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人工ダイヤモンドとは? 天然ダイヤモンドとの違いや見分け方を解説

人工ダイヤモンドとは? 天然ダイヤモンドとの違いや見分け方を解説
今泉沙希(いまいずみ さき)
記事の監修者
査定歴13年
今泉沙希(いまいずみ さき)

ブランドやジュエリーを専門とする査定士。
数千点以上の査定実績を持ち、専門知識と丁寧なヒアリングをもとに“正確で公正な査定”を行っています。
コラム監修では、現場経験を活かし市場の動向や査定のポイントをわかりやすく解説しています。

近年、ジュエリーの世界で「人工ダイヤモンド」が注目を集めています。かつては天然ダイヤモンドが絶対的な存在でしたが、技術の進歩により、人の手で生み出された人工ダイヤモンドが価値観に変化をもたらしています。

人工ダイヤモンドとは

人工ダイヤモンドは、研究所で人の手によって作られたダイヤモンドです。「ラボグロウンダイヤモンド」や「合成ダイヤモンド」とも呼ばれます。

天然ダイヤモンドが地球の奥深くで長い年月をかけて形成されるのに対し、人工ダイヤモンドは管理された環境下で数週間から数ヶ月という短期間で成長します。

天然ダイヤモンドとの違い

人工ダイヤモンドと天然ダイヤモンドの大きな違いは、生成される環境です。天然ダイヤモンドは、地球内部のマントルで超高温・高圧という環境下で、数十億年もの年月をかけて形成されます。

一方、人工ダイヤモンドは、マントルの環境を再現した研究所で管理された条件下で製造されるものです。

成分や硬度、輝きといった物理的・光学的特性は同等ですが、生成過程の違いから結晶の形や内部に含まれるごく微量な不純物の種類に差が生まれます。

そのため、専門家が高度な機器を用いれば両者を見分けられます。

人工ダイヤモンドの歴史

人工ダイヤモンドの研究は、18世紀の化学的発見を皮切りに、20世紀の合成成功、現代のCVD法まで、多くの研究者が貢献してきました。

ダイヤモンドが炭素からできていることを発見

ダイヤモンドが炭素原子のみで構成されているという事実は、フランスの科学者「アントワーヌ・ラヴォアジエ」の実験により18世紀に発見されました。

ダイヤモンドが炭素からできているという発見は、当時の科学界にとって衝撃的でした。炭素の結晶体である事実が明らかになり、ダイヤモンドを人工的に合成できる可能性が初めて示されたためです。

後の研究者たちは、アントワーヌ・ラヴォアジエの発見を基盤として、人工合成の研究を重ねていきました。

人工ダイヤモンド合成に成功

人工ダイヤモンドの合成に再現可能な形で成功したのは、1954年の12月です。米国にあるゼネラル・エレクトリック(GE)社の研究チームが、地球内部の環境を再現したHPHT法(高温高圧法)を用いて成功させました。

当初の結晶は工業用途向けの小さなものでした。後に技術の改良が進み、宝飾用の品質をもつダイヤモンドの合成も実現しました。GEの成功は、宝飾用高品質ダイヤモンド開発の基盤を築く重要な出来事として知られています。

CVD法(化学気相蒸着法)が登場

1980年代には、HPHT法とは異なるアプローチであるCVD法(化学気相蒸着法)が確立されました。

CVD法は、炭素を含むガスを原料に、真空に近い装置内で種結晶の上へ炭素原子を積み重ね、ダイヤモンドを成長させる方法です。

HPHT法に比べて低温・低圧の環境で製造できるため、大型で不純物の少ない高品質なダイヤモンドの生産に適しています。

現在は、宝飾品向け人工ダイヤモンドの多くがCVD法で製造されています。技術の進化により、色・透明度・カットの質も向上しています。

人工ダイヤモンドの魅力

人工ダイヤモンドには、天然品にはない独自の魅力があります。主に「環境負荷の低さ」と「コスト面での優位性」が、多くの消費者から支持される理由です。

環境にやさしい

人工ダイヤモンドは、環境への負荷が少ない選択肢として高く評価されています。

天然ダイヤモンドの採掘は、広大な土地の掘削を伴い、森林伐採や土壌の浸食など自然環境に影響を与える場合があるほか、採掘には大量の水とエネルギーが消費されます。

一方、人工ダイヤモンドは管理された研究所で製造されるため、採掘による環境破壊が生じません。環境に配慮したサステナブルな選択として、人工ダイヤモンドは多くの支持を集めています。

