目次
プレステージジュエラーの華麗なるヒストリー
21世紀の“キング・オブ・ダイヤモンド”と謳われるグラフの輝かしいブランドストーリーは創業者であり、現会長のローレンス・グラフのおとぎ話のようなエピソードに満ちています。グラフの創業者で現会長のオフィサー、ローレンス・グラフは現在のダイヤモンド業界をリードしています。
ロシア系移民の貧しい家庭で育ったグラフは、ロンドンのダイヤモンド街で工房見習いとして、15歳の頃から働き始めました。生まれながらにして、ダイヤモンドを見極める才能を持ち、またビジネスセンスに秀でていたグラフは、18歳で独立しました。ジュエリーの修理作業を請け負うビジネスをスタートさせました。グラフ・ダイヤモンド社の設立は1960年、グラフが22歳の時でした。
その2年後、1962年に念願の初店舗をロンドンのハットンガーデンに構えています。さらなる飛躍を求めたグラフは、シンガポールへと旅立ち、ブルネイ王族をはじめとするアジア諸国の富豪、中東の王族や石油王などから信頼を得て、大粒かつ極上の宝石を扱うようになりました。海外での功績が認められたグラフは、1973年、イギリスで最も権威のある賞“Queen’sAward”を受賞しました。
翌1974年に、ナイツブリッジに新サロンをオープンすると「グラフには究極のダイヤモンドがある」と世界中の富豪たちの間で話題となり、極上の宝石を扱うハイジュエリーブランドとして地位を確たるものにしました。1993年、本店をロンドンのニューボンドストリートへ移転しました。2000年より海外への出店を開始し、日本では2007年、ザ・ペニンシュラ東京に、アジア初となるサロンがオープンしました。
貴重かつ希少なダイヤモンドを安定して確保するため、現在、南アフリカにダイヤモンドの供給会社を保有するとともに、世界5カ所に研磨工場を持ち、熟練の職人たちがダイヤモンドをカットしています。“鉱山から女性を飾るジェリーになるまで”一貫して自社で行うダイヤモンドカンパニーを実現したグラフのダイヤモンドの生産量は世界最大規模。なかでも、イエローダイヤモンドは世界で最も多くのシェアを誇り、頂点を極める崇高な煌めきが、多くの人々を魅了しています。
ダイヤモンド界のレジェンド「 ローレンス・グラフ」
世界を魅了する極上の大粒ダイヤモンドや、希少なカラーダイヤモンドを取り扱うことで有名なイギリス・ロンドンのハイジュエラー「グラフ(GRAFF)」。顧客には、世界の王侯貴族からアメリカの大統領までもが名を連ね、その存在は「21世紀のキング・オブ・ダイヤモンド」と称されるほどです。そんな「グラフ(GRAFF)」を一代で、ダイヤモンド界の頂点にまで築き上げた人物こそ、創業者であり、今やダイヤモンド界のレジェンドとして有名なローレンス・グラフになります。
彼は、1938年にイギリス・ロンドンのイースト・エンド地区のステップニーで生まれ育ち、15歳の時に著名な芸術家やデザイナーを多く輩出している学校「セントラル・スクール・オブ・アート・アンド・クラフツ(現:セントラル・セント・マーチンズ)」で学びながらジュエリー工房の見習いとして働き始めます。そして、当時の雇い主からは「成長は見込めない」と言われたにも関わらず、ダイヤモンドに対する熱い想いから、決して諦めることなく18歳で独立し、経験豊富な宝石商とともにジュエリーの修理をする工房を立ち上げ、ビジネスをスタートさせました。
グラフ(GRAFF)が手がけた歴史的ダイヤモンド
世界的な成功を収めたグラフ(GRAFF)ですが、ローレンス・グラフには希少なダイヤモンドの原石を見極める才分と、ダイヤモンドに対する愛情と情熱から、歴史上の他のどの宝石商よりも、希少で歴史的に特別なダイヤモンドを手がけたと言われています。彼が世に送り出した歴史的ダイヤモンドは数知れず、代表的なものとして、1990年にアメリカ・ビバリーヒルズのホテルで発表され、米国宝石学会(GIA)のダイヤモンドのカラーグレードにおいて、最高品質とされる「D」カラーの評価をされた唯一無二のダイヤモンド「ザ・パラゴン」。2015年にボツワナのカロウェ鉱山で採掘され、テニスボール大の世界最大サイズのダイヤモンドの原石を購入し、熟練した職人たちがカッティングを施し生まれた「ザ・グラフ・レセディ・ラ・ロナ」。
