FEAR OF GOD（フィアオブゴッド）のメインライン

ストリートファッションを牽引する大人気デザイナージェリー・ロレンゾによって作られたブランドが『FEAR OF GOD』。ブランドイメージはロゴを押し出すストリート路線というよりもラグジュアリーに寄っている、ラグジュアリーストリートに位置するブランドと言えるでしょう。

ESSENTIALSとは？

FEAR OF GODが低価格化を実現したブランド『FOG ESSENTIALS』。街を歩けば目立つロゴで見たことある方も多いかと思います。FEAR OF GODの中の一アイテムとして生まれ、現在ではFEAR OF GODと比べて安価で購入できることで20代の若者を中心に大人気のブランドです。

FEAR OF GODいつから？

2012年に生まれたまだまだ若いブランド。あのKanye West（カニエ・ウェスト）が愛用しているブランドとして注目されています。ストリート、グランジ、ロック、モード、スポーツ、様々な要素を取り込んだアイテムは、生産数が少ないため世界的に入手困難なレアブランドとなっています。

FEAR OF GOD意味は？

熱心な宗教家である、ジェリー・ロレンゾが幼いころから愛読書にしている『いと高き方のもとに（オズワルド・チェンバーズ）』の一説から名づけられたと言われています。

“Reading about the fear of God and the clouds and darkness around His kingdom if you didn’t know Him…”（途中省略）

日本語訳は（もしあなたが神を知らなくても，神の王国を取り巻く雲や暗闇を読んで，神を知っていたとしても，神への尊敬と尊敬の念から同じような恐れを持つことができます。）の一文のFEAR OF GODは『神を恐れる』という意味になりますが、一言で表すと実際には『神を敬いなさい』という意味になります。

セカンドラインでも侮れない『ESSENTIALS』の魅力

人気ブランド『FEAR OF GOD』のディフュージョンラインとして登場した『ESSENTIALS』。もともとアメリカ・カリフォルニアを拠点とするセレクトショップ『PacSun（パクサン）』のコラボレーションラインとして人気を博していたF.O.Gの後継ブランドとしてスタートしました。ブランド名は、”欠くことのできない、必須の”という意味となり、その名の通り、ベーシックな定番を中心に揃えています。

Jerry Lorenzo（ジェリー・ロレンゾ）とは

ジェリー・ロレンゾはメジャーリーガーであるジェリー・マニエルの息子です。1977年10月5日にアメリカ・シカゴにて生まれます。ジェリー・ロレンゾは当時のことを『父親がメジャーリーガーなので、自分も野球業界で生き抜くしかないと思っていた』と語ります。何不自由なく裕福な生活をします。が、大学在学中はDIESELやGAPのショップ店員として働き、ファッションセンスを磨いていきます。

また、現在はデザイナーとして人気なジェリー・ロレンゾですが、大学卒業後はファッションデザイナーとして働かず、在学中に取得したMBAを活用できるロサンゼルス・ドジャースに就職しており、特に、アパレルマーケットのいろはについて現場で学んだことが現在のブランド展開にも役立っています。独学でデザインなどを学び、スタイルを確立した後2012年に独立し、FEAR OF GODをスタートさせます。

ロサンゼルス・ドジャースに就職し、父親がメジャーリーガーであるジェリー・ロレンゾは、セレブや経営者など、色んな人に会う機会が多かったようで、この時の経験がFEAR OF GODの急成長につながっています。

FEAR OF GODの特徴は、独創的なレイヤードスタイルを持ち味としていて、ストリートやモード、ロックテイストなど様々な要素を絶妙に融合させたレイヤードスタイルは、他にはないラグジュアリーなスタイルを作り出し、人気の理由となっています。また、多くのブランドが春夏・秋冬の2シーズンでコレクションを発表するのに対して、FEAR OF GODは不定期でコレクションを発表していることも大きな特徴といえます。

