ロレックスってどんなブランド？
20世紀の初期、腕時計というものが広まり始めたばかりというだけあって、時計というアイテムは高級品でした。当時の腕時計は、精度や耐久性が低いこともあって、日常で使うには向かないものばかりでした。そんな状況の中で、ロレックスは自社で時計製造を始めた当初から、精度の高い実用性のある時計の開発を進めていました。1910年には、腕時計としては初のクロノメーターの称号を獲得しています。この称号は、スイス公認クロノメーター検定協会によるとてつもなく厳しい審査基準を突破した精度と安全性の高い時計にしか与えられません。精度の高さはもちろん、防水仕様のオイスターケースや完成度の高い自動巻き機構（パーペチュアル）、日付が0時になると一瞬で切り替わるデイトジャスト機構といった、ロレックス独自の発明によって腕時計は現代でも通用する実用性を高めていきました。また、風防のサイクロップレンズや、3時の位置に設けたカレンダーなどもロレックスが最初といわれています。このような精度や視認性の高い時計を作り続けることで、ロレックスは実用性がある時計として知られるようになっていきます。
ロレックスの人気や高性能による信頼性
ロレックスは、時計にそれまで興味がない人であっても知っているほど、高い認知度を誇るブランドですよね。時計好きではなくても、高級時計を買うならロレックスと言われるほど絶大な信頼を持っています。では、なぜロレックスがこれほどの信頼を築き上げているのかということについてですが、もう、説明するまでもなく、高い技術力とぶれることのないブランド方針が理由となっています。そして、なんと驚くことにロレックスのデザインは登場した当初からほとんど変更がありません。また、先述で紹介したように、当時では革新的だったオイスターケースの実用性を図るため、1927年に実証実験が行われました。スイマーのメルセデス・グライツは、ロレックス オイスターを着用した状態でドーバー海峡の横断にチャレンジし成功を納めます。着用していたオイスターは、合計で10時間以上も水中で使用していたにも関わらず完璧に動いていたそうです‼とてつもない偉業ですし、当時の時計でほぼ完全といえる防水機能が発明、搭載する技術があることにも驚きを隠せません。さらに1953年には、ロレックスのオイスター パーペチュアルを着用し、ニュージーランドの出身の登山家がエベレスト登頂に成功を納めています。ロレックスの時計にはこのような偉業が数多くあり、ロレックスの信頼を裏付けていき現代まで語り継がれています。時計ブランドは数多くありますが、ロレックスほど高い信頼と知名度を誇るブランドは他にはないのではないでしょうか？
シリーズごとによって異なるテーマ
実は、ロレックスはシリーズごとにテーマが決まっています。例として、エクスプローラーは探検家をターゲットにすることがテーマとなっており、エクスプローラー2は洞窟の中でも視認性が高く正確な時間が分かるように24時針がついています。また、サブマリーナはダイバー向けにというテーマで製造されています。その他にも、ヨットマスターはクルージングを楽しむ人に向けてラグジュアリーに特化していたりなど、それぞれのシリーズでテーマが異なります。このように、シリーズごとでどんな意図があって製作されているのかを知ることで、ロレックスをより魅力的に感じてきませんか？
ロレックスの評価と高騰の理由
ロレックスが持つ大きな特長として、購入時の価格よりも価値が上がり続けていることです。機構が優れた時計ブランドは多くありますが、ロレックスほど価値が低下しないブランドはそうそうありません。それでは、なぜロレックスの時計は価値が下がることがないのでしょうか？それには、4つの要因があります。
◆腕時計としての完成度の高さ
ロレックスには三大発明と呼ばれる「防水機構」「自動巻き機構」「デイトジャスト機構」の3つがあります。これらの機構は、いずれもロレックスファンにはとても馴染みあるもので、長い歴史の中で受け継がれてきたものです。ロレックスの時計は、各種機構を詰め込み妥協することなく、高い品質の時計を作りあげています。ひとつの時計を高性能・高品質に仕上げようと考えると、やはり製作のコストはかかってしまいますので高品質＝高価格となっているのです。こういったことから、ロレックスはただ高額な時計であると思われがちですが、ロレックスは高性能でコストパフォーマンスがいいと考える方が多いため、機能性の高さがロレックス人気の底上げをしていると考えられます。
◆希少性の高さ
ロレックスの価値が上がり続ける理由として、皆様ご存じのとおり、希少性があげられます。市場における物の価値は、需要と供給のバランスが関係しています。供給量が少ないのに対して、多くの人が購入を希望した場合、その価格は上昇していきます。逆に、需要が少なくても供給が多ければ商品の価値は徐々に低下していきますよね。メーカーにとって売れない商品は在庫となるため、どうにかして在庫を減らそうとしますので価格を下げるケースも少なくありません。ロレックスは世界中にファンを持っている人気時計ブランドですが、流通量は決して多いわけではありません。むしろロレックスマラソンという言葉がはやってしまうくらい定価で買えるものの流通量はごくわずかです。全体的に希少価値は高くなっていますが、その中でも販売期間が短く流通量が少ないモデルは特に高額で取引されています。
◆絶大なブランド力
ロレックスが築き上げてきたブランド力が、価格上昇の理由ともいわれています。価格だけであれば、ロレックスよりも高額の時計メーカーはいくつもあります。例えば、世界三大時計である、パテック・フィリップ、ヴァシュロン・コンスタンタン、オーデマ・ピゲがあげられますが、知名度を考えたときにロレックスは世界中で最も有名な時計ブランドではないでしょうか？物の価値は一般的に中古品となった時に、大幅に低下してしまうものですが、ロレックスには当てはまりません。ロレックスというブランドは絶大で中古品でもいいから欲しいと考える方が多くいるため、ものによっては定価の倍近くの価格で中古品が販売されています。
◆資産価値の高さ
先述の通り、ロレックスの価値が高い理由として、資産価値がつく点です。ロレックスの時計は、いつの時代も安定した価値・人気を誇ってきました。そこに目を付けた人たちがロレックスを投資対象として購入・保有することも少なくはありません。ロレックスの中には、定価よりも高い金額で取引されているモデルも多いため、いずれ手放すつもりで購入する方も多くいらっしゃいます。このような考え方を持つひとが世界中にいることは、ロレックスの価値が上がり続けている理由のひとつです。
まとめ
いかがでしょうか？この記事の内容は本当にごく一部の情報であり、すでにロレックスについての知識がある方にとってはひどく稚拙で見るに堪えない内容化もしれませんが、これからロレックスを知っていこうと考えていらしゃる方にお役立ていただければと思います。
