MCMはどんなブランド?
ドイツのラグジュアリーブランド「MCM」は、モダンなデザインと伝統的な職人技を融合させた、高品質なレザーアイテムを展開しています。
モノグラムデザインやカジュアルな印象、そして実用性にも優れています。そのため、現代のファッションシーンとの相性も良く、多くの人々に選ばれています。
特出して知名度が高いのはバッグですが、最近ではスーツケースやアクセサリー、アパレル、靴など多様な製品ラインを手がけるハイブランドです。
MCMの歴史
MCMは1976年にドイツのミュンヘンで設立されました。世界的に有名なブランドであり、1980年代には日本でもブームが起こっています。しかし、バブル崩壊とともに日本市場から撤退しました。
その後、2000年代に入ると韓国で大きな支持を得て、欧米のブランドが注目を浴び、再び脚光を浴びることとなります。2005年には韓国のソンジュグループがMCMを買収しています。
ブランド名の「MCM」は、創業者であるマイケル・クローマーに由来する「Michael Cromer München (マイケル・クローマー・ミュンヘン)」を意味していましたが、買収後は「Mode Creation Munich(モダン・クリエイション・ミュンヘン)」に変更されました。
現在もデザイン部門はドイツに所在していますが、韓国を拠点にアジア全体で人気を獲得しています。
MCMのブランドイメージ
MCMといえば、まず思い浮かぶのはモノグラムデザインです。このアイコンスタイルは、MCMのロゴとダイヤが規則的に配置され、ひと目でそれとわかる印象を与えます。
もともとトラベル向けの高品質なレザーアイテムを中心に展開しており、実用性や耐久性の高さも評価されてきました。ブランドの代表色であるブラウンやキャメルは、レトロな雰囲気を感じさせてくれます。
さらに、バッグにはスタッズがあしらわれ、ロックテイストを楽しめます。ハイブランドでありながら、カジュアルな要素を持ち合わせている点も、多くの人に愛されている理由でしょう。
MCMが似合う年齢層は?
MCMは若者を中心に人気を集めていますが、実際には幅広い年齢層に支持されています。世代を問わず、世界中のファッションアイコンが愛用しており、スタイルに関係なく楽しめるでしょう。
10~20代に人気
MCMは、10〜20代の若者に絶大な支持を得ているブランドです。この世代にとってMCMは、韓国のアイドルやセレブが愛用する憧れのアイテムです。
韓国企業に買収されたことで、以前よりも手に入れやすい価格帯になりました。バッグは約10万円、財布は3~5万円程度で提供されているため、若者も手を伸ばしやすいでしょう。
また、現在はカジュアルでポップなデザインのアパレルやアクセサリーなども豊富に揃い、これらも人気を博しています。
40代以上にはバブルの印象が強い
おそらく、40代以上の方々には、MCMがバブル時代に流行したブランドだというイメージが残っています。
懐かしさを感じつつも、そのバッグや財布を持つことに「今さら感」を抱いてしまうかもしれません。しかも、近年のMCMはポップなデザインが特徴で、扱いにくいと感じることもあるようです。
しかし、最近では80~90年代のトレンドが再評価されています。コーディネートのアクセントとして取り入れるなど、40代以上でもMCMを楽しむことは十分可能です。
シンプルなデザインが幅広い世代に人気
MCMのシンプルなデザインは、幅広い世代に支持されています。ヴィセトス柄のレザーバッグは、ファッション性に加え、その実用性や機能性も評価されています。
もしも年齢を気にするなら、ロゴが控えめなデザインや、無地の表面で内側にロゴが施されたアイテムがおすすめです。これなら、世代に関係なくお洒落に持てるはずです。
また単純に、旅行バッグとして使用されることも多いので、さまざまな世代に好評だといえるでしょう。
MCMはなぜ人気なの?