コストが抑えられる

人工ダイヤモンドは、天然ダイヤモンドに比べて価格が抑えられる点も大きな魅力です。

天然ダイヤモンドは、鉱山での採掘、原石の輸送、複雑な流通過程など、多くのコストがかかります。また、産出量が限られているため、希少価値も価格に反映されます。

しかし、人工ダイヤモンドは研究所で計画的に生産されるため、供給が安定しており、流通コストも削減可能です。そのため、同等の品質やカラットの天然ダイヤモンドと比較して、手頃な価格で購入できます。

人工ダイヤモンドによって、予算内で大きな石を選んだり、デザインにこだわったりと、ジュエリー選びの選択肢が広がるでしょう。

人工ダイヤモンドの種類

人工ダイヤモンドは、二つの異なるものを指す場合があります。

一つは、輝きをダイヤモンドに似せて作られた、成分が異なる「模造ダイヤモンド」です。もう一つは、天然ダイヤモンドと全く同じ成分と結晶構造をもち、人の手で作られた「合成ダイヤモンド」です。

模造ダイヤモンド

模造ダイヤモンドは、ダイヤモンドの美しい見た目を模倣して作られた、ダイヤモンドとは成分が異なる石の総称です。代表的なものに「キュービックジルコニア」が挙げられます。

キュービックジルコニアは、二酸化ジルコニウムを主成分とする人工石です。ダイヤモンドに似た輝きをもちながら、価格が手頃なため、ファッションジュエリーに広く用いられています。

しかし、硬度や光の屈折率はダイヤモンドに及ばず、専門家でなくとも輝きの違いがわかる場合があります。あくまでダイヤモンドの「代替品」であり、本物のダイヤモンドとは異なる物質です。

合成ダイヤモンド

合成ダイヤモンドは、研究所の管理された環境下で人工的に成長させたダイヤモンドで「ラボグロウンダイヤモンド」とも呼ばれます。

天然ダイヤモンドと全く同じ炭素から構成されており、化学成分・物理的特性・結晶構造・輝きがほぼ同一です。生成される環境が地球の内部か研究所かの違いだけで、鑑定士でも肉眼で見分けるのは困難とされています。

そのため、合成ダイヤモンドは「偽物」ではなく、天然ダイヤモンドと同様に「本物のダイヤモンド」として扱われます。

【価格比較】人工ダイヤモンドと天然ダイヤモンド

人工ダイヤモンドと天然ダイヤモンドは、価値と価格において明確な違いがあります。物理的な特性はほぼ同じであるにもかかわらず、価格に差が生まれるのは、生成過程と希少性が主な理由です。

人工ダイヤモンドの価格

人工ダイヤモンドの価格は、同等の品質をもつ天然ダイヤモンドに比べて大幅に抑えられています。一般的に、天然ダイヤモンドの半分から3分の1程度が目安です。

たとえば、1カラットのダイヤモンドであれば、天然では100万円以上するものが、人工ダイヤモンドなら30万円から50万円程度で購入できる場合があります。

予算内で大きなカラットや高いグレードのダイヤモンドを選べる点は、人工ダイヤモンドの利点です。

天然ダイヤモンドの価格

天然ダイヤモンドの価格は、採掘・精製・流通の各工程で生じるコストと、産出量の希少性によって決まります。品質の指標である4C(カラット・カラー・クラリティ・カット)の評価が上がるほど、価格も上昇する傾向です。

ブランドやデザインによっても価格は変動しますが、1カラットのものであれば100万円を超えるのも珍しくありません。希少性と天然由来の価値を重視するなら、天然ダイヤモンドを選ぶと良いでしょう。

