カラーダイヤモンドの価値はどこで決まる?
カラーダイヤモンドは、通称Dカラーと呼ばれる無色透明のダイヤモンドより発掘される確率が低いため、通常のダイヤモンドより価値は高いです。その中でも強く発色しているとより希少となり、宝石としての価値は高まります!カラーダイヤモンドの中でも希少とされているカラーは、「赤」「青」「ピンク」で、比較的価値が低いと言われているカラーは「ブラック」「薄いイエロー」となります。
●レッドダイヤモンド
レッドダイヤモンドはとても希少価値が高く、世に出回りにくいカラーです。但し、厳密にいうと真っ赤なダイヤモンドは存在しません。ピンクダイヤモンドが変異し、ピンク色が濃くなったものをレッドダイヤモンドと呼んでいます。
●ブルーダイヤモンド
ブルーダイヤモンドも発掘されにくいため、レッドダイヤモンドの次に希少価値が高いダイヤと言われています。
●ピンクダイヤモンド
ピンクダイヤモンドは、1ct以上の大きな粒になると年間数十個しか発掘されません。見た目の華やかさから女性に人気のカラーなので高値で取引されており、より鮮やかなピンクは非常に価値が高いとされています。
●ブラックダイヤモンド
ブラックダイヤモンドはダイヤモンドが出来る際に鉄鉱石などが含まれており、鉄鉱石などの色が現れています。少し前までは、ダイヤモンドになりきれなかったダイヤモンドと言われる事もありましたが、最近はカラーダイヤモンドの人気が高まっているため、再び注目されています。男性からの人気が高いブラックダイヤモンドは色ムラが少なければ少ないほど価値が高いです。
●イエローダイヤモンド
イエローダイヤモンドは、薄く黄色づいている程度のダイヤモンドは発掘量が多いので、通常の無色透明なダイヤモンドよりも価値が下がることがあります。
色が変わる仕組み
ダイヤモンドは、炭素で構成される物質です。そのダイヤモンドが構成される段階で不純物が入ると、色が付いたダイヤモンドが構成されます。他にも、結晶構造の欠陥や歪みなどで色が変わります。無色透明なダイヤモンドは、不純物が入っておらず、結晶に何の不具合もなく構成された最高品質のダイヤモンドだということです!ダイヤモンドの最も多い色が、窒素が混ざった黄色のダイヤモンドで、窒素が多ければ多いほど黄色味は強くなります。
要素によって変わるファンシーカラー
イエロー → 窒素を含む
ブルー → ホウ素を含む
ブラウン → 窒素を含む or 結晶格子の歪み
グリーン → 空孔と窒素を含む or 結晶構造の欠陥
ピンク → 結晶構造の欠陥
レッド → 結晶構造の欠陥
ブラック → 黒鉛が全体に広がる
ダイヤモンドは、様々な要因で色が変わりますが、まだ完全に科学的に解明されていません。
今後の科学の発展で色が変わる要因が変わる可能性も考えられます。
ダイヤモンドのカラーグレード
ダイヤモンドのカラーグレードはとても細かく設定されており、23段階あります。最高ランクは無色透明の「D」で、希少価値が高く宝石市場でも高値で取引されています。徐々に黄色味が強くなるにしたがってアルファベットの後方に移り、最も黄色味が強いか、全く違う色をしているものは「Z」になります。一般的にカラーダイヤモンドといわれるファンシーカラーダイヤモンドは「Z」というグレードに分類されます。一般的にダイヤモンドは透明度が高くなればなるほど価値も高くなるとされますが、ファンシーカラーダイヤモンドは逆に色味が鮮やかに出ているものも希少価値が高くなります。
カラーダイヤモンドの中でもより鮮やかに発色する「ファンシーカラー」は、より希少価値が高くなります。それは何故かと言いますと、ファンシーカラーダイヤモンドは発掘されるダイヤモンドの中でも1万分の1と言われる程、採掘量が少ないからです。その中でも珍しいカラーで大粒、発色が強い物だと数億円以上の価格で取引されることがあります。
天然のカラーダイヤモンドと人工のカラーダイヤモンドの違い
ダイヤモンドは、炭素を中心に構成されており、不純物がなく炭素だけで構成されれば無色透明になります。透明度が高いダイヤモンドは不純物が少ないという事です。天然のカラーダイヤモンドは、上記でも紹介した通り、ダイヤモンドが作られていく過程で窒素やホウ素などの不純物が混じり、その周りにある炭素原子に影響を与えたことが原因で色がつくと言われています。
一方、人工的に着色されたダイヤモンドは、無色透明のダイヤモンドに様々な技術を用いて着色されたダイヤモンドの事です。様々な方法がありますが、最も一般的な方法は、放射線を使いダイヤモンドの内側から変化させることで着色する方法です。最近ではダイヤモンドに残る放射線量を減らすこともできるようになるなど技術が進んでいます!こうして人工的に着色された人工カラーダイヤモンドは、擦っても色が落ちず、半永久的にカラーが保たれると言われています。この他にも、高温の中で圧力をかけて着色させる方法、別の物質を注入して着色する方法、表面をコーティングする事によって着色する方法などがあります。
まとめ
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