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ブルーダイヤモンドは呪いの宝石? 石言葉や意味・価値・見分け方を解説

ブルーダイヤモンドは呪いの宝石? 石言葉や意味・価値・見分け方を解説
今泉沙希(いまいずみ さき)
記事の監修者
査定歴13年
今泉沙希(いまいずみ さき)

ブランドやジュエリーを専門とする査定士。
数千点以上の査定実績を持ち、専門知識と丁寧なヒアリングをもとに“正確で公正な査定”を行っています。
コラム監修では、現場経験を活かし市場の動向や査定のポイントをわかりやすく解説しています。

ブルーダイヤモンドは、美しい宝石として知られる一方で、「呪いの宝石」と呼ばれることもあります。今回は、その理由や歴史的背景などについて詳しく解説していきます。

「ブルーダイヤモンド」の基本情報

宝石名・鉱物名 ブルーダイヤモンド / ダイヤモンド
英名(カタカナ) Blue Diamond
和名 金剛石(こんごうせき)
成分 炭素(C)
結晶系 等軸晶系(=立方晶系)
モース硬度 10
劈開 完全(八面体方向に完全劈開)
石言葉 「永遠の幸せ」「絆を深める」など
主な産地 南アフリカ、ボツワナ、オーストラリアなど

ブルーダイヤモンドの特徴

美しい青色をした希少な宝石として知られているのがブルーダイヤモンドです。

ダイヤモンドは地中深くで生成されますが、炭素が結晶化する際にホウ素を含むことで青色に発色します。しかし、このような環境でホウ素が存在するケースは極めて稀です。

そのため、ブルーダイヤモンドは「神様の気まぐれ」とまでいわれるほど珍しい宝石とされています。

天然のブルーダイヤモンドは流通量が非常に少ないため、市場ではトリートメント(人工処理)されたものや人工ダイヤモンドも多く流通しています。

ブルーダイヤモンドの原産地

ブルーダイヤモンドのかつての主要産地はインドでした。しかし現在では、南アフリカ共和国が主な産地として有名です。

中でもカリナン鉱山では、有名なブルーダイヤモンドが数多く発見されています。そのほかの産出国としては、シエラレオネやブラジルなどが挙げられます。

ブルーダイヤモンドの石言葉や意味

ブルーダイヤモンドの石言葉には、「永遠の幸せ」や「絆を深める」といった意味が込められています。

そのため、結婚式の「サムシングブルー」としてブライダルリングにあしらわれたり、ファッションジュエリーとしてお守り代わりに取り入れられたりすることもあるのです。

また、同じ青でも色合いによって意味が異なり、オーシャンブルーは「包容力」、スカイブルーは「自由」、アイスブルーは「永遠」といった意味があるとされています。

サムシングブルーにも使用される

サムシングブルーとして、ブルーダイヤモンドが用いられることもあります。

ヨーロッパには、結婚式の風習として「サムシングフォー」というものがあります。結婚式当日に花嫁が4つのものを身につけることで、幸運を呼び寄せるとされるおまじないです。

そのうちのひとつが、青いものを身につける「サムシングブルー」です。

この風習は日本でも取り入れられており、ブライダルリングの内側にさりげなくブルーダイヤモンドをあしらうデザインなどが人気を集めています。

ブルーダイヤモンドの価値や色の種類

ブルーダイヤモンドは非常に高価な宝石として知られていますが、実際にはどれほどの価値があるのでしょうか。また、同じ青色でもさまざまな色の種類があります。ここでは、ブルーダイヤモンドの価値や色の種類について詳しく見ていきましょう。

ブルーダイヤモンドの価値

天然のブルーダイヤモンドは市場に出回る数がとても少なく、その価値は高く評価されています。

特に発色が美しく、状態の良いものは驚くほど高額で取引されることもあり、1カラットで2億円以上の価格が付いた例もあります。

また、世界最大級のブルーダイヤモンドとして知られる12カラットの「ブルームーン」は、オークションで約60億円という高額で落札されました。

ブルーダイヤモンドの色の種類

ブルーダイヤモンドは、色合いによってさまざまなバリエーションがあります。

例えばブルーやグリーンブルーなどの色相が見られます。また、ジュエリー業界では、オーシャンブルーやスカイブルー、アイスブルーといった名称で表現されることもあるのです。

さらに、天然のブルーダイヤモンドは、色の濃さや鮮やかさによって「GIA基準」と呼ばれるカラーグレードで評価されます。

カラーグレード(GIA基準) 青色の特徴
ファンシーライトブルー 淡い
ファンシーブルー 鮮やか
ファンシーインテンスブルー 濃く鮮やか
ファンシービビッドブルー 非常に鮮やか

ブルーダイヤモンドは呪いの宝石?

