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ロレックス、腕時計の傷と価値、その修復について

ロレックス、腕時計の傷と価値、その修復について

腕時計は、高級時計やカジュアル時計に関わらず、普段から使用していると、どれだけ丁寧に扱っていても、傷は当然ついてしまうものです。特に、ロレックスなどの一生モノの高級時計などでは、買取査定時、どれだけ価値が下がるのか、修復する方法はないのか、など、気になることも増えますよね。今回は、そんなロレックスの傷、メンテナンスに関する内容について、色々とお話していきます。

ロレックスは頑丈に作られている?!

一般的に腕時計は、寿命が約10年と言われています。しかしロレックスは、正しく使用したときの寿命は、50年ほどと言われているため、これだけ使い続けられるならば一生モノと言って良いでしょう。ロレックスは、その長い歴史の中で培われた、高いレベルの堅牢性、耐久性、精度を実現しています。形状が保ちやすいケースは、美しいケース仕上げで知られる鍛造によって作られています。金属密度の高い鍛造ケースで、永年にわたって使い続ける事が出来る堅牢なオイスターケースは、ロレックスのデザインを支える要となっています。またムーブメントは、すべてロレックス社内にて設計・製造されているのに加え、改良を繰り返し、年々進化しています。ですので、一般的な時計と比べると、非常に頑丈に作られているのです。

買取査定時、チェックされるポイント=傷がつきやすい部分

ロレックスの買取査定では、各パーツの状態や傷を必ずチェックされます。具体的には、ラグ・ダイヤル・リューズ・プッシュボタン・風防・ブレスレット・ベゼルなどです。それらをチェックし、最終的な査定額が割り出されます。特に、汚れや劣化が生じやすいブレスレット、アームや竜頭、ベゼルは入念にチェックされ、劣化や傷があった場合は査定額が大幅に下がる可能性があります。たとえ、人気のモデルであっても目立った劣化や傷があると、相場よりも買取額が下がってしまいます。いくら頑丈に作られているロレックスとはいえ、やはり乱雑に扱っていると、どうしても傷がついてしまいますので、丁重に取り扱う必要があります。

研磨と修復

続いて、メンテナンスについてご説明いたします。ロレックスは、オーバーホール時、研磨も標準サービスとなっております。浅い傷や、スレ程度の傷なら、この研磨で見違えるほど綺麗になりますが、文字通り表面を削る為、その回数には上限があります。肉厚なケースで作られているロレックスですが、研磨回数の目安は5回程度と言われており、それ以上になると、目に見えてやせ細って見えてしまい、ベルトが固定しにくくなる為、部品やケースの交換になります。凹みなどの深い傷なども、深い研磨が必要になる可能性が高い為、始めから部品交換を勧められることなるかと思います。素材や表面の加工によって、研磨には対応しないモデルもありますので、事前にしっかりと確認しましょう。

よくインターネットで、市販の道具や薬剤を使って、自分で直しました、などの記事を見かけますが、非常に硬い素材や、繊細な表面の加工を施したりしているモデルも多い為、あまりお勧め出来ません。時計の価値を下げない為にも、しっかりとしたメンテナンスを行う正規店で対応するのがベストです。その他内部のムーブメントや、消耗品は、オーバーホールの際に基本的に交換されます。ですので、定期的なオーバーホールをしっかりと行っていれば、時計内部に大きなダメージを与えることはありません。高額な費用が発生するオーバーホールですが、価値を下げない為にも、やはり定期的に実施しておくのが良いでしょう。

傷や劣化が少ない保管方法

続いて、ダメージの少ない保管方法について、解説していきます。まずは、腕から外した際、どの向きで置けばよいのか、ということからお話します。一番おすすめとされているのが、竜頭を上向きに、時計を立てておく置き方です。竜頭を下にすると、不意に上から力が加わった際、竜頭一点に負荷がかかってしまうため、危険です。一番多いのが、腕から外してそのままベルトを畳むように平置きする方法かと思います。この方法でも時計の機能的にデメリットはありませんが、時計の裏蓋とベルトがこすれ、裏蓋に小傷やスレが生じる場合があります。

裏蓋には、型番やシリアルナンバーの記載、また記念日やイニシャルなどを入れる方もいらっしゃるかもしれませんので、裏蓋をきれいな状態にしておくには、やはり立てて置くのがおすすめです。長期間保管する場合は、その保管状況にも気を遣う必要があります。

 

・気温が一定で、高温多湿を避ける

比較的温度変化が少ない環境で、湿度の高い場所は避けましょう。おおよそ、15℃~25℃がおすすめです。特に機械式時計は、高温多湿に非常に弱い構造となっております。そのような場所に長期間保管しておくと、寿命が短くなることがあります。また精密機械であることを鑑みると、ホコリが多い場所も避けましょう。

 

・直射日光を避ける

時計に限らずですが、直射日光による紫外線は、日焼けをします。日焼けによって文字盤がヤケて色が変わってしまったり、ベルトにもダメージを与えることが多いです。

 

・磁器は避ける

時計は時期に弱いです。近年、スマートフォンやパソコンなど、身近に磁器を発するものが多いため、そういったものに時計を近づけると、精度や機能に異常をきたすことになるでしょう。一度時磁器を浴びると、磁器抜きをしないといけません。特に注意しましょう。

 

・乾燥剤に注意

タンスやクローゼットに、乾燥剤をお入れになる方も多いと思いますが、腕時計には注意が必要です。必要以上に乾燥させてしまうと、時計内部の潤滑油まで乾燥させてしまいます。そうなると、内部のパーツの摩耗が激しくなり、故障の原因につながります。

 

・落下や強い衝撃が加わる場所

精密な歯車の組み合わせで出来ているものが多く、落としてしまったり、強い衝撃には要注意です。ちょっとした衝撃でも、故障してしまうこともありますので、落下しない安定した場所を選ぶのがベストでしょう。

まとめ

近年、相場高騰により、注目度の高いロレックスですが、決して安価な買い物ではありません。毎日身に着ける方、特別な場のみ身に着ける方、そのシチュエーションは様々でしょう。一生モノの時計として長い期間使われる方、今持っている分を売却し、新しいモデルへの買い替えを検討されている方、どちらにしても、長い期間使用する為、価値を下げない為にも、正しい知識を持ち、愛情を持って接することが必要になります。私たちにとって、とても身近な存在の腕時計だからこそ、少し向き合い方を変え、自分だけの一本を大切にしてみてはいかがでしょうか。

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