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ダイヤの価値は誰の物?血で染まったブラッドダイヤモンドとは?

1589_紛争 ダイヤモンド

ダイヤモンドの原産国では紛争や内戦が勃発することがあり。近代の1990年代後半にNGO(非政府組織)の活動によって明らかにされました。アフリカなどの内紛争地域から産出され非合法取引をへて反政府組織の資金源となっていました。

ダイヤモンドによって長期化する紛争

国際市場で高値で取引されるためダイヤモンド産出国にとってダイヤモンドは貴重な外貨獲得の資源です。産出国が紛争・戦争地域の場合売却益の多くが武器購入に充てられる為、紛争・戦争が長期化・泥沼化することとなります。特に反政府組織はこれらの鉱山資源による外貨獲得とそれによる武器購入を広く行っています。中には罪のない人々を強制的に採掘に従事させる組織もあり、問題視されています。

紛争ダイヤモンド

このように紛争地域で非合法に産出されたダイヤモンドは紛争ダイヤモンド・ブラッドダイヤモンド・戦争ダイヤモンドと呼ばれております。紛争や内戦の早期終結のため国際社会はそれに取り組むべく紛争ダイヤモンドを取引しないため、2002年ごろダイヤモンドキンバリープロセスが採択されたのです。これはダイヤモンドの流通にまつわる認証制度であり、世界で採択されたのです。そうすることで、ダイヤモンド市場ではブラッド・ダイヤモンドの流通は1パーセントまでに抑えられることに成功しました。消費者も悲しみのダイヤモンドを購入する心配がなくなり、安心して美しいダイヤモンドを手に入れられるようになりました。そしてダイヤモンド業界では、ダイヤモンドの売り上げの一部を紛争地で苦しむ人々の支援に充てることとしたのです。

人々の尊い命が多数奪われ、憎しみあった戦争において資金源となったブラッド・ダイヤモンドですが、その輝きは何事もなかったように美しい輝きを放ち人々の心を癒やし、魅了し続けています。目の前にあるダイヤモンドが、ブラッド・ダイヤモンドであるのか、正規ルートのダイヤモンドなのか判断する術は誰も持ち合わせてはいません。キンバリープロセス認証制度は、一定の効果を発揮した点では採択されて良かったと言えます。しかしながら、この認証制度には限界があるのも事実です。たとえ認証制度を破ったとしても罰則がありません。そして紛争以外の搾取や強制労働、暴力などは制限できないものとなっています。ダイヤモンドは研磨してしまうと、一層どういったルートのダイヤモンドか追跡が困難となります。それゆえにまだ市場の1パーセントはブラッド・ダイヤモンドであるというのも紛れもない事実なのです。今後こうした課題にどう取り組むのかは、ダイヤモンドの本当の輝きを守るためにダイヤモンド業界が突き付けられている課題なのです。

紛争ダイヤ産出国

・アンゴラ

1975年にポルトガルから独立したが内戦が勃発。反乱軍の財政をさせる為に取引された。1990年代は総生産の20%、15%は事実上の紛争に寄与していたと考えられる。

 

・リベリア

1989年から2003年まで

 

・コートジボワール

コートジボワールは、1990年代に、小規模のダイヤモンド採掘産業の開発を開始。1999年に政府がクーデターで転覆し、内戦が始まった。以来、コートジボワールは、リベリアと、内戦ですさんでいたシエラレオネからのダイヤモンド輸出ルートとなり紛争ダイヤが流通した。

 

・コンゴ民主共和国

コンゴ民主共和国(旧ザイール)は、1990年代に内戦に明け暮れ、長らく苦しんできたが、キンバリー・プロセスのメンバーになり、世界の約8%のダイヤモンドを輸出しているコンゴ共和国・・・コンゴ共和国は、2004年に、国連の制裁を課された。公式なダイヤモンド採掘産業がないにもかかわらず、あまりに多くのダイヤモンドを輸出し、その産出元が明記されていないことが制裁の理由になっている。

ロシアウクライナ侵攻でダイヤモンドはどうなるのか

現在もロシア軍がウクライナへ侵攻中ですがこの侵攻でダイヤモンドへの影響はどれくらいあるとおもいますか?ロシアは世界で撮れるダイヤモンドの約3割を産出しています。そのため現在の制裁が科せられている状況が長引いた場合ロシアンダイヤの価格高騰が予測されます。また海外ではすでに高騰が始まっているという情報もあります。今はまだ在庫があり品薄や売り切れにはなっていないもののこのまま更にロシア軍のウクライナ侵攻が続いた場合は高騰することが予想されます。

まとめ

普段我々が見るダイヤモンドは研磨カットされた煌びやかなものしかありません。しかしその一方で原産国の事情や製品として店頭に並ぶまでの過程に多くの血が流れていたのも事実です。一般人にはかかわりがないのかもしれませんが、様々な背景から今のダイヤモンド市場が成り立っていることが伺えます。

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