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「スファレライト」ってどんな石?

1112_スファレライト 意味

スファレライトはダイヤモンド並みのまばゆい煌めきと輝き由来の、極上の美しさが何よりの特徴ですが、 ジュエリーに使えるような光沢質の原石はめったに産出されず、そのため稀少性は宝石の中でもトップクラス。「知る人ぞ知る」と言った立ち位置で、コレクターズアイテムの要素が強い宝石です。

特徴

ジュエリーとして使われるスファレライトの色は赤やオレンジ、黄色、明るい緑などが多くなります。また、まばゆいきらめき・輝きを持つことが特徴です。スファレライトは硫化亜鉛の一種で、純粋なものは白や黄色味がかった透明をしていますが、クリアなものはあまり見られません。天然では鉄分の混入が顕著で、濃い赤や黒の不透明な個体が多いです。スファレライトは、ダイヤモンドのような屈折率と、ダイヤモンドをもしのぐディスパーション(分散)を有した宝石となります。屈折率とは光を宝石に当てた時、その光が宝石内部で屈折する強さを指します。この屈折率が高いほど光が石内部であちこちに反射され、その中で光が増量し、キラキラとしたまばゆい輝きを放ちます。

ディスパーションの高さもこの輝きを一段と美しくしています。ディスパーションとは石内部で屈折を繰り返した光が、分解されて虹色のような光(ファイア)を発する現象を指します。特にスファレライトは分散の高さがダイヤモンドの約3倍ともいわれており、まばゆく目を奪われる美しさから、「幻惑の石」の異名を持つほどです。晶構造もダイヤモンドと似ており、等軸晶系となっています。四面体、八面体、十二面体などの結晶が内部で確認できます。ただし、硬度はきわめて低く、劈開も明瞭なため割れやすい傾向にあります。そのためカッティングの難易度が高く、ジュエリー用途としてはあまり向きませんでした。

ですが近年ではカットや加工の技術が向上したこと、世界的な宝飾品需要でスファレライトのような美しくも稀少な石が注目度を浴びたことなどから、ジュエリーとしてもラインナップされてきています。なお、もとが硫化亜鉛ですので酸に弱いという性質もあるので取り扱いには注意が必要です。特に塩酸に触れてしまうと硫化水素を発し、硫黄臭さを発してしまいます。傷つきやすいという特徴からも、丁寧なお手入れや取り扱いが求められる宝石と言えます。具体的には、ゴシゴシ拭わない、超音波洗浄は避ける、保管は日の当たらない風通しの良い場所で、といった具合です。硬度が低いので、他のジュエリーと一緒に保管するのはお勧めできません。ぶつかるとすぐに傷ついてしまいます。クリーニングの際は、購入店に一度相談してみると良いでしょう。

歴史

スファレライトは硫化亜鉛の一種で、特別な鉱脈はいらず、鉛・亜鉛鉱山から採掘されます。そのため古くから産出が確認されていましたが、あまり産業用途にも宝飾用途にも注目はされていなかったようです。事実、1870年頃から、ヨーロッパではギリシャ語で「嘘つき」「裏切者」を意味するsphaleros(スファロス)からちなんでスファレライトと呼ばれていました。なぜ嘘の産物なのかと言うと、スファレライトは方鉛鉱(ほうえんこう)と一緒に産出されることが多い、という事象に由来します。

方鉛鉱は鉛やそこから銀を抽出するための貴重な鉱物として古代ローマ時代から重宝されていましたが、この方鉛鉱に見た目が似ており、「まぎらわしい」「見分けがつきづらい」といった意味を込めてこの語源となったと言います。今でこそスファレライトは亜鉛の原料となりますが、当時はまだ亜鉛の抽出技術が進んでいなかったため、副産物的な立ち位置だったのですね。その他ドイツなどの地域では「ブレンド」など、混合するとも取れる意味合いの呼び名が定着していました。

ちなみにスペインのサンタンデル地方で産出されるスファレライトは、はちみつ色をしているため、「はちみつブレンド」と呼ばれているそうです。しかしながら和名で「閃亜鉛鉱(するどく輝く亜鉛鉱)」という呼び名があるように、ただの亜鉛鉱ではありません。光を受けるとその光を石内部に取り込み、キラキラとまばゆい輝きを美しく放つのです。その煌めきは、ダイヤモンドに匹敵すると言われるほどです。そのため宝石としても高い注目度を浴びるようになり、宝石質のスファレライトが探されるようになりました。

でも、宝石となれるような状態の良い原石は本当に稀。スペインのピコス・デ・エウロパなど、高品質のスファレライトが採掘される場所もありますが、ほとんどが通常の亜鉛鉱物と同じような状態です。また、スファレライトは硬度が低くカットに向かないため、稀少性と合わせて長らくコレクターズアイテムとしての側面が強かったという経緯があります。

とは言え近年ではカッティングや加工技術が進み、スファレライトをジュエリー用途に用いるブランドも出てきています。そのため今後ますます需要が高まると見られており、買取市場でも目が離せないジュエリーの一つとなっています。

