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ダイヤモンドの蛍光性の強さは価値に影響する?特徴や7種類の色調

ダイヤモンドの蛍光性の強さは価値に影響する?特徴や7種類の色調

ダイヤモンドの購入時に付いてくる鑑定書に書かれた「蛍光性」という文字。誰かに説明をされないと気にもしないと思いますが、買取参考価格に影響するかもしれない重要な査定項目の一つです。今回は、そんなダイヤモンドの蛍光性について詳しくご紹介します。

ダイヤモンドの蛍光性の強さや種類

天然のダイヤモンドの一部には、X線や紫外線などの目に見えない光を受けることによって蛍光性を帯びるものがあります。これらはその光の強さや色などによって分けられています。ここではそれらの種類や分け方についてご紹介します。

ダイヤモンドの蛍光性とは

天然のダイヤモンドのなかには、X線や紫外線など目には見えない光を受けることで蛍光を発するものがあります。ダイヤモンドの蛍光性は長波紫外線灯(ブラックライト)の使用によって確認できます。

GIA(米国宝石学会)によると鑑定されたダイヤモンドのうち約30%のダイヤモンドに蛍光性が確認され、その強さは一定ではなくほんのりと光るものから、ダイヤモンド自体の色が大きく変わるものまで様々です。

蛍光性は宝石鑑定書(グレーティングレポート)にも記載され、ダイヤの品質を表す4Cとは別に表記されています。表記する際には後述する蛍光の強さと色を組み合わせて表し、非常に強い青を示すダイヤモンドの場合Very Strong Blueと表します。

蛍光性の5段階の強さ

ダイヤモンドの蛍光性はその蛍光の強さに応じて以下の5段階に分けられます。

【None】蛍光性が全く無い

【Faint】蛍光性が弱い

【Medium】蛍光性が中程度

【Strong】蛍光性が鮮やか、光が濃い

【Very Strong】蛍光性がとても鮮やか、光がとても濃い

蛍光性のあるダイヤモンドのうちNone〜Faintを示すものが全体の8割程度を占めており、Medium以上の蛍光性を示すダイヤモンドは稀です。

蛍光の7種類の色調

ダイヤモンドの蛍光の色調に応じて以下の7種類に分けられます。

【Blue】

【BluishWhite】青みががった白

【Green】グリーン

【Yellowishgreen】黄緑

【Yellow】イエロー

【Orange】オレンジ

【Pink】ピンク

蛍光性をもつダイヤモンドの90%以上はBlueを示し、それ以外の色を示すダイヤモンドは稀です。特に赤系統の色が発現することはほとんどなく、コレクターアイテムとして人気が高くなっています。

天然のダイヤモンドにだけ蛍光性が見られる

技術の進歩により、近年では人工ダイヤモンドの見た目はもちろん結晶構造についても天然のダイヤモンドとほとんど変わらないものになってきています。しかし、人工的に造られたダイヤモンドに蛍光性が見られることはありません。

天然のダイヤモンドは生成される過程で、窒素や水素など炭素以外の物質が混ざることがあります。これらの混ざった物質が紫外線などの光に反応し、ダイヤモンドの蛍光が起こるのです。そのため、純粋な炭素の結晶体として人工的に生成されたダイヤモンドが蛍光性をもつことはありません

つまり、蛍光性をもつダイヤモンドは天然の証であるともいえます。

ダイヤモンドの蛍光性の強さは価値に影響する?

ダイヤモンドの品質を表す目安として4Cが用いられており、それによってダイヤモンドの価値が決まります。そこで気になるのが、それ以外の項目である蛍光性によってダイヤモンドの価値が変化するのかどうかですよね。ここでは、ダイヤモンドの蛍光性と価値の関係性についてご紹介します。

「None」と「faint」は価値は変わらない

前提としてダイヤモンドの蛍光性と品質を表す4Cはまったく関係がありません。つまり、ダイヤモンドの蛍光性によってダイヤモンド自体の輝きや美しさなどの外観に影響することは例外を除いてありません。そのため、None(無し)とfaint(弱い)に関してはダイヤモンドの価値への影響はないといえます。

「Medium」以上は価値に影響が出る可能性がある

蛍光性によってダイヤモンドの価値は変わらないと上述しましたが、Medium以上の蛍光性をもつダイヤモンドに関しては価値に影響が出る可能性があります。これは、ダイヤモンドのカット研磨の技術が未熟だった1990年代までは強蛍光性のダイヤモンドはインクルージョンが見られやすい傾向にあり価値が下がっていたためです。

現在では実際の美しさの差は無いものの業界の慣習として強い蛍光を持つダイヤモンドを敬遠する場合があり、その影響によって品質と関係なく、価値が下がる事があるのです。

「オイリー」グレードはかなり悪影響が出る可能性がある

蛍光性が最も強いベリーストロングのダイヤモンドのなかには、強い蛍光性によって白く濁ったような見た目になってしまうものがあります。このようなダイヤモンドはオイリーと呼ばれ、ダイヤモンドの本来の美しさが損なわれるため低評価になることが多いです。

このように、ダイヤモンド自体に影響を及ぼす場合は価値は下がりますが、カット技術の向上によって蛍光性の強いダイヤモンドであっても、オイリーになる事は稀になってきており、ベリーストロングのものであっても価値が下がらない場合も増えてきています。

鑑定書だけでなく専門家の査定も大事

鑑定書はダイヤモンドの身分証のようなもので、それを見ればある程度の情報を知る事ができます。しかし、蛍光性などは同じグレードであってもダイヤモンドの見え方に大きな違いがあり、鑑定士によって金額が大きく変わってしまうこともあります。

仮に鑑定書に【Very Strong】と書いてあるダイヤモンドがある場合、蛍光性を一律で評価する鑑定士の場合ほぼ確実に査定額が下がりますが、プロの鑑定士の場合、4Cに影響が出ていないと判断すれば査定額はさがりません。

特に、近年では人工ダイヤの品質向上によって、天然の証である蛍光性が見られるダイヤモンドの評価が見直され始めてきています。特に青い蛍光性をもつブライダル品質のダイヤモンドでは【サムシングブルー】として本人達にしかわからない身に付ける事のできる「青い物」として人気が高まってきています。

このように鑑定書に記入されている蛍光性は信用のおけるプロの鑑定士に見てもらう限りはあまり気にしなくてもよいといえます。大事なことは「買取大吉」のように宝石の査定に対する知見が深く、適切に鑑定できる人に査定してもらうことです。

まとめ

今回はダイヤモンドの蛍光性についてご紹介しました。今まで気にしたことがなかったかもしれませんが、皆様の鑑定書にも【Medium】や【Strong】などの記載があるかもしれません。しかし、過度に気にする必要はなく天然石の証ぐらいの認識でいいのではないでしょうか。

もしも、売却を考えている場合であっても、何処の誰に鑑定をしてもらうのかが最も重要なだけです。大切なダイヤモンドを正当に評価してくれる業者を見つければ「蛍光性」があっても大丈夫です。

「買取大吉」では、プロの鑑定士が宝石をしっかりと査定するため、蛍光性の有無に関わらずしっかりと鑑定することが可能です。ご相談やご査定は無料で行っておりますので、お気軽にご連絡ください。

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