パワーストーンとしてのダイヤモンド
ダイヤモンドは特殊な力を持っている宝石であるため、身に付けることで運を切り開くことができると考えられています。世界中には様々な宝石がありますが、中でもダイヤモンドは古くから珍重されてきた宝石で、その歴史は紀元前4世紀にまでさかのぼります。また不思議な魔力がある、という伝説を持つダイヤモンドも多く存在しています。
また、日本では婚約指輪や結婚指輪を選ぶ際には、ダイヤモンドが装飾に使われているものを選ぶことが多いです。ダイヤモンドという言葉の語源は、征服できない・屈しないという古代ギリシャ語にありました。モース硬度が10という、最高の硬さを持っているダイヤモンドは古くから硬い石として認知されていたのです。ダイヤモンドの硬さが、2人の永遠の絆に重なることからブライダルジュエリーとして人気があります。加えて、何ものにも屈しない硬さがあることから、運を切り開く力を持っているとも信じられています。このようにダイヤモンドは、特別なパワーストーンとして語るのに相応しい石です。
ダイヤは女性としての自信をつけさせてくれます。硬度が高く傷が付きにくいダイヤモンドは、その硬さから困難にも屈することなく運を切り開く力があると考えられているパワーストーンです。しかし、単に硬いだけでなく、凛とした美しさも兼ね備えています。美しい宝石は他にも色々ありますが、現代でもダイヤモンドは別格扱いとなっている宝石です。そのような特別な宝石であるダイヤモンドを身に着けていると、女性としての自信も付くことが期待できます。ダイヤモンドは光が当たると石の内部で反射して、キラキラと輝きます。
しかも現代で主流となっているブリリアントカットは、ダイヤモンドが最も美しく見えるように数学者によって考案されたカット方法です。光が動くと、チラチラと瞬くかのような輝きを見せてくれます。また、プリズム効果で、虹色の輝きが見られることもあります。このように美しい輝きを放つダイヤモンドは、指輪やネックレスを始め様々な装飾品に加工されています。使われているダイヤモンドが小粒で、それほど大きなものでなかったとしても存在感があるのが特徴です。ダイヤモンドのジュエリーを身に付けるときには、その宝石の価値にふさわしい自分になろうという気持ちが自然に湧き出てくる経験をする人も少なくありません。ダイヤモンドを身に着けていれば、次第に自信が付き、運気も向上すると考えられます。
ダイヤモンドの選び方
ダイヤは大粒になればなるほど輝きも強いものです。ダイヤモンドはサイズが大きくなればなるほど、輝きの絶対量も増し美しく見えます。例えば、0.3ctのエクセレントカットダイヤと、0.5ctのGoodカットダイヤモンドを横に並べて比較して見た時、どちらにインパクト・存在感を感じるかといえば、0.5ctのGoodカットダイヤの方によりインパクト・存在感があると感じられる方が多いかと思います。
しかし、0.5ctのエクセレントカットダイヤと、0.5ctのGoodカットダイヤを比較して見た場合は、明らかにエクセレントカットダイヤの方が輝きが強く、存在感もありますので、ダイヤのサイズとカットグレードのバランスをいかにとるかということが、非常にに悩みどころになるのがおわかり頂けるかと思います。少しでも大粒のダイヤを選び、サイズからくる輝き、存在感を重視するか、小粒でもとにかく輝きの強いダイヤを選択するか。悩みますね・・・。
大粒のダイヤモンドは大変稀少で高価になります。ダイヤモンド原石の大半は1ct未満の小粒のものですので、数少ない大粒のダイヤは大変稀少なものとなります。一昔前には、ダイヤモンドの価格はct数の2乗に比例するとも言われました。つまりは1ctのダイヤの価格を100とすると、2ctのダイヤは400になるということになります。ただ、この計算式でゆくと、大粒の石がとてつもない価格となってしまいますので、実際にはこれほど大きな価格差はありません。ダイヤは大粒になればなるほど、稀少で高価になるものと留めおいて頂けるとよろしいかと思います。
