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まずは時計の状態を確認
時計が壊れて動かなくなった、と思われていても、実は動いて壊れていなかった、ということが稀にございます。電池式(クオーツ)時計の場合は、この確認には電池交換が必要になり、電池交換費用がかかるため、ここでは省かせていただきます。こういうことがよく起こるのは、手巻き・自動巻き・ソーラー式です。手巻き時計に関しては、リューズ(大体時計の側面についているポッチみたいなもので、針を動かすときに回す部分です)をしっかりと巻き切ってください。リューズの巻きが少なかったため、動かないということがたまにございます。
また、それでも動かなかった場合は、一度針を回してみてください。針が少し歪んだりして針と針同士がぶつかってしまい、駆動はしているが針が動かない、という状態になっている可能性もございます。針を回すことで針の歪みが和らいで動くこともまれにございます。ただ、この場合は、壊れている判定にはなりませんが、針に歪みがあるということで、商品状態でマイナスにはなります。
自動巻き時計に関しては、時計を振っても動かないから壊れた、と判断される方がいらっしゃいます。その時は、リューズを一度引き出して、時計からリューズが一番近いところでリューズを回してみてください。自動巻きには手巻き機能も備わっており、リューズを回すことで、動き始めることもございます。それでもダメな場合は、手巻きと同じように時計の針を回してみてください。ソーラー時計に関しては、蓄電が不十分で動かない、ということが多いですので、数十分~1時間ほど極力太陽光を直接蓄電パネルに当たるようにしてみてください。(時間は長ければ長いほど、蓄電不十分で動かないという可能性は低くなります。)
壊れているといっても、どこがどう壊れているのか?
壊れていると一言でいっても、どう壊れているのかによっても状況は変わります。壊れ方は下記のように大別されます。
①外装が壊れている
風防(時計の文字盤を守るためのプラスチックやガラスの面)が割れてしまっている、ベルトが壊れてはめれなくなった、と言った壊れ方をしているものです。
②中身が壊れている
「動かなくなった」や「動かなくなった」、「リューズを回せない」、「リューズは回せるけど針が動かない」、「文字盤が壊れた」といった壊れ方をしているものです。
①よりかは②の方が、買取不可になる可能性が高い壊れ方です。
壊れている時計の売却は出来るのか?
上記の①のような壊れ方なら、売却できる可能性は高いですが、外装が壊れていたり、中身が壊れていたりしていると、どうしても修理費用がかかってしまいます。修理費用を差し引いて、販売額の方が高くできるメーカー・ブランドさんなら壊れていても売却できる可能性は高くなりますが、ブランドさんの時計でない場合は、販売額より修理費用の方が高くなる可能性が高く、壊れていると売却できない、ということもございます。ただ、ブランドさんではないけど、壊れていない部品に金額をつけて買取する、というお店もあったりしますので、ブランドもないし、中身がこわれているからといって、100%売却ができない、というわけでもありませんので、壊れているから捨てようとお考えにならずに、一度お店に見てもらうことをオススメします。
また、時計の中にはベルトやケース・裏蓋に貴金属を使っている時計もございます。この場合は、壊れていても貴金属として買取する事もできますので、壊れていても問題なく売却する事も可能です。貴金属の場合、丁寧に分かりやすい場所に貴金属を示す刻印を入れてくれているものもございますが、裏蓋の裏に刻印があるものなど、パッと見ただけでは刻印が見つからないこともしばしばございますので、刻印が見当たらないから貴金属を使った時計ではない、とご自身で判断せず、専門業者に見てもらうことが良いかと思います。
壊れていても買取できる可能性が高いブランド
壊れていても修理をすれば販売することが出来ますので、販売価格が高くなりやすい高級ブランドは、買取できる可能性が高くなります。では、どういったブランドの時計が買取できる可能性が高いのか、ご紹介いたします。
(なお、下記ブランド以外でも壊れていても買取ができるブランドは沢山ありますので、あくまで今回ご紹介するのは買取できるブランドの一部です。)
① ロレックス
② オメガ
③ パテック・フィリップ
④ ヴァシュロン・コンスタンタン
⑤ オーデマ・ピゲ
⑥ ブレゲ
⑦ リシャール・ミル
⑧ ジャガールクルト
⑨ パネライ
⑩ ブランパン
⑪ ロジェ・デュブイ
⑫ ジラール・ぺルゴ
⑬ カルティエ
⑭ エルメス
⑮ ルイ・ヴィトン
⑯ ウブロ
⑰ IWC
⑱ フランク・ミュラー
⑲ ゼニス
⑳ ブライトリング
㉑ タグホイヤー
㉒ チュードル
㉓ セイコー(グランドセイコー)
㉔ ブルガリ
㉕ シャネル
㉖ ショパール
㉗ ピアジェ
㉘ ラドー
㉙ グッチ
㉚ ボーム&メルシエ
※順不同
壊れていても買取できる可能性が高いブランドの一部ではございますが、一部でもこれだけ多くのブランドは壊れていても買取できる可能性が高いブランドです。もちろん、一部ですので、それ以外のブランドでも壊れていても買取できるブランドはございます。
ロレックスは壊れていても高価買取の可能性が高いブランド
ロレックスが壊れていても高価買取の可能性が高いブランドなのか、というと、一番は全世界にロレックスの需要があり、しかも需要も高い、というのが挙げられます。古くて壊れていても、需要が高いので修理して販売することが可能です。また、ロレックスの部品一つ一つが高価な為、部品取りでしか買取が出来ない状態だったとしても、部品だけでも高いお値段をつけることが出来ます。
上述したことが混ざりますが、修理するためには部品が必要になりますが、新品の部品をロレックスから購入すると修理費用がとても高くなってしまうのですが、部品取りとして買取したロレックスの部品を使うことが出来れば、修理費用も抑えることができるので、その分の浮いた修理費用が買取額に上乗せする事も出来、高価買取が実現できる、という良い循環が生まれています。
壊れているロレックスの買取相場ですが、どこが壊れているのか、ロレックスでもどのモデルなのかなど、様々な要素で変わってしまいますが、大体数万円~数十万円になることが多いです。相場が高い今(2022年4月現在)で数十万円になるのは、ロレックスの中でも高級モデルがほとんどですが、ロレックスの中間モデルのデイトジャストでも壊れている個所やデイトジャストのモデルによっては数十万円になることもございます。
壊れたロレックスを高く売却するコツ
ロレックスは付属品があると、高く売却する事ができます。買った時についていた箱、保証書(ギャランティーカード)、説明書、コマ(ベルトのコマを短く調整をした場合、コマが余りますが、その余りコマ)、を一緒に持って行くと、壊れていても付属品のプラスアルファの買取金額が上乗せされますので、壊れているから、箱とか要らないだろ、と思わずに、あるものは極力一緒に持って行くことをオススメします。
まとめ
壊れた時計でも売却することは可能です。ただし、壊れた個所や、どのブランドかによって、売却が難しかったりする場合もございます。今回ご紹介した壊れていても買取できる可能性が高いブランドだけでも、30ブランドはあり、それ以外にも壊れていても買取できるブランドは多数ございます。ですので、壊れていて、且つ、ご紹介した30ブランド以外のブランドだから持って行っても買取してもらえない、と思い込まず、一度買取店にお持ち頂いて、査定してもらうのが一番です。また、ロレックスは壊れていてもしっかりとお値段が付く可能性の方が高いブランドですので、ぜひ買取店で査定をしてもらってください。その時は忘れずに、付属品があれば付属品も一緒に持って行くと査定額が高くなります。