ペリドットの歴史
ペリドットが宝石として珍重されるようになったのはいつからなのでしょうか?すでに紀元前1500年には、エジプト沿岸の紅海沖にあるセントジョーンズ島でのペリドットの採掘記録が残っています。あたりが薄暗くなる黄昏時になってからさらに煌めく輝きを放つペリドットは、「太陽のかけら」「イブニングエメラルド」と称賛され、古代エジプト・ローマの時代から、人々に珍重されてきました。古代にペリドットは、エメラルドやトパーズと混同されることがありました。
しかし、いつからか違う石だと認識されるようになりました。宝石は色のバリエーションが多いものがありますが、ペリドットはカラーバリエーションがない数少ない鉱物です。色はオリーブグリーンで、緑の濃さを決めるのは結晶の内部に含まれている鉄イオンの量です。評価が高いのは暗みがあるオリーブグリーンで、鉄イオンの量によって黄色が強くなったり茶色が強くなることがあります。
ペリドットの産地
古代史にもその名を残したペリドット鉱山である、エジプト紅海沖セントジョーンズ島のザバルガッド鉱山は、現在では鉱脈は枯渇したと言われています。しかし、ペリドットを豊富に産出する鉱山は世界各地に多数あります。実は、地球の重量の約70%を占めるマントルの上部マントルは、ペリドットが属する岩石グループ「橄欖石(かんらんせき)」で形成されています。
その地球を覆いつくしている橄欖石の美しい色合いのもの、宝石質のものがペリドットですから、ペリドットが世界の各地で豊富に採れる理由はこの事にあります。例えば、米国(アリゾナ州、ハワイ州、ネバダ州、ニューメキシコ州など)をはじめとして、ノルウェー、オーストラリア、サウジアラビア、スリランカ、中国、ミャンマー、パキスタン、南米各地、アフリカ各地といったように、ほぼ地球全体に豊かなペリドット鉱脈があるとされています。
品質の見分け方
各産地のペリドットをクオリティスケールにあてはめていくと、ここではミャンマー産はS、A、アリゾナ産はCになります。またアリゾナ産には5カラット以上のものの産出は少なく、一方ミャンマー産には大粒のものがあります。大粒のミャンマー産はカットが悪く、キズのある品質のものが多いのですが、リカットして美しいSに仕上げられるものも多く見られます。またペリドットの品質の見分け方のポイントは、ブラウン色の有無とキズの有無で、それがビューティグレードの決め手となります。
ペリドットと似た宝石
歴史上、ペリドットはさまざまな宝石と間違えられてきました。現代でも似た宝石は数種類あります。それらとの違いを見ていきましょう。
・エメラルド
しばしばペリドットと同一とされてきた宝石です。しかし、ペリドットにはリリーパッドと呼ばれる特有のインクルージョンが見られます。また、エメラルドは深い緑色、ペリドットは明るい緑色~黄緑色と、同じ緑色系統でも明るさが異なります。
・グリーンガーネット
ツァボライトガーネットやデマントイドガーネットといった緑色のガーネットは、ペリドットに比べると黄色味がありません。また、デマントイドガーネットにはホーステイルという特有のインクルージョンが見られることで判別がつきます。
ペリドットの効果・魅力
宝石には、それぞれ秘められたパワーがあると言われます。ペリドットには太陽の石と称されるように明るいエネルギーが満ちています。ペリドットには怒りや悲しみなどマイナスの感情を取り除き、平穏で前向きな気持ちになるようにサポートするパワーがあるそうです。またペリドットは、夜に輝きを放つ宝石でもあります。そのため暗闇に対する恐怖も打ち消してくれ、ネガティブな感情から身を守ってくれるパワーも持っています。
さらに夫婦の愛という石言葉を見ても分かるように、愛を象徴する宝石でもあるペリドット。夫婦やカップルでペリドットのジュエリーを身に着ければ、より一層二人の絆が深まっていつまでも仲の良い幸せな関係でいられるかもしれません。
まとめ
いかがでしたか?お値段に関しては産地で異なり、透明度でも相場があるようです。なかでもノルウェー産が珍しく高価になるそうです。きれいなオリーブグリーンで金素材のネックレスやリングにとっても似合います。ぜひポジティブになりたいときやご夫婦の記念に選ばれてみてはどうでしょうか。「買取大吉」ではジュエリー査定も実施を強化しております。もしペリドットのジュエリーがあれば、まずは無料相談をするためにお気軽にお問い合わせ下さい。