人工ダイヤモンドと天然ダイヤモンドの見分け方

宝石鑑定用の特殊な機器を用いて、結晶の成長パターンや内部に含まれる微量な不純物の違いを分析しない限り、正確な識別はできません。

人工ダイヤモンドと天然ダイヤモンドは、化学的にも物理的にも同一の物質であるため、プロの鑑定士でも肉眼だけで見分けるのは極めて困難です。

信頼できる宝石鑑定機関では、分光分析などの高度な科学的検査によって判別しています。そのため、一般の消費者が見分けるのは不可能といえるでしょう。

なお、鑑定書に記載された情報が、見分ける上で一つの判断基準になります。

人工ダイヤモンドの製造方法

人工ダイヤモンドは、主にHPHT(高温高圧法)とCVD(化学気相蒸着法)によって生み出されます。これら二つの製造方技術が向上したことで、宝飾品としても使用可能な、高品質で大きなダイヤモンドの製造が可能になりました。

HPHT(高温高圧法)

HPHT法は、High-Pressure High-Temperatureの略で、日本語では「高温高圧法」と訳されます。

天然ダイヤモンドが地球のマントル内で形成される1400℃以上の高温と、約5.5万〜8万気圧の高圧状態を巨大なプレス機を用いて人工的に再現する方法です。

小さな種結晶と、原料となるグラファイトやダイヤモンド微粒などの炭素を装置に入れ、金属触媒を溶媒として炭素を溶かし、種結晶の上で再結晶化させてダイヤモンドを成長させます。

CVD(化学気相蒸着法)

CVD法は、Chemical Vapor Depositionの略で、「化学気相蒸着法」または「化学気相成長法」と呼ばれる製造方法です。

真空状態にしたチャンバー(装置)内に、ダイヤモンドの元となる種結晶を置き、メタンなどの炭素を含むガスを注入します。

その後、マイクロ波でガスをプラズマ状態に分解し、炭素原子を種結晶の上に降り積もらせて、層状にダイヤモンドを成長させる技術です。

HPHT法に比べて低温・低圧で製造できるため、不純物が少なく透明度の高いダイヤモンドの製造に適しています。

人工ダイヤモンドに関するよくあるQ&A

人工ダイヤモンドが身近な存在になるにつれて、さまざまな疑問が生まれています。とくに多いのが「購入する上でのデメリットはないのか」「モアサナイトとは何が違うのか」といったものです。

人工ダイヤモンドのデメリットは?

人工ダイヤモンドのデメリットとして挙げられるのは、資産価値の側面です。天然ダイヤモンドは希少性から資産としての価値が認められ、中古市場でも一定の価格で取引されます。

一方、人工ダイヤモンドは技術の進歩で量産が可能なため希少性があまりなく、リセールバリューは低い傾向にあります。そのため、将来的な資産価値を期待して購入する場合には向いていません。

あくまでも、ジュエリーとしての美しさや、ファッション性を楽しむものと考えるのが良いでしょう。

人工ダイヤモンドとモアサナイトとの違いは?

人工ダイヤモンドとモアサナイトは、見た目が似ていますが全く異なる宝石です。人工ダイヤモンドは、天然ダイヤモンドと同じく炭素のみで構成されたものです。

一方、モアサナイトは「炭化ケイ素」という別の化合物から作られています。モアサナイトも非常に硬く、ダイヤモンドに劣らない輝きを放ちますが、光の屈折の仕方が異なります。

また、価格は人工ダイヤモンドよりも手頃な場合が多く、ダイヤモンドとは別の宝石として人気です。

まとめ

人工ダイヤモンドは、天然ダイヤモンドと成分・構造が同じで、模造品ではありません。

資産価値の面では天然ダイヤモンドに及びませんが、ジュエリーの価値観が多様化する現代において、人工ダイヤモンドを選ぶのも有効な選択肢といえるでしょう。

今泉沙希(いまいずみ さき)
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査定歴13年
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