ダイヤモンドの歴史
ダイヤモンドは地中の奥深くで、数億年前につくられました。新しいものでも1億年前、古いものだと45億年前につくられたと言われています。地中深くのダイヤモンドが火山の噴火などで地上に運ばれ、人類に発見されたのは紀元前7~8世紀頃。ダイヤモンドは現代では高価なものとして知られていますが、古代では宝石としての価値は低いものでした。ダイヤモンドはその硬さから、加工が難しく、現代のように美しく研磨された「輝き」はまだありませんでした。そのため、「権威や富の象徴」としての希少価値にとどまっていました。
宝石としてダイヤモンドが認識されはじめたのは、ベルギーで起こった15世紀の「ダイヤの革命」から。硬いダイヤモンドは、ダイヤモンドで美しく研磨できるということが分かったのです。この「ダイヤをダイヤで磨く」という発見により、徐々に宝石としての価値を持つようになりました。ダイヤモンドをより輝かせるためのカットが長きに渡り研究され、ローズカットやオールドマインカットなどが生み出されました。現在に残るアンティークジュエリーでも、当時ポピュラーだったカットが見られます。最も美しく輝くブリリアントカットが開発されたのは20世紀。私たちの手元で、ジュエリーにセッティングされている美しくカットされたダイヤモンド。何億年も前に生まれた地球からの贈り物を身に着けていると思うと不思議ですね。
婚約指輪
●ダイヤモンドの婚約指輪とは
婚約指輪は、男性が女性へ結婚を申し込むときに贈る指輪です。欧米ではプロポーズの際にサプライズとして贈る習慣がありますが、日本では結納の際に贈ったり、カップルで一緒に選ぶのも一般的です。地球上で一番硬い物質であるダイヤモンドは、古来からヨーロッパで婚約指輪として使用されてきました。永遠の愛や絆といった宝石言葉を持つダイヤモンドは、愛を誓う宝石として世界中で認められいるのです。
●婚約指輪の平均予算とカラット
現在は日本でもダイヤモンドの婚約指輪を選ぶカップルが最も多く、婚約指輪の平均予算は20万円~30万円といわれています。婚約指輪に使われるダイヤモンドの大きさは、1カラット以下が一般的です。その中で最も人気が高いのは、0.2カラットから0.3カラットのダイヤモンドです。次いで0.3カラットから0.4カラットが人気で、0.5カラット以上を選ぶカップルはほんのわずかだそうです。
●0.2カラットから0.3カラットが人気の理由
この大きさが人気の理由は、予算内であることです。0.2カラットから0.3カラットの婚約指輪の平均相場は、10万円から40万円前後です。婚約指輪の平均予算が30万円前後であるため、費用面でも最適なサイズと言えるでしょう。
もう一つの理由は、着けやすさです。0.2カラットのダイヤモンドの平均的な直径は3.81㎜で、0.3カラットは4.36㎜です。ダイヤモンドが大きすぎると、服に引っかかったり衝撃を与える恐れもありますが、0.3カラット前後の大きさならこういった心配も少なく、日常で着用することができます。
●0.5カラット以上の婚約指輪
予算や好み、年齢などによって、0.5カラット~1カラット以上のダイヤモンドの婚約指輪を選ぶ場合もあります。カラットの大きなダイヤモンドは豪華さがあり、背の高い人や年齢を重ねた女性にも似合います。0.5カラット以上でも、グレードによっては価格を抑えたダイヤモンドもあります。ずっと長く着けたい大きさであるかなどを考慮した上で婚約指輪を選ぶのも、ひとつのアイデアです。
●カラットと4Cの評価で価格が決まる
婚約指輪を選ぶ際には、カラットのほかにもダイヤモンド全体の品質を確認することが大切です。ダイヤモンドは4Cという評価によって石自体の価値が異なるため、同じ大きさでも価格に微妙な差が生じます。ダイヤモンドの婚約指輪を選ぶ際には、鑑定書に記載してある「4C」の評価をしっかりと確認しましょう。分からない時にはスタッフに聞くなどして、購入するダイヤモンドの品質を知っておくことをおすすめします。
