保管してください。

ロレックスの型番の意味と見方

ロレックスの型番は、英数字を組み合わせたシンプルな作りです。実は簡単な構成なので法則を一度覚えてしまえば、型番だけでロレックスウォッチの特徴を知ることができます。

型番から読み取れる情報は、全部で4種類です。

①モデルナンバー

②ベゼルの素材・形状

③ケース・ブレスレット素材

④装飾の素材

では、実際に型番『Ref.116500LN』から、このロレックスウォッチの情報を探っていきましょう。

モデルナンバー

型番の左側から2～4桁までの数字は「モデルナンバー」を表しています。この数字からモデル名を把握することができます。

Ref.116500LNの場合は「1165」がモデルナンバーとなり、モデル名は「コスモグラフ デイトナ」だと瞬時に判明しました。

年式が古いモデルは左側から2桁か3桁で、新しいモデルは4桁が採用されています。つまり桁数によって大まかではありますが、モデルの年式を知ることができるのです。

ベゼルの素材・形状

次にはベゼルの素材と形状です。数字が全部で6桁であれば5桁目、5桁の数字であれば4桁目がこれに当たります。年式によって桁数が違うので、右側から2番目の数字だと覚える方がおすすめかもしれません。

Ref.116500LNの場合は「0」なので、「ポリッシュドベゼル」となります。

ベゼル素材の数字には一定の法則がありますが、必ずしも絶対的なものではないことを、心に留めておいてください。

ケース・ブレスレット素材

型番の一番右側の数字は、ケースやブレスレットの素材を表しています。

Ref.116500LNの場合は「0」、つまり「ステンレススチール（SS）」です。ステンレススチールは代表的な素材であるため、おそらく「0」が割り当てられたのでしょう。

次に続く数字の「1」はSS×PG、「3」はSS×YG、「4」はSS×WGと、コンビケース素材が続けて割り当てられています。とてもシンプルなので、この項目は覚えやすいはずです。

装飾の素材

型番の最後にある1～3文字のアルファベットは装飾の素材を表しています。この英文字からロレックスウォッチに施されている、宝石や色などの装飾を読み取れます。

Ref.116500LNの場合は「LN」なので、「ブラックベゼル」となります。つまり黒色のベゼルが装飾されていると判断できるのです。ちなみに、装飾のないモデルはこのアルファベットが記載されていません。

Ref.116500LNは「コスモグラフ デイトナ」

型番から読み取れた情報により、Ref.116500LNは『コスモグラフ デイトナ』だと判明しました。

ベゼルは、装飾がなく表面を鏡面に仕上げたもので、カラーは黒。そしてケースやブレスレットの素材はステンレススチールなのです。

コスモグラフ デイトナは、ロレックスのフラッグシップモデルです。その一つであるRef.116500LNは、2023年の新作発売に伴い生産が終了してしまいました。

しかし、現行モデルに引けを取らない爆発的な人気があり、むしろ需要が高まり続けています。

ロレックスの型番一覧

型番の見方がわかったところで、具体的な判別方法について確認していきましょう。ただし、ロレックスの型番には多くの例外があります。すべてのモデルに必ずしも当てはまるわけではないため、あくまで参考としてご覧ください。

モデルナンバーの型番一覧

ロレックスの型番は、基本的にメンズは「1」から、レディース系は「7」から始まるモデルが多いようです。

モデルナンバーは、「サブマリーナ」「デイトナ」などのモデルをさらに細分化しています。さらに、「デイト、またはノンデイト」などの機能や、「メンズ、またはレディース」など対象としている性別のサイズごとに割り当てられています。

また、製造年によって、同じモデルでも番号が異なるなど、例外も多くあるため注意してください。

ベゼルの素材・形状の型番一覧

ベゼルナンバーは0～6の7種類が存在し、それぞれベゼルの種類と形状を表しています。

この数字には一定の法則性がありますが、絶対的なモノではありません。モデルによっては、上記の表と異なる数字が採用されている場合があります。

ケース・ブレスレット素材の型番一覧

ベゼルナンバーの隣にある0～9の数字は、ケースやブレスレットの素材を表します。

「2」の『ロレジウム（ROLESIUM）』とは、ロレックスが作った造語の一つです。「ROLEX」・「ステンレススチール（SS）」・「PLATINUM」を合わせて作られました。ヨットマスターで採用されている素材で、ロレジウムモデルは特に人気があり、買取価格も高く評価されています。

色・装飾の素材の型番一覧

基本的にはジュエリーウォッチに使用され、ダイヤなど宝石の種類やセッテイング方法によってアルファベットが異なります。また、必ずしも装飾だけでなく、ベゼルの色が割り振られている場合もあります。

装飾が施されていないモデルは末尾にアルファベットがありません。また、型式の古い場合も同様で、型番にアルファベットの記載がないモデルも数多く存在します。

まとめ

ロレックスの型番は、4桁から6桁の数字とアルファベットで構成されています。型番を詳しく読み解くことで、腕時計の情報を知ることができるでしょう。慣れてくると、型番を見るだけでイメージできるのではないでしょうか。ぜひお手元のロレックスで一度確かめてみてください。