ルビーに込められた意味とは
●ルビーの語源・由来
ルビーの語源は、「赤」を意味するラテン語の「ルベウス(rubeus)」から来ているという説があり、サンスクリット語の「宝石の王」を意味する(ratnaraj)に由来するといわれています。ちなみに和名では、ルビーは「紅玉(こうぎょく)」と呼ばれています。
●ルビーに込められた意味
ルビーは古代より「勝利を呼ぶ石」といわれ、あらゆる危険や災難から持ち主の身を守り、困難を打破して、勝利へと導くパワーがあるとされてきました。富と権力をもたらし、財産や名誉も奪われることなく、平和な生涯を送ることができるとされたことから、王や権力者たちが好んでつけた石でもあります。現在でも、ルビーは魔除けや幸福をもたらす大切な石として、崇められています。
●宝石言葉に秘められる意味
「情熱・熱情・純愛・勇気・自由」
成人の日などの記念に、宝石言葉にある自由(独立)の意味を込めて、贈る習慣があります。
●神秘の力
旧約聖書のなかにも、ルビーに関する記述がいくつか登場します。ミャンマーでは、ルビーはもっと原初的な意味合いをもつとされ、“神秘の力”があると信じられているそうです。ルビーは妖精からの贈り物。ルビーの人の心を魅了する燃えるような赤い色彩。その魅力には、かの文豪ウィリアム・シェイクスピアが「ルビーは妖精の贈り物」とつづったという話もあるほどです。
ルビーの石言葉と魅惑
最高級産地とされるミャンマーをはじめ、タイ王国、スリランカ、ベトナム、カンボジア、マダガスカルなどが原産地に挙げられます。
●ピジョン・ブラッド
ミャンマー(ビルマ)のモゴック地方は、ひときわ良質のルビーが採れることで有名。中でもモゴック鉱山で奇跡的な確率で発見される、深く透明な濃い赤色のルビーは、ハトの血という意味合いから「ピジョン・ブラッド」と呼ばれ、最高級のルビーといわれています。ミャンマーは常に紛争の危機にさらされ、ルビーの産出量も少ないため、「ピジョンブラッド」は、とても貴重な宝石です。
●ビーフ・ブラッド
タイ産にも、「ビーフ・ブラッド(ウシの血)」という意味合いを持つルビーがあります。こちらは透明度が低く、鉄分を含んで黒味が感じられる赤色のため、価格はミャンマー産の半分ほど。ほかにも、スリランカやベトナムなどで産出される、ピンクに近い赤い石は「チェリーピンク」と呼ばれています。
●結婚40年目に迎える「ルビー婚式」
結婚40周年の記念日は、「ルビー婚式」と呼ばれていて、その名のとおり、ルビーが結婚記念石。ご夫婦がともに過ごしてきた40年年間の思いを込めて、記念日の贈り物に、ルビーのジュエリーを贈ってみてはいかがでしょうか。ルビーの輝きが、すてきな1日にきっと花を添えることでしょう。
●結婚記念日と結婚記念石
「金婚式」や「銀婚式」はご存じの方も多いことと思いますが、実は他の結婚記念日にもそれぞれに名前があり、それぞれの記念日に結婚記念石があります。ルビー婚式をはじめ、真珠婚式、エメラルド婚式など、記念日の名前と記念石が同じことも多くあり、結婚記念日と宝石の結びつきの深さを感じます。
結婚記念日に結婚記念石を贈るのは、とてもすてきなアイデア。なぜならそれは、夫婦がともに紡いできた時間の証であり、生涯に渡り、消えることのない記念となるからです。
ルビー「勝利の石」
「勝利の石」と呼ばれ、あらゆる危険や災難から持ち主の身を守り、困難に打ち克ち、勝利へと導くパワーがあるといわれています。燃えるような赤色には不滅の炎が宿るとされ、健康や富を守護し、満ちたりた気持ちと深い愛情に恵まれるパワーを与えてくれるでしょう。恋の成就を願う人にもおすすめです。
・宝石言葉
・情熱・慈しみ・威厳・愛・勇気
・誕生石・守護石
・7月の誕生石・午、亥年の守護石
・牡羊座・蟹座・獅子座・蠍座の守護石
「勝利の石」と呼ばれ、あらゆる危険や災難から持ち主の身を守り、困難に打ち克ち、勝利へと導くパワーがあるといわれています。燃えるような赤色には不滅の炎が宿るとされ、健康や富を守護し、満ちたりた気持ちと深い愛情に恵まれるパワーを与えてくれるでしょう。恋の成就を願う人にもおすすめです。燃えるような真紅の色をしたルビーの効果は、あらゆる危険や災難から持ち主の身を守り、不屈の精神をはぐくみ、戦いを勝利に導いてくれるといわれています。いつもライバルに先を越されてしまう人、トラブルに巻き込まれやすい人、恋の成就を願う人、試験にのぞむ人は、ぜひルビーを身につけてみてください。自信と勇気を高め、あらゆる困難を乗り切って成功へと導いてくれるでしょう。恋や仕事のライバルに勝ちたいときには、右手にアクセサリーをすると勝利できるといわれています。大切な会議や商談で有利に事を運びたいときにもよいでしょう。
