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ジンウォッチ・特殊な時計の軌跡

358_ジン ウォッチ

2021年に創業60周年を迎えたジン。元ドイツ軍のパイロットが起こしたささやかでニッチな時計メーカーは、今や年産1万7000本を超える一大メーカーに成長を遂げました。にもかかわらず、ジンの個性は何ひとつ変わらず、ユニークさと成長を両立してきたジン。その豊かな歩みをご紹介します。

元パイロットが作り上げたブランド

ドイツ製 腕時計メーカー Sinnジン

ドイツ空軍でパイロットを務めたヘルムート・ジンは、ラリードライバーなどをしつつ、カッコウ時計などの販売を行っていました。その後も定職を見つけられなかった彼は、1961年に「ヘルムート・ジン特殊時計社」を起こします。最初に手掛けたのは、工業用タイマーとストップウォッチの販売。続いてジンは、コックピットクロックの「NaBo」を完成させます。当時、ドイツの航空機が採用していたコックピットクロックは、主に第2次世界大戦中に設計されたもので、明らかに時代遅れでした。対してジンは、バルジューのキャリバーVJ5をベースにした、新しいクロックを完成させます。

後に同社は、さらに改良を加えたキャリバー558を採用し、60分センター積算計を持つ、新しいNaBoは大ヒット作となり、600個がルフトハンザドイツ航空に納入されたほか、ドイツ空軍の航空機にも制式採用されました。

この成功を受けて、ジンは腕時計パイロットクロノグラフの「103」を完成させることになります。基本的な構成は、フランス空軍のタイプ規格に準じていましたが、ヘルムート・ジン自身による入念な品質管理は、103に高い名声をもたらしました。

以降、ジンは、信頼性の高いエボーシュを使った、堅牢な腕時計を製造するようになります。そのひとつが、レマニア5100を搭載した「142」です。85年には、ドイツ人宇宙飛行士のラインハルト・フラーがこのモデルを着けて宇宙に飛び、ジンに名声をもたらし、ETA7750を採用することで、傑作103も継続となり、ジンはコックピットクロックメーカーからの脱皮を果たしたのです。

ハイテクブランドへの進化の立役者は工学博士?

腕時計クロノグラフの成功で成長を遂げたジン。しかし、1990年代に入ると、創業者のヘルムート・ジンは、引退と会社の譲渡を考えるようになりました。彼は家族にビジネスを継承させたかったが、残念ながら、家族とは良い関係ではなかったようで、人づてにヘルムート・ジンが引退すると聞いたIWC出身のエンジニア、ローター・シュミットは、彼に直接コンタクトを取り、やがて説得に成功します。

94年9月1日に経営を引き継いだローター・シュミットは、社名をヘルムート・ジン特殊時計社から「ジン特殊時計会社」に変更し、さらなる拡大を目指します。かつてIWCで「オーシャン 2000」や「インヂュニア50万A/m」といった高機能ウォッチの開発に携わったシュミットは、ジンをパイロットウォッチ専業メーカーに留まらないメーカーにしようと考えたのです。

まず94年に発表されたのが、チタンケースと8万A/mの耐磁性能を持つクロノメーターの「244Ti」でした。続く95年には、ケース内の湿気を除去する「Arドライテクノロジー」を開発し、97年には、初のミッションタイマーである税関特殊戦闘部隊向けモデル「EZM1」を発表することになります。

ヘルムート・ジンの時代、ジンはサプライヤーが提供する部品を購入して時計を組み立てていた。事実、傑作の「103」といえども、基本的な部品は他社のパイロットウォッチに同じだった。対してシュミットは、ケースの内製化に取り組んだ。99年、同社はグラスヒュッテにあるケースメーカーのSUGに出資。2002年には株式の74%を取得し、完全な子会社としました。以降のジンは、ケースを中心にさらなる進化を遂げていきます。

好例が、1999年に発表された「フランクフルト・ファイナンシャル・ウォッチ」でしょう。ポリッシュ仕上げのケースとブレスレットを持つ本作は、ジンとしては初となるラグジュアリーへの試みでした。また、耐食性に優れ、磁気を帯びにくい「Uボート・スチール」の一部モデルへの採用も、SUGの優れた加工技術を反映したものだった。そしてもうひとつ、大きな進化を挙げるとすると、長年ジンは、ケースの気密を保つOリングに、時計業界の標準であるニトリル製のパッキンを使用していましたが、シュミットはパッキンをフッ素カーボン系の素材であるバイトンに改めます。

これはニトリルゴムに比べて高価ではありますが、ムーブメントの油を劣化させるガスが出にくいほか、化学薬品や燃料などにさらされても劣化しにくいというもの。ジンがミッションタイマーのEZMを進化させ、後にパイロットウォッチの技術基準である「TESTAF」を実現できた一因には、この優れたパッキンの存在がありました。

SUGを傘下に収めることで、シュミットのアイデアを具現化できるようになったジン。もっとも、上質さを盛り込んだフランクフルト・ファイナンシャル・ウォッチが示す通り、シュミットは、時計の機能だけに関心があったわけではありませんでした。最近の好例が、外装すべてをダマスカス鋼で作り上げた「1800.DAMASZENER」です。文字盤を含めて一体成形という手法は、性能を上げるためではなく、見た目のユニークさを強調するもので、近年では、黒以外の、ポリッシュ仕上げの文字盤を採用するようになりました。

そんなジンの集大成が、「NaBo」をモチーフにした「717」と、次世代のベーシックウォッチの「105」です。長年自動巻きクロノグラフとして、ジンはレマニアの5100を採用してきました。その生産中止後、ジンはサプライヤーと協力して、ETA7750やコンセプトC99001をベースに、レマニア5100と同じ60分センター積算計を再現してみせます。

このSZ01を用いて、NaBoのデザインを腕時計で再現したのが717です。ケース素材には、普通の316Lではなく硬くて耐食性に優れる904Lスティールを採用。その上から硬化処理のテギメントとPVD加工を施しています。105は、傑作103のケースデザインを踏襲した3針モデルで、SUG製のケースは明らかに質感が良くなったほか、マット仕上げのピュアブラックの文字盤に、楕円形のインデックスはジンでは珍しいです。いわゆる高級時計とは違うが、最近のジンらしい、丁寧に作り込まれた実用時計らしさが際立っています。

まとめ

いかがですか?時計というものは起源を知るとより一層興味がわきますよね。この記事を読んでジンの時計が欲しいとお考えの方が少しでも増えればと思います。また、新しい時計を買いたいが、資金が足りない。そんな時には、使わなくなった時計を売り、次に購入する時計の資金に充てるのも一つの手です。「買取大吉」では、プロの鑑定士が多数在籍し無料査定、高価買取を行っています。是非、お気軽にお越しください。

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