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壊れた時計を買取してもらえる3つの理由
一般的に、壊れた時計は価値がないから、買い取ってもらないのではと考える人が多いです。しかし、実際には壊れた時計が売れるケースもあります。ではなぜ買取が可能なのか、その理由を見ていきましょう。
修理して再販可能だから
壊れた時計でも買取してもらえる理由は、買取業者がメンテナンスや修理をして売ることができるからです。
壊れた時計でも、職人が修理をすれば動く場合もあり、修理後は問題なく売ることができます。
買取業者によっては自社で修理部門を持っているところもあり、自社対応であれば修理費用を抑えられるため、壊れた時計でも買取が可能なのです。
部品や装飾品には価値があるから
壊れた時計の部品取り目的で購入するケースもあります。修理や再販ができない時計でも、部品調達の手段として購入されることがあります。
中古市場では、時計はもちろん、部品そのものの需要も高いです。古いモデルになればなるほど、部品がなく修理が難しく、修理のためにパーツを探している方もいます。
壊れた時計でも、部品として使える部品があれば部品に価値が付くため、時計としては使えないアイテムでも高い値段で買い取ってもらえる可能性があるでしょう。
さらに、時計に宝石やゴールドが入っていれば、素材自体に価値があるとして買取の対象になることもあります。
コレクターや愛好者に販売できるから
時計のモデルによっては、コレクターに需要のあるアイテムとして買い取られることもあります。
希少性の高いモデルの場合、壊れていても欲しいというマニアが一定数存在し、中古市場で高値で取引されることも多いです。時計愛好家の中には、趣味として時計の分解・修理を楽しむ人もいます。
そのため、壊れた時計でも一定の需要があり、買取の対象となります。
買取不可と判断されやすい時計の4つの特徴
壊れた時計でも買い取ってもらえることがありますが、すべての時計が対象というわけではありません。ここでは、買取不可とされる可能性が高い時計について解説します。
ケースが破損している
ケースが壊れている時計は、買取を断られる可能性があります。ケースとは、ガラスや裏蓋、本体を指します。
時計を強くぶつけた、落下させたなどでガラスが割れたりヒビが入ったりすることは多いです。さらに、文字盤に影響が出る場合もあるでしょう。
また、裏蓋が破損した場合、内部モジュールに影響が出る恐れがあるため、購入を敬遠される傾向があります。
損傷がごく軽微で、外観に大きな影響がない場合は、買い取ってもらえるかもしれませんが、明らかな破損がある場合は、買取不可となる可能性が高いことを理解しておきましょう。
文字盤が破損している
文字盤が壊れている時計も、買い取りをしてもらえない場合があります。
時計のデザインを決める最重要部分である文字盤の状態は、時計そのものの価値を決めるといっても過言ではありません。
文字盤が傷んでいると見た目が悪くなるほか、修理も難しくなります。修理代も高額であり、買取業者は利益を出しにくいため、買取を断ることがあるでしょう。
針が止まって動かない
針が動いていない時計は、買取を断られる場合があります。
その原因は、ゼンマイ切れ、電池切れによるもののほか、内部的な問題で故障している可能性も高いです。針が動かない原因が判断できないと修理も難しく、修理をする価値があるかどうかも判断できません。
また、買取業者によっては電池を交換すれば問題なく使用できる時計でも、買取不可と判断される場合があります。一般的な買取業者では時計に関する専門的な知識がないため、動かない原因が軽微なものかどうか判断できず、買取不可となるケースもあるためです。
再販しても利益が見込めない無名ブランドのもの
メーカー不明の時計も買取不可になることがあります。修理代が再販価格より高く、修理して売っても利益が出ないためです。
つまり、買取可能な壊れた時計とは、大きなダメージのないブランド品であることが多いです。
壊れた時計も有名ブランドなら高価買取できる
時計の元の価格が安いものであれば、修理代のほうが高くつき、買取業者側にとってメリットが少ないです。そのため、買取を断られるケースも少なくありません。