現在では、Fifth Collectionまで発表されており、フィアオブゴッドのフィルターを通したラグジュアリーなスタイリングが色濃く表れているコレクションとなっています。多くのブランドとコラボレーションもしており、Vans（ヴァンズ）とのコラボスニーカーなどは国内でも話題を呼びました。イージーやオフホワイト、ヴェトモンなどのラグジュアリーブランドが人気を高めている中、FEAR OF GODもこれから更に人気を高めていく要注目のブランドと言えるでしょう。

F.O.Gの後継ブランドとしての『ESSENTIALS』

ブランドの急成長に目を付けたのがアメリカで人気のセレクトショップPacSun。PacSunで独占販売していたF.O.G（FEAR OF GODのセカンドライン）の後継ブランドがESSENTIALSなのです。大人気なラインだったF.O.Gは新たにESSENTIALSとして生まれ変わり、FEAR OF GODと比べてリーズナブルで販売されています。

『必須』という意味のESSENTIALSは、どんな洋服にでも合わせられるよう、シンプルなデザインが基準となっているようです。昨今のトレンドに見られる過剰なまでのロゴの多用とは一線を画す、ストレートで奇をてらわないデザインのロゴTシャツやスウェットシャツが支持されています。妥協のない真摯さと折り紙つきの品質を誇るESSENTIALSのアイテムは、ハイエンドなストリートウェアでありながら、同時に謙虚さも感じさせる異色の存在です。

■海外セレブにも人気！

デザイナー自身が世界的なアーティストかつYEEZY（イージー）のデザイナーとしてストリートファッション界で影響力のあるKanye West（カニエウェスト）や同じくラグジュアリーストリートブランドとして名高いOFF-WHITE（オフホワイト）のデザイナーであるVirgil Abloh（ヴァ―ジルアブロー）と親交があることからデビュー後瞬く間に注目を集めました。親交の深いカニエウェストなどのアーティストをはじめ、海外セレブたちにも愛用者が多く、取扱店も少ない事から、入手困難なアイテムも多いブランドです。

■あのジャスティンビーバーも着用

ジェリーロレンゾと信仰が深く、ジャスティンビーバーのツアー衣装にも携わった経験をもつジェリーロレンゾ。プライベートでもジャスティンは、FOG ESSENTIALSを愛用しています。上下セットアップでも使えるようにロゴの配置等、計算されたデザインが心憎いですね。

■ESSENTIALSを手がけたジェリーロレンゾ自身も着用

ジェリーロレンゾ自身も着用姿がinstagramにアップされています。

エッセンシャル流行のワケ！

なぜESSENTIALSがこんなにも人気が出たのか考察していこうと思います。大きく分けて二つの理由が考えられますが、一つは、前述した海外セレブが愛用したことにより人気が出て、愛用する若い世代が多く、人気に短時間で火が付きました。二つ目には、目立つロゴであり、FEAR OF GODと比べて安価で気兼ねしすぎる事無く、購入できる、この2点が要因となっていると考えられるでしょう。

洗礼されたロゴ。シンプルで目立ちすぎないカッコ良さ

ESSENTIALSを見たことある方はなんとなくお分かりになるかと思いますが、前面に押し出されたロゴの配置いわゆるロゴドンです。ロゴを前面に押し出して、緩やかなフォルムで誰もが着用しやすいアイテムとなっています。シンプルで目立ちすぎないカッコ良さもさらに人気となりました。ロゴの全面配置と言うと最近ではハイブランドであるバレンシアガや、グッチのオールド調のアイテムなどなど、多くのブランドで人気の高いデザインであり、ここ5~6年以上ファッションのトレンドになっていると思われます。

そして、FEAR OF GODも例に盛れずファッションブランドとして人気が高く、ESSENTIALSというロゴは洗礼され、オシャレに着こなせることから、ジワジワと人気が上がっていきました。ロゴを前面に押し出したイメージが強いESSENTIALSですが、デニムアイテムはロゴが抑え気味で他アイテムと合わせやすいデザインとなってます。他のパーカーやスウェットなどは流行りのロゴドンアイテムとなっており、大人気のアイテムです。もしESSENTIALSのアイテムが欲しい場合にはこれを選んでおけば問題ないです。FEAR OF GODよりリラックス感や抜け感を感じられるようなデザインが多いです。