ダイヤモンド鑑定書
ダイヤモンドが使われているジュエリーには、ダイヤモンドの品質を証明する書類「鑑定書」が付属しているもとのそうでないものがあります。「婚約指輪に鑑定書が付属していたから保管しているけれど、どんなものなのかは知らない」という方も意外と多いのではないでしょうか。「鑑定書」とは、ダイヤモンドの品質を評価・鑑定する際に発行される品質保証書のこと。「宝石鑑定書」とも呼ばれますが、これはどちらも通称で、正式には「DIAMOND GRADING REPORT(ダイヤモンドグレーディングレポート)」と呼ばれます。形、重さや内包物など、それぞれの基準に沿って宝石鑑定の専門家による評価がまとめられています。ダイヤモンド以外の宝石にも「宝石鑑別書」と呼ばれる証明書がありますが、これは「鑑定書(ダイヤモンドグレーディングレポート)」とは全くの別物です。2つの違いを解説します。
●鑑定書=ダイヤモンドグレーディングレポート
ダイヤモンドの品質を評価・証明するもので、ダイヤモンド以外の宝石には付属しません。
鑑定書は、ダイヤモンドの重量と品質のグレードを根拠となる測定・検査結果とともに示したもので、GIA(米国宝石学会)が定めた品質評価国際基準である”4C”カラット:重量、カラー:色、クラリティ:透明度、カット:輝き”を基準としています。4Cの明記とともにダイヤモンドの各部のサイズ(直径の最大と最小値、テーブル〜キューレットの深さ)、プロポーション(テーブル面の割合、クラウン角度、パビリオン角度、ガードルの厚さ等)、紫外線を照射したときの蛍光性の強さ、クラリティ特徴の記号による図示などの測定・検査結果が記載されます。鑑定書には価格は表記されません。鑑定書に書かれた、記号や文字が何を意味し、何を表すのか読み取ることができれば、誰でもダイヤモンドの品質の良し悪しが分かります。
鑑定書は、元々は天然のダイヤモンドのみに発行されていました。現在では合成ダイヤモンドにも、簡略化されたダイヤモンドグレーディングレポートが発行される場合があります。合成ダイヤモンドに対して発行される品質保証書の形式は鑑定機関によって異なります。
※例)GIA:ラボラトリー グロウン ダイヤモンドグレーディングレポート、AGL(一般社団法人宝石鑑別団体協議会):鑑別書
●宝石鑑別書
宝石の種類や起源を見分けるもので、品質評価は行ないません。全ての宝石を対象として鑑別が行われ、石の寸法や重量の測定、検査で得た科学的データをもとに、天然、合成、模造といった石の起源や、カット・研磨以外の人的手段が施されているかなどを証明します。ダイヤモンドにも「宝石鑑別書」は存在しますが、その場合品質評価はしません。「宝石鑑別書付ダイヤモンド」として品質評価を記載しているものもありますが、これは「鑑定書」とは異なるため注意が必要です。では「ダイヤモンドグレーディングレポート(鑑定書)=宝石鑑定書」とはどういったものなのでしょうか?
主な記載事項は、「カラー(色)」「クラリティ(傷や内包物の程度)」「カット」「カラット(重量)」という、4つの「C」の評価。これは「ダイヤモンドグレーディングレポート(鑑定書)」にのみ記載される、品質を保証する基準です。
まとめ
ダイヤという宝石が持つパワーは、古い時代から高く注目されてきました。非常に硬く、カット次第ですばらしい輝きを放つ石だからこそ、「特別な石」と評されるのも当然のことだと言えるでしょう。本当にお気に入りのダイヤモンドや、ダイヤジュエリーを見つけ、そしてそれらを身につけることで、きっと自然に運気アップを狙えるはずです。高価な宝石だからこそ、買取や中古ダイヤモンドジュエリーの購入についても上手に考慮して、「お気に入り」を見つけてみてくださいね。