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クロエのアリソンはスマートなフォルムながら周能力のあるトートバッグ
クロエのバッグと言えば、マーシーやアリスのように洗練されたスマートで上品なデザインかと思います。海外のセレブやモデルを中心に人気があるクロエは、パディントンやシーバイクロエのハンドバッグがより一般的かと思います。そんななかでも、実はクロエのバッグは洗練されたフォルムだけではなく機能性にも優れているのです。今回はそんなクロエのアリソンの魅力をたっぷりとご紹介いたします。
クロエアリソンの機能性
クロエのアリソンは、クロエならではの最上級レザーを使った洗練されたデザインのトートバッグです。クロエのバッグと言えば、パディントンのパドロックキーのような金具を付けた華やかなデザインであったり、ヌードやホワイトといったフェミニンなカラーによって可愛らしさ溢れるカラーバランスが定番ですが、アリソンはカープスキンやシープスキンといった上質でシンプルなレザーを使用しており、全体的に華美でないけれども上品さを忘れないシンプルなデザインとなっております。
カーフスキンやシープスキンの最大の特徴は、なんといっても柔らかくしなるため中に入るものの形に合わせてバッグかしっかりとカバーします。そしてある程度の形状を保つためバッグ全体のフォルムは崩れず上品さを保つ設計になっております。さすがのクロエといった設計ですね。
クロエのアリソンは収納量が多い
クロエのアリソンの特徴は上述した選び抜かれた素材によるフォルムともう一つ他に収納量にあります。
まず何といってもマチが広く作られており、物の出し入れや視認性がとても優れております。ハイブランドのバッグの中にはフォルムは優れているけれども革が固く収納しにくかったり、収納量がすくなかったりなどの経験したことのある方も多いのではないでしょうか。
クロエのアリソンは待ちが広く収納量も多くなっています。そしてバッグ自体は700g程度なので重さも気になりません。iPadなどのタブレットであれば簡単に持ち運べる周能力があります。ですので、ちょっとしたお出かけのカジュアルなシーンでも、通学や通勤などで使うオフィシャルなシーンでも場所を問わず使うことのできる優れたバッグなのです。
アリソンは、クロエの腕利きの職人によって無駄を省いた設計になっているのでバッグそのものの重さを最小限にとどめているので、レザーバッグとしてはかなり軽く、こうしたバッグの軽さと容量でマザーバッグとしても人気があり、クロエのブランド力を垣間見ることのできるポイントになっていますね。
実はクロエのアリソンが発表された当初は口がそのままオープン式になっており、セキュリティの面で懸念があったのですが、2015年の春夏モデルからファスナーオープン式のものになっており、さらに人気が上がったとされています。
クロエのバッグの歴史とは?
クロエのバッグを買う前に、どのようにして今のクロエというブランドが出来上がったかを知ることで、よりクロエの魅力に触れることができると思うので紹介します。クロエは1952年にギャビー・アギョンがフランスに創業したことから始まります。ギャビーはエジプトで生まれ育ちながら、パリの最先端の洋服が好きだった母の影響を受け、幼少期からフランス式の教育を受け、フランスのファッションに囲まれて生活をしていました。18歳になるとパリ留学をして本場パリのファッションデザインを学んだとされています。
クロエの由来は、バレエ音楽の「ダニフスとクロエ」の主人公クロエのイメージがブランドの由来となっています。若い少年と少女の恋の物語で、初々しさが溢れる主人公の女性らしく美しく踊る姿をブランドイメージとしているのです。ここからクロエらしいフェミニンなイメージが多くつくられているのですね。
コンセプトは「ラグジュアリー・プレタポルテ」、直訳すると贅沢な既製服というコンセプトになります。これは1950年当初、富裕層はオートクチュールで自分に合った服を、一般曹はコピー商品をというような格差がありました。ここにオートクチュールのような重苦しさから抜け出し、ハイクオリティでありながらも着易さや軽やかなデザインを引き出したコンテンポラリーな服を考案し、時代の最先端を行く若い女性をターゲットにした洋服を創ることをコンセプトとしています。上品で洗練されたデザインを保ちながらも手ごろな価格が若い女性たちに手が届きやすく、若い女性に人気なブランドの理由ですね。
世界中の平等やサスティナビリティに特化するブランド
ギャビーの精神である「女性に、ありのままの自分でいる自由をもたらす」を基にクロエでは世界の少女たちの将来の仕事での活躍に向けたソリューションとして国際的な事業を掲げています。
「働く人々のジェンダー、民族性、社会的背景、静的指向、年齢、能力などの多様性を受け入れ尊重される環境づくりを築き上げる」これにおける活動として2020年9月にWTO(世界フェアトレード連盟)と契約を締結し、エシカルな製法でコレクションを発表しています。2021年にはWTOに加盟するケニアの農村に住む女性の支援団体とパートナーシップを結び、ケニアの伝統工芸を用いたバスケットバッグを発表するなど積極的に活動しています。
2020年にはクロエとユニセフ(国連児童基金)が契約を結び「GIRLS FORWARD」プロジェクトを開催しており、ジュエリー、ウェア、レザーアクセサリー、ファッションアクセサリーとカテゴリーごとに世界フェアトレード機関に個々に認証されている企業と契約を結びました。
これは、エシカルな製造方法で生み出される商品の購入代金100%が男女平等プログラムをサポートするユニセフに送られ、世界の650万人の少女たちが雇用を得られるよう、スキルを身に付けることを目指す活動です。アンバサダーには女優のKatie Holmes、Lucy Boyntonが就任し、Instagramなどsnsを通し多くの人々に世界の女性たちの現状を伝えており、その活動は世界的に注目を集めているのです。
その他にも環境問題への取り組みとして、気候変動、生物多様性、海洋の3テーマに定量目標を掲げるThaFashionPact(ファッション協定)に参加しており、下記のテーマを掲げています。
・ForestStewardshipCouncil(森林管理協議会)が認定した紙製品のみの使用
・2019年からアニマルの皮革の使用廃止、2025年までにはすべてのウール素材をResponsileWoolStandardの認定を受けたものにする
もちろん、経営のコストから考えると利益に反する部分も多くあることですが、ギャビーの精神が根幹にあるからこそクロエというブランドがより一層強固なものとなっているのかもしれません。
まとめ
クロエのバッグは世界的に人気を集めているだけではなく、根幹には創設者ギャビーの精神が今もな受け継がれており、女性問題や環境問題にも配慮した取り組みを行っているのです。こういった普段なかなか知ることが出来ない一面を知ることにより、さらなるクロエの魅力に気づくのではないでしょうか。