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ダイヤモンドとは?
まずは、ダイヤモンドについてお伝えしていきます。ダイヤモンドの起源は古く、現在見つかっているもっとも古いダイヤモンドは約45億年前にできたものだそうです。ダイヤモンドは、地下深い所で炭素にとてつもない高温・高圧が加わることでつくられます。マグマの噴出とともに地表近くに出てきたことで紀元前7、8世紀頃に人間の目にふれたと言われていますが、最初は硬いだけの石だと当時の人間からは思われていました。ただの硬い石がどういう歴史をたどって、人々を魅了し、ときには不思議な逸話まで生まれる宝石の王様になったのでしょうか。
ダイヤモンドという名前は、ギリシア語で無敵を意味する「アダマス」と言う言葉が由来だとされています。ローマ軍の指揮官であったプリニウスによる「プリニウスの博物誌」でも、プリウスによって「adamas(アダマス)」と記されています。「adamazein」がラテン語で「adamant」になり、否定のaを取ってdiamondになったとされています。比類ない硬さを誇るダイヤモンドは、魔除けやお守りとして男性が身につけていたとも、古代ローマの王などが戦いのときに身につけていたとも言われています。
またダイヤモンドは、五大宝石のひとつとされ、美しさや希少性を兼ね備えた、ほかには類をみない宝石といえるでしょう。また、4月の誕生石としても有名です。宝石言葉に秘められる意味は「純潔・清浄無垢・純愛・永遠の絆」という宝石言葉があります。実は「ダイヤモンドを贈る」ということに、深い意味合いがあることをご存じですか?ダイヤモンドが「永遠の絆」の象徴とされていることから、ダイヤモンドを贈るということは、永遠の絆を贈るという意味合いが含まれているのです。結婚指輪に使われるのもそれが理由だそうです。素敵ですね。
そして、ダイヤモンドの評価基準ですが、国際基準である4Cで評価されています。4Cとは、アメリカ宝石学会(GIA)が制定したCを頭文字に持つ4つの要素からなります。
「カット(Cut)」…カットの形、研磨、仕上がり
「カラー(Color)」…ダイヤモンドの色
「クラリティ(Clarity)」…透明度
「カラット(Carat)」…石の重さの単位、1カラット=0.2グラム
ダイヤモンド買取の際でも、この4Cからおおよその価格帯が決まってくるのです。
カラーダイヤモンド
ダイヤモンドは無色透明のものよりも、黄色みを帯びたものや褐色の場合が多いです。結晶構造の歪みや、窒素、ホウ素などの元素によって着色する場合もあります。無色透明のものほど価値が高く、黄色や茶色など色のついたものは価値が落ちるとされますが、「ブルー・ダイヤモンド」や「ピンク・ダイヤモンド」、「レッド・ダイヤモンド」、「グリーン・ダイヤモンド」などは稀少であり、無色のものよりも高価で取引されます。
また、価値が低いとされるイエロー・ダイヤモンドでも、綺麗な黄色(カナリー・イエロー)であれば価値が高いのです。2010年に南アフリカで発見され、『サンドロップ(Sun-Drop)』と名付けられた110.03カラットのイエロー・ダイヤモンドに、サザビーズは「セイヨウナシの形をしており、装飾的で、光り輝くイエローダイヤとしては世界最大」と賞賛されており、最も希少で最も魅力的な「ファンシー・イエロー」の鑑定書を付けたそうです。
このダイヤは2011年11月、ジュネーブで行なわれた競売において、1000万スイス・フラン(約8億4000万円)で落札されたそうです。20世紀末頃から、内包するグラファイトなどにより黒色不透明となったブラック・ダイヤモンドがアクセサリーとして評価され、高級宝飾店ティファニーなどの宝飾品に使用されています。
放射線処理により青や黒い色をつけた処理石も多いようです。最近ではアップルグリーン色のダイヤモンドもありますが、これも実は、高温高圧によって着色された処理石であります。また、無色のダイヤモンドに別の物質を蒸着することでコーティング処理した、安価な処理石もあります。
ダイヤモンド1つを取っても、これだけの種類があるのに対し、他の色石もかなり多くの種類があります。いくつか例を挙げると、ルビー、サファイヤ、エメラルドを代表に、ベリル、アクアマリン、モルガナイト、ヘリオドール、ゴシュナイト、トルマリン、インディゴナイト、パライバトルマリン、トパーズ、ガーネット、スピネル、アレキサンドライト、タンザナイト、ジルコン、アメジスト、珊瑚、水晶、パール、ムーンストーンペリドット、オパール、ターコイズ、ラピスラズリ、・・・とまだまだあります。
この数ある中の宝石から、抜粋してダイヤモンドより価値が高いとされる何種類かの宝石を簡単にご紹介させて頂きます。
ダイヤモンドの1000倍希少「タンザナイト」
一般的に、タンザニア付近で採掘されたゾイサイトを特にタンザナイトと呼称している。近年タンザニア以外の産地のブルーゾイサイトをタンザナイトとしていることがあるそうですが、これが適切であるか否かは判断が分かれています。語源はタンザニアの夜というだけあって、青紫の美しい色が目を惹きます。色が濃いほど価値があがるそうで、タンザニアのメレラニ鉱山でしか採掘されていないそうです。2カラットで400~500万。加工すると1000万円近くにも・・・。