FOG ESSENTIALSはFEAR OF GODの媚びないラグジュアリストリートスタイルを引き継いだ、完璧なシルエットが特徴

【ロンT】

ESSENTIALSのブランドロゴが、バックに施されたロングTシャツ。シンプルなのに、受ける印象は強いものがあります。ゆったりとオーバーサイズに着こなすのが、このブランドの攻略法。背中で飾るオシャレを楽しめます。ロゴ入りのロングTシャツにレギンス、ショートパンツでまとめた統一感のあるスタイリングがオススメ。スポーティーででありながらも、都会的でモードな印象にまとまっています。ブラックを基調としたモノトーンコーディネートも実現できます。

【アウター】

ストリートファッションの味方、コーチジャケット。光沢感のあるナイロン製で、どんなボトムスにも合わせやすいライトアウターです。もちろん『ESSENTIALS』が提案するのはオールシルエットの着こなし。春から夏にかけては寒暖の差がある日に使いたいアウターです。ゆったりとしたショートパンツに合わせてラフ感を演出できます。

【Tシャツ】

これからの季節にガンガン使えるTシャツ。デイリーに着られるデザインが嬉しいポイント。インナーをホワイトのTシャツにして、レイヤードスタイルを構築。足元をハイテク系のスニーカーで飾れば、ハズすことはありません!!大ぶりサイズのハットをかぶって、さらに男前度をアップさせるのもありですね。

【パーカー・フーディ】

独特なシルエットを作り出せるパーカー。ジャストフィットするまでのタイトさはなく、オーバーすぎるルーズさもない見事な造形美。たった一枚羽織るだけでOK。絶妙な着心地を叶えてくれるアイテムです。トップは重ね着ではなく、たった1枚だけで勝負したいなら絶対コレ。大ぶりサイズのロングスリーブTシャツに、余裕を待たせて袖を通しています。ホワイトと言ってもクリーム色がかっているので、ざっくり着ても安っぽい印象にはなりません。

エッセンシャルズの洗練されたモードを着こなすには

●潔くオールホワイトでまとめて

眩しいほどに爽やかなホワイトのスウェットパーカーがオススメ。プルオーバーでざっくりと着こなせます。オシャレ度を最大限に引き上げるために、トータルを一色でまとめるのがオススメです。ボトムスもボリューム感があるので、足元だけはサンダルでスッキリとまとめておきたいところですね。

●差がつくワントーンのレイヤードスタイル

トップにパーカーを羽織って、ボトムスはレギンスとショーツのレイヤードで。ロゴがあしらわれたグラフィックアイテムで統一することによって、ベーシックアイテムながらも個性的な着こなしができます。足元は、あえてマウンテンブーツで遊び心のある履き方にチャレンジしてみても面白いですね。

●1枚でハイセンスに決まるカットオフパーカー

カットオフされたパーカーは、切り口がシャープでモードファッションに最適です。センスを感じさせてくれ、キャメル系の色合いがさらに後押し。絶妙なスリムカットで、ドローコードがあしらわれたパンツとのバランス感が最高です。

●インディゴブルーに染まる男前スタイル

1枚は持っておきたいデニムジャケット。そして日々のファッションに使えるジーンズ。定番だからこそブランドにもディティールにもこだわっておきたいところ。ジャケットは、ほどよいウォッシュ加工に、胸部とバッグに施されたブランドタグ。そしてタイトなダメージジーンズ。長年愛用し続けられる完成度です。

まとめ

洗練されたデザイン、シルエットが特徴的でこれからますます盛り上がりを見せてくれるブランドです。FEAR OF GODのプライスが、高くて敬遠されていた方もロープライスで提案されているESSENTIALSは、一度注目してみてもいいのではないでしょうか。