MCMは、90年代初頭に高級ブランドとして名を馳せました。時代の変化で一時期は影を潜めましたが、現在は若い世代を中心に、熱狂的な注目を集めています。では、その理由とは何なのでしょうか。
K-POPアイドルや海外有名人の影響
MCMが再注目されている背景には、K-POPアイドルや海外の有名人の影響があります。2000年代後半から、SNSで多くのセレブがMCMを愛用する姿が広まりました。
韓国ブームの最盛期だった日本では、K-POPスターによって、初めてMCMを知った人も少なくありません。
また、MCMはルイ・ヴィトンやエルメスに比べてカジュアルで取り入れやすく、ジャスティン・ビーバーやビヨンセの着用が話題を呼び、瞬時にトレンドが広がっています。
使い勝手とコスパが良い
MCMが人気の理由は、快適な使い心地とコストパフォーマンスの良さにあります。2005年に韓国ブランドとして生まれ変わったことで、従来の高級感を一新し、ファッショナブルでカジュアルなスタイルにシフトしました。
たとえば、リュックは10万円前後で手に入るため、ハイブランドとしては比較的リーズナブルです。また、MCMのバッグは、傷や汚れが付きにくいPVC加工レザーを使用しているため、耐久性にも優れています。
地雷系女子のファッションとして流行っている
日本では2012年頃から、歌舞伎町を中心に女性の間でMCMの人気が広がりました。その中でも、地雷系と呼ばれるファッションでは、MCMのリュックを背負うことが多いため「歌舞伎町のランドセル」と称されることもあります。
ベージュやピンクなどのやわらかなカラー展開や、多様なスタイルへの合わせやすさ、収納力やトレンド性も挙げられます。これらが、マストアイテムとして支持され、一大ブームとなった理由のようです。
MCMは時代遅れ? 世間の評判・口コミ
一世を風靡したMCMは「古い」と思われがちですが、今も根強い人気を誇ります。韓国ブランドとして再注目され、復刻アイテムやヴィンテージを愛用する声も高まっています。SNSでは、懐かしさと新鮮さを楽しむ投稿も増えているようです。
➀使い勝手がいい
MCMリュック。
デイリーに使いやすいし
革も丈夫で長持ちしそう。やっぱり高級感あるねっ
プレゼントして頂きました。
大切に使わせて頂いてまふ。 pic.twitter.com/oCsg7Iewrb— dr__og (@DR__OG) September 11, 2015
素敵なリュックですね。デイリーに使いやすく、高級感もあり、長持ちしそうなところが魅力的です。プレゼントされた大切なアイテム、ぜひ大切に使ってください。
➁歌舞伎町のランドセルと言われている
有識者では無いのですが、サンリオのチェキホルダーを、MCM風のミニリュックに付けるとかですかね?
MCMリュックは通称歌舞伎町のランドセルです— マリカ (@gn_marica) May 6, 2024
地雷系ファッションにもマッチするMCMのアイテムは、個性的なデザインや存在感のあるスタイルで人気を集めています。通称「歌舞伎町のランドセル」とも呼ばれ、彼女たちのアイコン的な存在として親しまれているのも納得です。
➂レトロだけれど今また新しい
40才以上の人には懐かしいでしょ。韓国ブランドとして復活したMCM。わざわざ古いドイツ製を探して買う若い人もいるとか。
20年前に流行も終わる頃買って、一度も使わないままだったのが一周回って使えるようになった。未使用だからカビも生えず綺麗だったわ pic.twitter.com/ZJv6Y4F6Fj— さとり (@zgmf_x13a) March 10, 2018
懐かしさと新しさが共存するのも、MCMの魅力です。ドイツ製を探すこだわりも面白いです。一周回って使えるようになった未使用の状態、まさに時を超えたアイテムで、大切に使えそうです。
MCMの人気リュック5選
MCMのリュックは、カジュアルからストリートスタイルまで幅広くコーディネートしやすいアイテムです。デザイン性と機能性が高く、さまざまなモデルが揃っていますが、今回は厳選してご紹介しましょう。
STARK(スターク)
MCMを代表する人気リュック「STARK(スターク)」は、ブランドの象徴であるヴィセトス柄を全面にあしらい、鮮やかな印象を与えます。