ルビーの効果は、勝ち目の少ない戦いであったとしても、風向きを変えるよう助けてくれるはずです。また、持ち主が経験した数多くの体験や知識を十分に発揮できるよう、集中力や精神力を高め、物事を成功へと導くパワーストーンともいわれています。乗り越えられそうにない困難に直面したとき、過酷な状況をクリアするための底力を発揮させてくれるでしょう。
【こんな時・人におすすめ】
● 仕事で成功をおさめたい
● 就職や試験で実力を発揮したい
● いつもライバルに先を越されてしまう
● 災難から身を守るお守り石が欲しい
● 好きな人に自然にアプローチしたい
● 大切な人との変わらない愛を願う
● 女性としての魅力をUPさせたい
● 受験、試験で勝利したい
● 会議や商談を有利に運びたい
● 運命の人と出会いたい
● 不屈の精神を育みたい
【浄化の方法】
セージでいぶす、クラスターにのせる、水で洗う、日光浴、月光浴
【カラーバリエーション】
赤色
【ルビーの原産国】
アフガニスタン・アメリカ・インド・オーストラリア・ケニア・スリランカ・タイ・タンザニア・ノルウェー・パキスタン・ベトナム・マダガスカル・ミャンマー・ロシア
ルビーの歴史
赤は、私達の最も強い感情、つまり愛と怒り、情熱と憤慨の色です。それは速い車や赤いバラのような、力と欲求の対象物に関連しています。古代の文化において、静脈を流れる血液の赤みに類似しているためにルビーは貴重に扱われ、ルビーは生命の力を有すると信じられていました。ルビーは最も歴史的に重要なカラーストーンの一つです。ルビーは聖書の中で4度も言及されており、美しさと知恵のような特性に関連付けられています。古代サンスクリット語では、ルビーはratnarajつまり「貴重な石の王」と呼ばれていました。
紀元1世紀に、ローマの学者プリニウスは、その硬度と密度を記述し、彼の『博物誌』にルビーを記載しました。古代のヒンズー教徒は、神クリシュナに素晴らしいルビーを提供した者は、皇帝として甦えることができると信じていました。ヒンズー教徒はルビーを4つのカーストに分け、真のオリエンタルルビーをバラモンと呼びました。バラモンを所持する者は、完璧な安全を得る利点があると信じられていました。ルビーは何世紀もの間に、多数の伝説を蓄積してきました。インドの人は、ルビーによってその所有者は、敵と平和に生きることができると信じていました。ビルマ(少なくとも紀元前600年からのルビーの原産地、現ミャンマー)では、戦士たちが戦いで無敵となるよう、ルビーを持っていました。しかし、ルビーを着用するだけでは十分ではありませんでした。彼らは、ルビーを肉体に挿入し、自分の体の一部としなくてはいけなかったのです。
ルビーという名前は「赤」のラテン単語ruber(紅色)に由来します。ルビーの輝く赤色は、石の中で燃えて消すことのできない炎、しかも洋服を通しても輝き、水を沸騰させるような炎を示唆していました。ルビーは神によって作られた12の石で最も貴重なものと呼ばれてきました。ルビーは、西洋文化の誕生とともにその重要性を維持し、ヨーロッパの王室や上流階級に最も求められる宝石の一つとなりました。多くの中世ヨーロッパ人は、健康、富、知恵、そして恋愛の成功を保証するためにルビーを身に着けていました。ルビーに対する欲求は今日も、過去と同様に多きなものです。情熱の象徴として、ルビーはロマンチックな贈り物に理想的です。富や成功の象徴でもあるため、消費者はその豊かな色にも惹かれます。
まとめ
古代から人々を魅了する鮮やかな赤色。まさに「宝石の女王」という名にふさわしい輝きを放っていますね。普段のファッションにもルビーを取り入れたい、と考えているのであれば、プラチナ・ジュエリーがおすすめ。プラチナの白は肌なじみが良いだけではなく、ルビーの美しい赤をよりいっそう引き立たせてくれます。