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金とダイヤの楽園トランスヴァール共和国が滅んだ理由

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トランスヴァールという言葉を耳にしたことありますか?きっと、このコラムを通じて知った方も多いと思います。実は昔、トランスヴァール共和国という国が存在しました。その国は、大英帝国、現在のイギリスに侵略され、滅ぼされてしまうのですが、侵略された理由に金やダイヤモンドなどの鉱脈が大きく関係しているのです。今回は、そんなトランスヴァール共和国についてご説明いたします。

トランスヴァール共和国とは

トランスヴァール共和国は南アフリカのケープ植民地から北上したブール人が1852年に建国した国です。第二次ボーア戦争(南アフリカ戦争)の敗戦によって大英帝国の植民地となり、南アフリカ連邦の一州とされ、トランスヴァール州となったことで1902年に滅亡しました。この背景には金とダイヤモンドという当時から価値の高い2つの物質が大きく関係していました。

トランスヴァール共和国の成り立ち

トランスヴァール共和国は、現在の南アフリカ北部にあたります。1830年代より、イギリス領ケープ植民地のオランダ系移民(ボーア人)が、イギリス統治への反発からグレート・トレックと呼ばれる集団移動を開始し、南アフリカ、ヴァール川の北方に拠点を構えます。

トランス(Trans)=向こう側+ヴァール川という語源から、トランスヴァールと呼ばれ、ケープ植民地との武力闘争を経て、1852年、サンドリバー協定が成立、正式にトランスヴァール共和国が成立しました。

トランスヴァールの繫栄

成立当初は、不安定な情勢が続き、1877年一時的にイギリスに併合されますが、抵抗を続けたボーア人は、1881年プレトリア協定により、再度独立を回復させました。南アフリカの地に建国されたトランスヴァール共和国は、もともと豊富な資源を有する国でしたが、1886年ウィットウォーターズランドという大規模な金鉱が発見されます。

それによりいわゆるゴールドラッシュが起き、財政難は一遍し、鉄道などの開発も進んでいき、トランスヴァール共和国は発展を遂げていきます。

トランスヴァール共和国の滅亡

金鉱が発見されてからというもの、イギリスなどの外国人の流入が激しくなり、徐々に対立していきます。当時の大英帝国=イギリスは、18世紀から20世紀初頭まで、世界経済を牛耳る存在で、圧倒的な権力を有していました。世界中から富を集め、莫大な金の保有量を誇り、その金を元手に、世界で初めて金本位制を導入しました。

1899年、金やダイヤモンドを求めるイギリスと、トランスヴァール共和国、そして同じような境遇のオレンジ自由国との間で、2度目の戦争(第二次ボーア戦争)がはじまります。ボーア人は、各地でゲリラ的に抵抗を続けますが、1902年敗戦しトランスヴァール共和国は滅亡、イギリスの直轄植民地、トランスヴァール植民地とされました。

植民地となったトランスヴァールはその後、どうなったのか

その後、イギリスはボーア人との関係改善を図ります。1905年には、ボーア人を勢力基盤とする人民党の成立を認め、続いて1906年に自治政府が樹立します。

そして、1910年に成立した南アフリカ連邦を構成する州の一つ「トランスヴァール州」となります。戦争による農地の荒廃の復興活動、さらなる鉄道整備も短期間で進められ、さらにはアパルトヘイト締結後の1994年に行われた州の再編により、現在では地名も変わっています。

トランスヴァール共和国は金やダイヤモンドの宝庫

当時のイギリスに目をつけられたように、トランスヴァール一帯は金やダイヤモンドなどの資源が豊富な土地でした。金の採掘量に至っては1970年のピーク時には年間1,000トンにも及び、世界の金採掘シェアの70%を占めるほどでした。また、ダイヤモンドでも上質かつ大きな原石が多数見つかる地域でした。

史上最大のダイヤモンド原石

トランスヴァール共和国が滅んだあとにはなりますが、この地域では世界最大のダイヤモンド原石が発見されています。場所はトランスヴァールのほぼ中央に位置するプレミア鉱山から産出され、鉱山の所有者であるトーマス・カリナンから名前を取り、カリナンと名付けられました。

カリナンについて詳しくはこちらをご覧ください。

金資源の枯渇

豊富な資源を誇っていた地域でしたが、近年ではその勢いをなくしています。これにはいくつかの要因がありますが、最も大きな要因としては採掘が容易な範囲の金鉱石を採りつくしてしまったことがいえます。

長年の採掘で採算の取れる浅い地域の鉱脈の多くは掘りつくされ、採掘深度が3,000メートルを超えるケースも多く、世界で最も深いといわれているモンポンゴールド鉱山では4,000メートルにもなります。日本一高い山である富士山の標高が3,776メートルと考えると、その深さが伝わると思います。このように採掘深度が深い鉱山では、排土の運搬費用や坑道を維持する設備などにかかる費用が増大します。

また、地球の地下は一般的に深ければ深いほど温度が上昇するため、最深部の坑道内は気温が55℃にも達する環境です。このような状況や労働環境の問題からトランスヴァール州(現在の南アフリカ共和国)ではピーク時の採掘量1,000トンから大きく減らし、現在では約100トン程度を採掘するにとどまっています。

まとめ

近年、金相場の高騰や、安全資産として更に金の価値が高まっていますが、大昔より富の象徴とされており、それにより引き起こされた戦争や紛争、経済の混乱はトランスヴァールだけに限らず、世界の至る所で発生しています。また、植民地となった国では、人種差別の問題も多く、未だに名残が残る国もあるでしょう。金のアクセサリーやダイヤモンドの指輪など、豪華で煌びやかなイメージが強い貴金属ですが、その背景には悲しい歴史や過去が存在します。そんな過去を、少しでも多くの方に知って頂ければと思います。

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