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オーバーホールとは

1220_rolex オーバーホール

“ロレックスはオーバーホールが必要”という認識をお持ちの方は多いと思いますが「何のために、どんなことをするのか」までご存知の方は少ないと思います。また、ロレックスに限らず機械式時計は、オーバーホールを行う必要があります。そこで、オーバーホールについてもっと理解を深めてもらうためにも、ロレックスのオーバーホールについて、詳しく解説します。まず、オーバーホールとは、新品時のような外観やロレックス本来の性能を取り戻すために行うメンテナンスです。人間でいえば定期健診、自動車でいえば車検のようなものです。今回は、オーバーホールでどんなことをしているか説明します。

手順

① 分解

まず、時計からブレスレットを外し、ケースからムーブメントを取り出します。その後、ケースとムーブメントを完全に分解します。

 

② 洗浄

次に分解した各パーツを入念にチェックしながら手作業で下洗いします。その後、専用の溶剤で超音波洗浄を行います。

 

③ 部品交換

下洗い時の綿密なチェックで、交換が必要と判断されたパーツを交換します。交換パーツは、新品のロレックス純正部品を使用します。

 

④ 注油

各パーツの摩擦や摩耗を最小限に抑えるため、粘度の異なる複数の潤滑油を塗布しながらムーブメントを組み上げていきます。

 

⑤ タイミング調整

組み上がったムーブメントは、一度テスターで精度確認を行います。規定の精度が出るまで調整と確認を繰り返します。

 

⑥ 研磨

ケースやブレスレットといった外装部品に研磨仕上げを施します。日常使用でついてしまった傷を取り除き、美しい外観を取り戻すことができます。パーツを交換する際、ロレックスの純正部品が使用されないと改造品扱いになってしまいますので注意してください。また過度な研磨はケース痩せの原因になり、ロレックスの機能や価値を下げてしまう可能性がありますので頻繁に行わないことをお勧めします。時計に問題がなければ、これでオーバーホールは完了です。

オーバーホールで値段は変わる?

ロレックスの買取においても、きちんとメンテナンスが施されている時計は高評価です。オーバーホールの履歴も、買取時の査定評価アップのポイントと言えるでしょう。とはいえ、どの程度評価がアップするのかは業者によっても異なります。オーバーホールをしても、買取金額にそこまで差がつかなければ、「損」ということになってしまいます。ロレックスは世界的にも人気が高い時計で、たとえ故障していても買取に応じてくれる店舗は多くあります。もちろんオーバーホールしないままでも買取は可能です。

査定価格をUPさせるには?

① 付属品を揃える

購入時に付属していたものは必ず持参しましょう。箱や保証書(ギャランティーカード)、説明書、ブレスレット調整の際に出た余り駒などが揃っていると買取り価格は高くなります。もちろん、腕時計本体のみでも買取できますが、箱や保証書があれば査定額はプラスされます。特に保証書はメーカー保証期間が過ぎていても付属品としての価値は残るため、是非揃えておきたいところ。モデルによっては保証書が有るか無いかで数万円~数十万円査定価格が変わる時計もあります。

 

② 売る前の下準備をする

腕時計に限ったことではありせんが、汚れが目立つような品物は、査定の際の大幅な減額の元になります。自分でできる限り汚れを拭き取ったり磨いたりしてクリーンアップすることで見た目を良くしておくと査定価格は高くなりやすいです。

まとめ

査定価格をUPさせるには時計を売る前の下準備がとても大切です。止まってしまったクォーツ時計は電池交換をしてから査定に出し、機械式時計はオーバーホールをせずに売った方が得をします。メンテナンス代は高額な割に、オーバーホール直後でも買取価格が差ほど上がらないことが多いです。たとえ壊れてしまっていたとしても修理はせず、そのままの状態で査定に出した方が良いでしょう。

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