買取をしてもらえる時計の元の価格については、買取業者によって最低基準が異なりますが、基本的には100,000円以下のものは買取を断られる傾向にあります。
一方、高級ブランド時計は元々の価値が高く、修理代がかかっても買取をする価値があると判断されます。
そのため、壊れた時計でも買い取ってもらえる確率が高いのです。壊れた時計でも高額買取されるのは、ロレックス、オメガ、カルティエなどの大手ブランド時計です。
ハイブランドの時計は修理代がかかっても再版すれば需要があり、高く売ることで買取業者も利益を出すことができます。
また、希少価値が高いハイブランドの時計や、高級ではないものの人気があり購入希望者が多いものは、同じ理由で高額買取されるでしょう。
時計が動かなくなる原因
時計が動かない場合、故障か電池切れに大別されます。電池切れのものであれば電池交換のみで使用できますが、故障している時計は修理代が高い場合があります。
また、破損箇所によっては修理が難しいケースも少なくありません。ここでは、時計が動かなくなる原因を種類別に解説します。
電池式(クォーツ)時計
電池式時計とは、その名のとおり電池で動いている時計です。ソーラー時計や電波時計も電池式時計に分類されます。
本当に電池切れかどうかの判断は困難で、電池切れからの放置時間によっても状態が変化し、修理が必要な箇所も異なります。
機械式時計
機械式時計とは、リューズを巻いたり、アームを振ったりして、手巻きで時計を巻き上げることが原動力になっている時計のことです。
一見、古く不便に感じるかもしれませんが、ロレックスなど高級ブランドに分類される時計の多くは機械式時計です。便利さよりも、手間のかかるアンティークのブランド力や価値を評価するファンもいます。
機械式時計が動かない場合、電池切れではなく、部品の故障である可能性が高いでしょう。一般的に機械式時計は、メンテナンスや修理にお金がかかるため、売却して買取に出す人もいます。
壊れて動かない時計を買取してもらう際の心得
時計を買取に出す場合、壊れているかどうかは重要な基準です。しかし、壊れているかどうかだけではなく、ほかにもいくつか査定額を左右する要素があります。壊れて動かない時計を買取に出す際に理解しておくべきことを紹介します。
電池式(クォーツ)時計
電池式時計自体はさまざまなブランドや価格帯があり、普通に買取されていますが、動かない電池式時計の買取となると状況は変わります。
査定時には、電池交換によって問題なく動くのかどうかの判断が難しいためです。電池式電池は、電池が切れている時間が長ければ長いほど回復できる可能性は低くなります。
機械が動かない原因を特定することが困難であり、買取業者にとってはリスクが大きく、実際に故障がなかったとしても査定価格を下げざるを得ません。そのため、高く買い取ってもらうことを第一に考えるのであれば、修理をしてから買取に出しましょう。
機械式時計
機械式時計が動かなくなった場合、プロの技術者であれば簡単に問題を特定することができます。
ただし、修理代が抑えられるわけではなく、部品自体も高くなります。また、技術者の技術料も高額になるので、修理可能であれば時計全体の点検とパーツ交換をしてから査定に出しましょう。
また、修理前の見積もりと、修理後の見積もりを出してもらい、修理やオーバーホールの料金をお店に確認することで、有利な条件で買取してもらえます。
壊れた時計を買取してもらう3つの方法
壊れた時計を買取してもらう方法はいくつかあるため、損をしない方法を選ぶことが大切です。ここでは、3つの買取方法を紹介します。
リサイクルショップ
壊れた時計をリサイクルショップに売るという方法もあります。
注意点としては、時計専門の鑑定士が在籍していないところが多い点です。時計そのものの価値を知らないと、壊れているという理由で安く買い取られるかもしれません。
また、傷の程度によってはリサイクルショップでは無料引き取りになる場合もあります。少しでも高く買い取ってもらうためには、時計買取専門店や業者に買取依頼を出すことをおすすめします。
フリマアプリ
壊れた時計を手放す方法として、大手フリマアプリに出品する方法もあります。