シンプルでオーソドックスなシルエットは、長く愛用できるデザインです。また、コニャックブラウンやブラックといった定番色に加え、ベージュやピンクといったカラフルなバリエーションも魅力的です。
そして、スタッズが施されたモデルは、スタイルにエッジを与えます。高品質なコーテッドキャンバスとナッパレザーで仕立てられ、機能性と美しさを兼ね備えた理想的なバックパックです。
DUAL STARK(デュアル スターク)
「DUAL STARK(デュアル スターク)」は、スタッズを施した個性的なデザインのリュックです。全面に配置されたスタッズがエッジの効いた印象を与え、ファッション性を高めています。
フロントのポケットは取り外し可能で、単体でショルダーバッグとしても利用でき、とても便利です。MCMならではの高級感を楽しみながら、自由なスタイリングを楽しむことができるでしょう。
DUKE(デューク)
「DUKE(デューク)」は、四角いシルエットが印象的なリュックです。定番のSTARKとは異なり、フロント部分が全面ポケットになっているため、収納力が抜群です。
ノートパソコンやタブレット、書類を整理しやすく、ビジネスシーンでも活躍することができます。スタイリッシュなデザインで実用性を兼ね備え、通勤や学校などさまざまな場面で重宝されています。
MCMの洗練された雰囲気を持ちつつ、一日で使う必要なものをストレスなく収納できるデイパックです。
MUNICH LION(ミュンヘン ライオン)
「MUNICH LION(ミュンヘン ライオン)」は、伝統的なデザインに現代的な要素を融合させています。ストライプやカモフラージュのパターンが取り入れられ、若々しい感性を感じさせる仕上がりです。
このリュックは、遊び心にあふれたデザインながら、どんなシーンでも活躍できる万能性が魅力です。アイコニックなロゴとライオンのモチーフが個性的で、使いやすいアイテムだといえるでしょう。
VINTAGE VISETOS(ヴィンテージ ヴィセトス)
「VINTAGE VISETOS(ヴィンテージ ヴィセトス)」は、女性らしい丸みを帯びたフォルムのリュックです。このデザインは、ブランドのアイデンティティをしっかりと引き継いでおり、独自の魅力を発揮しています。
ポップな印象のアイテムが多い中、開口部のふたやサイドに施されたベルトの装飾が、上品で落ち着いた雰囲気を醸し出しています。洗練されたデザインが光る逸品で、どんなシーンでも活躍してくれます。
MCMの価格・買取相場
MCMのアイテムは、高品質な素材と洗練されたデザインで人気を集めています。そのため、中古市場でも安定した需要があり、モデルによっては高価買取が期待できます。では、その価格や買取相場についてご紹介しましょう。
MCMの価格相場
アイテムの種類によって、MCMの価格相場は異なります。もちろん素材などによっても変わるため、定価は公式ウェブサイトなどで確かめてください。
安価ではありませんが、高品質な素材とデザイン性の高さがあり、ハイブランドと比べると手の届きやすい価格設定です。学生でも購入しやすい点も、MCMの人気を支える理由の一つといえるでしょう。
バッグ | 約50,000~200,000円 |
財布 | 約50,000円 |
Tシャツ | 約30,000円 |
ジャケット | 約300,000円 |
スニーカー | 約50,000円 |
MCMの買取相場
MCMの買取市場では、安定してバッグの需要が高く、リュックをはじめとしたアイテムが数多く取引されています。状態が良好なものは約5~8万円ほどの査定額になることが一般的です。
通常の使用感が見られる場合、約2~3万円程度が相場となります。傷や汚れが目立つなら、1万円以下での買取となることもあります。
人気モデルや限定品は高値がつく傾向があり、付属品の有無も査定額に影響を与えるポイントとなります。もしも売却を検討中なら、一度査定を受けることをおすすめします。
まとめ
MCMのブランドイメージや年齢層、人気の理由についてご紹介しました。購入や売却を考えているなら、時代とともに変化しながらも愛され続けるMCMの魅力を、ぜひチェックしてみてください。