ブルーダイヤモンドの中でも特に有名な宝石が「ホープダイヤモンド」です。「呪いの宝石」として知られる理由やその歴史、さらに宝石としての価値について詳しく解説していきます。

呪いの宝石「ホープダイヤモンド」

「呪いの宝石」とも呼ばれるホープダイヤモンドは、45.52カラットという巨大なブルーダイヤモンドです。

一般的な結婚指輪に使われるダイヤモンドは0.2~0.5カラットほどとされており、その大きさがいかに特別なものか想像できるでしょう。

また、ホープダイヤモンドは単に大きいだけではありません。サファイアを思わせるような深いブルーの輝きは非常に美しく、これまで多くの人々を魅了してきました。

一方で、長い歴史の中でさまざまな人の手に渡るたびに所有者へ不幸が起きたという逸話が語られるようになり、「持ち主を次々と破滅させながら人の手を渡り歩く呪いの宝石」としても知られるようになりました。

ホープダイヤモンドの歴史

ホープダイヤモンドには長い歴史がありますが、当初から現在の名前で呼ばれていたわけではありません。以下に、ホープダイヤモンドの主な歴史をまとめました。

17世紀 インド(ゴルコンダ地域)にあるコールール鉱山で発見される
1666年頃 フランスの商人ジャン=バティスト・タヴェルニエが購入する
1668年 フランス王ルイ14世がタヴェルニエから買い取り、「王冠の青」や「フランスの青」と呼ばれるようになる
1792年 フランス革命の混乱の中で窃盗団に盗まれ、その後しばらく行方不明
1824年 フランスの銀行家ヘンリー・フィリップ・ホープのコレクションに登録され、ここから「ホープダイヤモンド」と呼ばれるようになった

呪いのダイヤモンドと言われる理由

ホープダイヤモンドは、「呪いの石」として語られることのあるダイヤモンドです。以下はホープダイヤモンドにまつわる代表的な「呪いの逸話」です。

ただし、これらの多くは後世に作られた伝説や誇張とされています。

農夫 伝説上の最初の所有者、ペルシャ軍に殺害されたという逸話が語られている
ルイ14世 治世の後期にフランス経済が停滞
ルイ15世 天然痘で死去
フランシス・ホープ ホープダイヤモンドを相続した後に破産
フランス人ブローカー ダイヤを買い取った後に自殺
エヴァリン・マクリーン 家族の不幸が続いたとされる

このような逸話が重なったことで、ホープダイヤモンドは「呪いのダイヤモンド」と呼ばれるようになりました。

現在このダイヤモンドは、アメリカ・ワシントンD.C.にあるスミソニアン国立自然史博物館のハリー・ウィンストン・ギャラリーに保管されており、一般公開されています。

ホープダイヤモンドは都市伝説

ホープダイヤモンドの呪いは、実際には都市伝説ではないかとする説が有力です。

・フランスの商人 ジャン=バティスト・タヴェルニエ

ホープダイヤモンドに関わったことで悲惨な最期を迎えたと語られることがあります。しかし実際には84歳まで生き、老衰で亡くなったとされています。

・アメリカの社交界名士 エヴァリン・マクリーン

孫に遺言を残して亡くなっており、「一家全員が死亡した」という話は事実とは異なるとされているのです。

・ホープダイヤモンドの呪いの有力説

1909年、パリの通信員が「悲惨な最期を遂げた」とされる架空の所有者を複数作り上げました。これをロンドン・タイムズに投稿したことが、ホープダイヤモンドの呪いの始まりとされています。