究極の宝石、青色と緑色、色石の王様「パライバトルマリン」
ターコイズブルーの海のような美しさ。1980年代ブラジル・パライバ州で採掘、年々産出量が減っていることもあり、幻の色石とも呼ばれます。米国中西部アリゾナ州ツーソンで開催された世界最大のミネラル・ショー「ツーソン・ショー」で、この「パライバトルマリン」の価値が高騰。相場を吊り上げたのは、日系の人々との噂も。
色の中でも「青」に特別な思い入れのある日本人は、古来より藍染の藍色を愛でて来ました。この藍色が「ジャパン・ブルー」と内外で云われ始めた頃、この伝統色からはるか対極の「青」に出会ったのです。ネオン・ターコイズ・ブルーからネオン・ピーコック・ブルー色に輝く「パライバ・ブルー」は、「この道何十年」の宝石商を唸らせたそうです。
超一流宝石商の証と言われる「アレキサンドライト」
1カラットのものに滅多に出会えないという希少なアレキサンドライト。光によって色が違って見える変色効果もあり「昼はエメラルド、夜はルビー」という記名で有名。このアレキサンドライトは、1カラットで1000万円超えてもおかしくない石だそうです。6月の誕生石でもあります。ロシアでは「皇帝の宝石」と呼ばれています。
アレキサンドライトは色々な意味が込められており、1つは自分の身を守る護石としての意味で、軍服の色が緑と赤の2色だったロシア人にとっては、特別に価値があるものとされ、お守りとしての意味をもっていました。危険を察知でき、身を守ってくれる石として、身につけられていたといいます。宝石言葉に秘められる意味は、「高貴・誕生・光栄・出発」であり、2面性を持つ意味から、双子座の守護石とされています。
レッド・ベリル
ビクスバイト、“赤いエメラルド”、”緋色のエメラルド”とも呼ばれるレッド・ベリルが初めて類型化されたのは1904年のことです。化学組成の点においてはエメラルドとアクアマリンに非常に近いが、いずれの宝石よりも遥かに希少です。ユタ州とニューメキシコ州の一部でしか産出されず、採算ベースで採掘することは極めて困難であることが明らかとなっています。ある報告での推定によれば、同品質のルビーはレッド・ベリルの標本と比べて、8,000倍の量が存在するそうです。結果として、その価格はカットストーンの1カラット当たり1万倍にも達するそうです。
エレーメージェバイト
19世紀末にシベリアで発見されたエレーメージェバイトだが、宝石としての品質を満たした結晶はナミビアで極少量しか採取されないそうです。エレーメージェバイトはかなり珍しく、透明な結晶状で形成されたものもあり、希少価値が高いそうです。
マスグラバイト
最初に発見されたのは1967年、サウス・オーストラリアのマスグレイブ山脈。更に、グリーンランド、マダガスカル、南極でも少量だが見つかっています。しかし、大きさと純度の点からカットに適した標本の発見は、1993年まで待たなくてはならなかったそうです。2005年の時点では、わずか8個のみが存在するとされており、かなり希少価値は高いと見えます。
レッド・ダイヤモンド
厳密に言うと、レッド・ダイヤモンドはダイヤモンドですが、様々な色彩を帯びるという特徴がある。希少性の順に、イエロー、ブラウン、無色、ブルー、グリーン、ブラック、ピンク、オレンジ、パープル、レッドが存在する。つまり通常の宝石店で見る透明なダイヤは、ダイヤとしてはそれほど希少なものではないようです。
参考までに、地球上で最大のレッド・ダイヤモンドは、ムサイエフ・レッドと呼ばれるもので、5.11カラット。通常のダイヤモンドで最大のものは、史上最大のダイヤ原石として3,106.75カラットを誇ったカリナンからカットされたカリナンIで、500カラット以上あるそうです。
ベニトアイト
美しいブルーに輝くこの石が唯一採取されるのは、その名の由来ともなったカリフォルニア州サンベニート郡サンベニート川沿岸だけであり、因みに日本とアーカンソー州にもわずかな埋蔵量があるとされるが、”宝石”と呼べる品質ではないようです。それゆえに同州の宝石にも指定されている。
その最大の特徴の1つは紫外線の下で見せる素晴らしい輝きでしょう。その条件下では、青白い白亜にも似た鮮やかな蛍光色で光り輝く。不思議なことに、最初に類型化されたのが20世紀初頭であり、その化学組成が分析されて数十年も経つというのに、色と蛍光特性の起源は未だに解明されていないそうなのです。
まとめ
宝石の価値は、誰が決めるの?という問いに対して、我々は、それは皆さま一人ひとりですと答えるでしょう。しかし、その判断基準としては、希少さであったり、需要であったりします。世界の評価基準の中で、我々は一つの石を評価しているのです。世界にはこれ以外にも様々な宝石があります。「この石はなんだろう?」そう思ったら是非「買取大吉」へお越しください。プロの査定員がしっかりと査定させていただきます。