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チュチマの戦略モデル、パトリア!

865_チュチマ パトリア

チュチマの生まれ故郷、グラスヒュッテは、チュチマにとって大いに刺激的な土地であったのかもしれません。故郷に戻ったチュチマは、自らの原点を掘り返す作業をはじめ、早くも数々の傑作を生みだしてきました。そんなチュチマは2019年のバーゼルワールドにおいて、時計ファンを驚愕させる新作を繰り出したのです。

チュチマってなに?

ドイツの高級腕時計メーカー「チュチマ(TUTIMA)」

チュチマの前身となる時計工房は、ドイツ/グラスヒュッテで、1845年に設立されました。第一次世界大戦により、グラスヒュッテ経済は大打撃を受け、ハイパーインフレに陥っていました。そんな中、グラスヒュッテ時計産業においては、法律家ドクター・エルンスト・クルツ氏のリーダーシップのもとで、UROFA社(パーツ供給会社)とUFAG社(組立て会社)が統合され、UROFA/UFAG社が誕生しました。

ブランド名となっているTUTIMAとは、ラテン語で「安全性」を意味する「tutus」に由来しており、当時UROFA/UFAG社において製造されていた最高レベルの精度及び品質を有する時計に与えられていた称号でした。UROFA/UFAG社は、ドイツ帝国空軍の依頼により、パイロットウオッチを開発し、TUTIMAグレード=最高品質の時計を納入していました。これは1939年に製造されたUROFA社のCal.59というフライバック機構(ストップウオッチの計測時に、ゼロリセットと再スタートを瞬時に行うことができる仕組み)を備える高機能ムーブメントを搭載したクロノグラフウオッチです。

また、世界初の制式採用時計としても知られ、1945年までに約3万個製造されており、希少品としてコレターズアイテムとなっています。このように腕時計は第2次世界大戦当時の戦闘機パイロットの必需品でした。第二次世界大戦で敗戦国となったドイツは、東西に分裂し、東にあったグラスヒュッテはソ連統治下に入りました。この時ドクター・エルンスト・クルツ氏は、西ドイツに亡命して「クルツ社」を創設、1960年に後継者に譲り、ここでブランド名が「クルツ社」から「TUTIMA(チュチマ)」に変更され、時計づくりを続けました。

そして、チュチマの代表作の一つ「ミリタリークロノグラフ」は、1989年にNATO軍に制式採用されました。そして2013年、いよいよチュチマは、時計工房の創業地であるグラスヒュッテに本社と製造設備の移転を完了し、帰郷を果たしました。ここでブランド名が現在の「チュチマ・グラスヒュッテ TUTIMA GLASHÜTTE」となりました。これを機に、ミリタリーウオッチの更なる改良や、グラスヒュッテ様式という伝統的な様式に従ったラインナップも展開し始めました。

愛好家から好評!納得の仕上りのパトリア!

2008年に創業の地であるグラスヒュッテに帰郷を果たしたチュチマ・グラスヒュッテがまず取り組んだのは、コレクションのブラッシュアップと自社製ムーヴメントの開発でした。前者は、第2次世界大戦期におけるフライバック機能付きクロノグラフやNATOクロノグラフといった、かつて同社が手がけた軍用時計のDNAを受け継ぎつつも、ポップなカラーリングを取り入れることで、より幅広いユーザー層への訴求を図りました。グリーンやグレーなど流行りのカラーもいち早く取り入れた同社のラインナップは、近年実に多彩となり、良い意味でポピュラーになりました。

他方、ムーヴメントの自製化についても、かつて培った経験とノウハウを生かし比較的早い段階で実現しました。13年には完全自社製の3針ムーヴメントCal.チュチマ 617を完成させました。ちなみにこの開発にはマルコ・ラング氏の父でドレスデン美術館の時計修復師であったロルフ氏が携わったといいます。完全自社製ムーヴメント1号機となるCal.チュチマ 617。グラスヒュッテストライプを施した4分の3プレートやビス留め式シャトンなど伝統的な意匠を踏襲しつつも、華美になりすぎない質実な作りは、実用を追求するチュチマらしい仕上がりと言えるでしょう。

そして、この自社製ムーヴメントを搭載するコレクションとして今日展開されるのが「パトリア」です。実用を追求した既存のフリーガーやM2といったモデルから一転、パトリアはグラスヒュッテの伝統的な意匠や技法を駆使したドレスウオッチという位置付けにあります。当初、ゴールド仕様のみの展開だったパトリアですが、19年に初となるステンレススチール仕様を投入しました。高品質な仕上がりはそのままに、価格を抑えた戦略モデルとして大きな話題を集めたことは記憶に新しいですよね。しかしその話題性に対して、その実機を目にしたことのある人は少ないのではないでしょうか。

というのも、現在、チュチマでは年産5000本ほどですが、その大半はフリーガーなどの実用モデルのコレクションが占めています。手作業の割合も多いパトリアの生産数は全体のわずか数パーセントにすぎず、必然的に日本国内への入荷も少ないからなのです。

実機を見た愛好家から高評価を得たパトリアSS

パトリアの実機が2020年10月に日本橋三越で行われた“三越ワールドウォッチフェア”のチュチマブースに並びました。ここで初めて実機を見たという愛好家も結構いたようですがその多くが好印象をもったようです。実際、SNS上にはパトリアに対して好意的なコメントが多く挙げられています。パトリアで注目すべきは、やはりスチール仕様です。

なぜなら、高い完成度を誇った先発のゴールド仕様と同じムーヴメントと仕上げで、70万円台という魅力的な価格を実現しているからです。文字盤や針など外装のクオリティも確かに良いが、とりわけチュチマ 617の作りは完全自社製1号機というだけあって妥協を感じさせません。巻き上げヒゲやフリースプラングを備えた高級仕様であることに加え、意外と知られていませんが、ムーヴメントは2度組みです。

当然ながら、これは手間が掛かるため実践するメーカーはあまり多くありません。それをこの価格帯のモデルで実践するのは、筆者の知る限りチュチマだけです。エングレーブや青焼きなどを用いていないため、見た目の派手さこそありませんが、むしろそこがチュチマらしいともいえます。

もっとも、それでも十分すぎるほどに見応えがあります。ドイツにはいまなお秀逸な手巻き時計が多く展開されていますが、そのなかでもパトリア・スチール仕様は完成度・プライスともに非常に魅力的であり、出色の仕上がりと言えるでしょう。

渾身の自社製ムーヴメントを搭載

グラスヒュッテストライプを施した4分3プレート、ゴールドのビス留めシャトンといったグラスヒュッテの伝統的な様式を取り入れながらも、華美になりすぎない質実な作りが特徴となりました。チュチマ グラスヒュッテの自社製ムーヴメント1号機。耐久を考慮し、振動数を毎時2万1600振動に抑える一方で、巻き上げヒゲやフリースプラングテンプを採用するなど、精度も追求されています。さらにパワーリザーブも約65時間と実用的です。

まとめ

愛好家からも絶大な評価を得ているチュチマのパトリアについて説明していきました。今年のバーゼルワールドは中止が決まりましたが、今後また開催されチュチマが参加下ときには是非とも注目していただきたブランドのひとつです。

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