このことから、ホープダイヤモンドにまつわる多くの逸話は創作や誇張である可能性が高いという見方が有力です。

もっとも、こうした神秘的な伝説があること自体が、ホープダイヤモンドをより魅力的な宝石として人々を惹きつけている理由のひとつなのかもしれません。

人工ブルーダイヤモンドの価値や見分け方

ブルーダイヤモンドの中には、人工的に着色されたものや、人工的に作られた宝石もあります。ここでは、天然石と人工石の違いや見分け方について詳しく解説します。

トリートメントダイヤモンド

ブルーダイヤモンドの中には、人工的に青色を付けた「トリートメントダイヤモンド(処理石)」と呼ばれるものがあります。

これは、天然のダイヤモンドに放射線を照射するなどの処理を行い、人工的に青色へと変化させたものです。トリートメントダイヤモンドは、天然のブルーダイヤモンドと比べて入手しやすく、価格も比較的手頃なことが特徴です。

現在市場に流通しているブルーダイヤモンドの多くは、こうした処理石や人工石であるといわれています。

人工ブルーダイヤモンド

人工ダイヤモンドとは、人工的に作られたものでありながら、天然ダイヤモンドと同じ炭素原子で構成された本物のダイヤモンドです。

天然ダイヤモンドと人工ダイヤモンドは成分や結晶構造が同じであるため、見分けるのは非常に困難です。

一方、キュービックジルコニアなどはダイヤモンドとは異なる物質であり、代替石として扱われます。これらは成分や構造が異なるため、屈折率や硬度などの性質に違いがあります。

ただし、いずれの場合でも正確に判別するには、専門の鑑定機関や鑑定士に依頼するのが確実でしょう。

ブルーダイヤモンドの買取価格相場

カラーグレード(GIA基準) 0.3ct 0.5ct 1.0ct
ファンシーライトブルー 約200万円~ 約500万円~ 約3,000万円~
ファンシーブルー 約400万円~ 約900万円~ 約5,000万円~
ファンシーインテンスブルー 約700万円~ 約1,800万円~ 約1億円~
ファンシービビッドブルー 約1,500万円~ 約4,000万円~ 約2億円~

※上記の価格はジュエリー市場の販売価格などを参考にした目安です。ダイヤモンドはカラーやクラリティ、カットなどの品質や市場動向、買取業者によって価格が大きく変動します。

記載の金額は買取価格を保証するものではありません。

ブルーダイヤモンドのお手入れ方法

ブルーダイヤモンドは、使用後に汗や皮脂をメガネ拭きのような柔らかい布で軽く拭き取るだけでも、くすみの予防につながります。

汚れが気になる場合は、30~40℃ほどのぬるま湯に食器用洗剤を数滴入れた洗浄液に浸します。5~20分ほどつけ置きしたら取り出し、柔らかいブラシでやさしく汚れを落としましょう。

その後、洗剤が残らないようによくすすぎ、最後に柔らかい布で水分を拭き取って乾燥させてください。

ブルーダイヤモンドに関するよくあるQ&A

ブルーダイヤモンドについて、石言葉や呪いの噂、結婚指輪に向いているのかなど、気になる方も多いかもしれません。最後に、これらに関するよくある質問をまとめました。

ブルーダイヤモンドの石言葉は怖い?

ブルーダイヤモンドの石言葉には、「永遠の幸せ」や「絆を深める」といった意味が込められており、決して怖い意味を持つ宝石ではありません。

「怖い」というイメージは、有名な「ホープダイヤモンド」の呪いの伝説から広まった可能性があります。

しかし、この呪いの話も、パリの通信員が架空の逸話を作り上げたことがきっかけだという説が有力です。そのため、ホープダイヤモンドの呪いは、後世に語られる中で生まれた都市伝説のひとつだと考えられています。

ブルーダイヤモンドは結婚指輪にも向いている?

ブルーダイヤモンドは、結婚指輪にもよく使用される宝石です。

ヨーロッパの結婚式には「サムシングフォー」という風習があり、その中のひとつに青いものを身につける「サムシングブルー」があります。

この習慣は日本でも広く取り入れられており、ブライダルリングの内側にさりげなくブルーダイヤモンドをあしらったデザインが人気を集めています。

まとめ

天然のブルーダイヤモンドは希少価値が高く、手にする機会は限られています。しかし、カラーレスダイヤモンドや人工石などはジュエリーとして広く流通しています。

結婚指輪としても人気の宝石ですので、ぜひお気に入りの一石を探してみてはいかがでしょうか。

今泉沙希(いまいずみ さき)
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