このダイヤモンドも米国宝石学会(GIA)に世界最大かつ最高位のカラーとクラリティーのダイヤモンドであると認定されました。また、同原石の一部だったダイヤモンドもハートシェイプにカットとポリッシュを施し「ザ・グラフ・ヴィーナス」として、2016年に誕生しています。そして、カラーダイヤモンドが得意のグラフ(GRAFF)が、1974年に創業以来初めて入手にした歴史的ダイヤモンドが「ザ・スター・オブ・ボンベイ」です。元はインドの王位の象徴とされた特別なイエローダイヤモンドであったと言われています。
そのほかにも、1984年には、世界最大のブルーフローレスダイヤモンド「ザ・インペリアル・ブルー」、2015年には、極上の黄金の輝きを放つイエローダイヤモンド「ザ・ゴールデン・エンプレス」などが発表されています。このようにグラフ(GRAFF)は、過去の歴史的ダイヤモンドを守り、新たに発見されたダイヤモンドを創造する、ダイヤモンド界の救世主としての役割も果たしてきました。それ故に人々から「ダイヤモンド王」と称されるのではないでしょうか。
さらなる高みを目指す「キング・オブ・ダイヤモンド」
ジュエリー界の異端児の異名を持つローレンス・グラフは1960年にキャリアをスタートして以来、イギリスの企業に授与される最も栄誉のある賞「クイーンズ・アワード(Queen’sAwardforEnterprise)」を1973年に初めて受賞し、その後も同賞を3回受賞します。また、数々の叙爵・叙勲も受け彼の名声は揺るぎないものとなります。
そして、1993年には一流ブランドがひしめき合うロンドンのニューボンドストリートに本店を移転し、2000年より世界各国にも店舗を展開します。また、グラフ(GRAFF)は世界各地の鉱山と深い繋がりを持ち、世界各所に研磨工場も置いています。特に希少なダイヤモンド原石が発掘される南アフリカ共和国においては独自に会社を設立し、ダイヤモンドはもちろんのこと、地元への恩返しの意味も込めて福祉活動にも力を入れています。ジュエリーコレクションにおいては、ローレンスのラッキーモチーフとして蝶々をあしらったデザインで、グラフ(GRAFF)を代表するアイコニックコレクション「バタフライ」シリーズをはじめ、「クラシックグラフ」「ボウ」「ニュアージュ」「エタニティ」などが人気を博しています。
近年ではダイヤモンドをはじめとした貴石を使ったウォッチコレクションをレディース・メンズともに発表し、新たなジュエリーの可能性を開いています。ジュエリーの本質を見極めているグラフ(GRAFF)は、加工する職人の経験により、貴重な原石が極上の完璧な宝石に生まれ変わることを知っています。だからこそ「1カラット以下のダイヤモンドは扱わない」と言わしめるほど、大粒のダイヤモンドに強いこだわりと自信が伺えるのではないでしょうか。
そして、この信念こそがさらなる高みを目指し、グラフ(GRAFF)の華麗なる歴史の未来へと受け継がれていくのです。
まとめ
2010年にスイスのジュネーブで開催されたオークションで、かつてハリーウィストンの創業者が保有していた希少なピンクダイヤモンドが出品され、オークションで宝石史上最高額の約38億4000万円で落札されています、落札したのはローレンス・グラフです。グラフの拘りで創業から50年、自社での一貫しての生産と素晴らしいダイヤモンドと職人による素晴らしい技術と計算されたデザインで世界の富豪を魅了してやまない理由が分かる気がしますね。ローレンス・グラフはそれ程ダイヤモンドに拘りを持っているのだとわかりますね。