フリマアプリの場合、自分で価格を設定できるため、需要があるアイテムは高値で売ることが可能です。しかし、自分で時計の価値を把握していないと、壊れた時計が高く売れるはずなのに、安値で売ってしまう可能性があります。
さらに、買い手とのやり取りや梱包、発送はすべて自分で行うため、手間も時間もかかります。時間や手間を省くためにも、時計専門の買取店や買取業者に依頼する方法がおすすめです。
時計買取専門店
壊れた時計を売るには、時計買取専門店に売るのもひとつの方法です。
高価買取を狙うのであれば、買取専門店に依頼することをおすすめします。時計専門店や買取業者では、プロの鑑定士に時計を鑑定してもらえることがメリットです。壊れていても、時計に価値があるかどうかを確かめることができます。
また、壊れた時計にも幅広く対応しており、さまざまな状態の悪い時計でも買取が可能なケースが多いです。
さらに、買取方法もいくつかあり、目の前で査定してもらいたい場合は店頭や出張買取、直接スタッフと接することなく売却したい場合は宅配買取など、自分の都合に合わせて柔軟に買い取ってもらえます。
壊れて動かない時計を高価買取するためのポイント
時計を少しでも高く売りたいのであれば、いくつかのポイントを押さえておくことが大切です。
部品や装飾品を保管しておく
時計の使用中に、パーツや装飾が外れることがあります。パーツや装飾が外れた場合でも破棄せずに保管し、鑑定書と一緒に提出しましょう。
動かなくなった時計でも、金やダイヤモンドなどのパーツや装飾品が高価な物であれば、買取してもらえる場合があります。
きれいな状態にしておく
時計の査定では、時計の状態も重要なポイントです。
汚れがひどいと時計の状態を正確に判断できず、買取価格が下がってしまうことがあります。そのため、自宅でのメンテナンスで落とせる汚れであれば、査定に持ち込む前にクリーニングすることがおすすめです。
例えば、表面に付いた汚れが目立つ場合は、布で優しく拭き取ります。ただし、強く磨きすぎるなど間違ったお手入れ方法だと傷がついてしまうこともあるため、取り扱いには注意してください。
修理前に一度査定に出す
一般的に、時計は壊れているものよりも、まだ使えるものの方が高く買取られる傾向にあります。
そのため、査定前に修理に出すことを検討する方も多いでしょう。しかし、修理の内容によっては、修理代やオーバーホール代が回収できない場合もあります。
特にアンティーク時計の場合、修理しない方が高く売れることが多いです。アンティーク時計の価値は、使用するなかでできる傷、経年劣化や汚れが評価されることがあるため、修理をすると価値が下がるかもしれません。
修理の見積もりを出しておく
購入店以外で修理見積もりを取り、事前に修理費用を把握しておくと、実際の買取査定時の減額が適切かどうか判断できます。
査定額が修理費用より大幅に低い場合は、該当の業者には売らないほうが無難でしょう。
プロの鑑定士のいる買取店に依頼する
ブランド時計は高値で取引されることもあり、査定額が選ぶ買取業者に大きく影響します。そのため、実績豊富な鑑定士に依頼して、正しい価値を判断してもらうことが大切です。
ブランド品の買取実績が豊富な買取専門店では、時計の知識がある鑑定士がおり、正確な鑑定を行うことができます。壊れた時計でも買取できることがあるため、査定額に見合うかどうか不安な場合は、無料査定をしてみるとよいでしょう。
複数の買取業者で見積もりを取る
壊れた時計の買取価格は、買取業者によって数万円以上の差が出ることもあります。少しでも高価買取をしてもらうためには、高額買取してくれる業者を比較して選ぶことが重要です。
また、業者によっては、修理ができる時計、修理できない時計があります。買取業者で修理が容易と判断された時計であれば大幅な値引きはなく、通常の時計と同じ価格になることもあるでしょう。
反対に、修理のハードルが高いと業者が判断した場合は、買取額が大幅に下がります。買取業者ごとの特徴や違いを理解するためにも、複数社から見積もりを取ることがおすすめです。
まとめ
電池切れや故障など、不具合がある時計は修理やメンテナンスが必要です。その場合、使用するために費用がかかってしまいます。使わなくなった壊れた時計は、買取業者の無料査定で価値を確認してみましょう。