スファレライトの石言葉

スファレライトは「幻惑」という意味の石言葉を持つ石です。強烈な光で「本当の自分」を相手に訴えかけ異性を強く惹きつける力を持っていると言われています。表層的な部分だけというわけではなく、内から女性の魅力であったり、男性の魅力を引き出し、相手に伝える助けをしてくれます。意中の相手がいて、最後の一押しが欲しいと考えている方や、色気のある人になりたいと考えている方、存在感をアピールしたいと考えている方に最適な石の一つと言えるでしょう。

スファレライトとスフェーン

スファレライトと良く混合されるものでスフェーンという鉱石があります。スフェーンはチタンを含むケイ酸塩鉱物で、そもそも組成が異なります。しかしながらスフェーンもまた高い屈折率やディスパーションを持つとあって、ダイヤモンドのような輝きがたたえられてきました。稀少性の高さもスファレライトと似ていますね。ただしスフェーンは複屈折と呼ばれる内部へ入射した光が屈折し、その光線が二つに分かれるという現象を起こします。そのためスフェーンで景色を透かしてみると二重にかすんでいるように見え、単なる輝きだけではなく、柔和な表情を見せるという特徴があります。

また、多色性と呼ばれる、物質を見る角度を変えると、色や彩度を変える特性も持ちます。スフェーンは黄緑がかった色がまず思い浮かびますが、角度を変えてみると、様々な色味の表情を持つのです。どちらも稀少性が高く硬度が弱いため、ジュエリーへ使うことは難しかったという共通点もあります。

 

【鉱石としてのスファレライト】

和名:閃亜鉛鉱

モース硬度:3.5−4

硫化亜鉛であり、純粋なものは白 - 黄色透明であるが、天然に産する閃亜鉛鉱は濃赤 - 黒色不透明が多く、透明なものは非常に希である。これは不純物として含まれる鉄のためであり、色が白→黄色→橙→赤→濃赤→黒と右に行くほど鉄の含有率が高くなる。鉄は最高26%まで含まれ、鉄含有率の高いものは鉄閃亜鉛鉱とも呼ばれる。また少量のカドミウムを含み、カドミウム含有率が高くなるに従い赤みが強くなる(カドミウム含有率は最大5%)。鉄に乏しい褐色のものはべっ甲のような見た目になるため「べっ甲亜鉛」と呼ばれることもある。強い樹脂光沢またはダイヤモンド光沢を持ち、屈折率2.37。完全な劈開を持つ。新鮮な結晶面や、割ったときの壁開面に光が当たると非常に良く反射して見える。しかし長期間野外などに晒され続けると光輝はなくなってしまう。

結晶構造は閃亜鉛鉱型構造と呼ばれるものである。結晶は四面体、八面体、十二面体などをなす。主な原産地スペイン、アメリカ、カナダ、中国、コソボ共和国などですがスファレライトは硫化亜鉛の一種で、特別な鉱脈はいらず、鉛・亜鉛鉱山から採掘されかつては日本でも、スファレライトの産出が確認されていました。

ジュエリー以外での用途

現在、一部のミシシッピバレー型鉱床などで産する菱亜鉛鉱などを除き、亜鉛鉱石として産出する鉱石鉱物のほとんどを占めているのが閃亜鉛鉱。また副成分として、鉄、マンガンの他、少量のガリウム、カドミウム、インジウム、ゲルマニウム、銀などを常に含み、産地によってはニッケル、コバルトを含むこともある。ガリウム、インジウム、カドミウム、ゲルマニウムはこれらを主成分とする鉱石が無いか、あっても経済的・量的に需要を満たすことが出来ないため、これらは副産物として閃亜鉛鉱から回収されている。

買取相場

スファレライトは長らくコレクターズアイテムの要素が強かったため、ルースだけのもの多いです。こういった個体は状態にもよりますが、だいたい1カラットで数千円~といった相場となります。比較的大粒の石も産出されるので、5ct程でも3万円前後が相場と言われています。スファレライトは繊細な石ですので、コンディションが大きく左右します。もろい・傷つきやすいためお持ち込みいただくスファレライトの中には再販が難しいものもあります。そのため状態の良いものは高額買取となるでしょう。

こういった経緯から、相場が絶対とは言えず、カラット数も大きく傷もなく、美しく輝くものはさらに高額となります。また、ものによってはジュエリーに採用されているものもあります。この場合は一緒に使われているダイヤモンドなどの石や土台の貴金属が大きく査定に関わってきます。例えばメレにダイヤモンドが使われていたり、土台にプラチナが使われていたりするものは、数万円からの高額買取が提示されます。

購入や売却を検討する際に気にされるもう一つの懸念点

多くの宝石に見受けられる偽物の存在です。スファレライトにも偽物はあるのでしょうか。今のところ、スファレライトの偽物が目立って売られている印象はあまりないです。しかし、世界は広いですし、全くないとまでは言い切れないのが現状です。この先人気が上がれば出てくる可能性も十分にあります。凄く構える必要はないとは思いますが、一応頭の片隅に「万が一」を考えておいても良い気がします。

まとめ

いかがでしょうか。脆いながらもダイヤモンド以上の輝きを放つポテンシャル。加工の難しさくる希少性。保有者の魅力を引き出す力。世界の加工技術の進歩とともに光が当たってきたスファレライトを多方面からご紹介をさせて頂きました。ぜひこれを機に色々な宝石・鉱石についてふれてみてはいかがでしょうか。

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