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赤珊瑚の最高額は? サンゴ(珊瑚)の価値基準や値段・買取相場を解説

赤珊瑚の最高額は? サンゴ(珊瑚)の価値基準や値段・買取相場を解説

美しい赤珊瑚(赤サンゴ)は、その希少性や深みのある赤色が特長で、宝石としても長い歴史を持っています。古くから装飾品やジュエリーに用いられ、多くの人々を魅了してきた赤珊瑚ですが、その価格や評価は種類や品質によって大きく異なります。

サンゴ(珊瑚)とは?

宝石のサンゴは、海に生息する珊瑚の骨格がもとになったものです。古代から装飾品やお守りとして親しまれ、日本や地中海で採取されるものが有名です。

名前はギリシャ語の「小石」を意味する「koraillon(コライヨン)」や、ラテン語の「corallium(コラリウム)」に由来します。また、宝石や装飾品として使われる場合は『サンゴ』、自然や生物学的では『珊瑚』と区別されることが一般的です。

 宝石名 コーラル
英名 Coral
和名 サンゴ(珊瑚)
赤、桃色、白、橙、黒など
光沢 蝋状光沢
主成分 炭酸カルシウム
化学組成 CaCO₃
モース硬度 3~4
比重 1.9~2.3
結晶系 非晶質
宝石言葉 幸福、長寿、知恵
誕生石 3月

サンゴ(珊瑚)の特徴

海に囲まれた日本において、サンゴ(珊瑚)は古くから親しまれてきた宝石です。珊瑚とは、海で形成される生物由来の石なので、ダイヤモンドなど鉱物とは異なります。

珊瑚礁を作る海洋生物であり、サンゴ虫が作り出すポリプの群体がカルサイトを形成し、それが美しい珊瑚へと変わります。宝石としての珊瑚は、サンゴ虫の6本の触手が生み出したカルサイトを磨くことで、鮮やかな赤や柔らかなピンクの色合いを帯びます。

サンゴ(珊瑚)の歴史

珊瑚の歴史は非常に古く、紀元前にまでさかのぼるとされています。その一例として、約2万5千年前の旧石器時代のドイツにある遺跡からも発見されています。

地中海に生育していた珊瑚は、沿岸に流れ着いたり海中で採取され、宝飾品や祭祀用の神具、護符として利用されていました。さらに、貨幣としても使用され、交易の重要な対象となっていたことが分かっています。

また、ギリシャ神話では、英雄ペルセウスがメドゥーサを退治した際、その血が海に落ち、珊瑚となったという伝説も伝わっています。珊瑚はシルクロードを通じて仏教にも取り入れられ、貴重な七宝の一つに数えられるようになりました。

日本における珊瑚の歴史

日本に珊瑚が伝わったのは8世紀頃で、奈良時代にはすでに珍重されていました。シルクロードを経由して伝わったため、「胡渡珊瑚(こわたりさんご)」とも呼ばれています。

すでに地中海では乱獲により珊瑚が絶滅寸前でしたが、日本近海での生育が確認され、明治維新後の1868年に珊瑚漁が始まりました。淡いピンク色の日本産珊瑚を、欧州では「エンジェルスキン(天使の肌)」と称賛しています。

サンゴ(珊瑚)の産地

珊瑚はその美しさで世界中で評価されていますが、生息地は限られています。日本では高知県の土佐湾が有名で、大きな珊瑚が打ち上げられることで知られています。江戸時代から続く珊瑚漁は、優れた品質の珊瑚が採れるため、原木のまま輸出されることもありました。

日本産の珊瑚は、淡いピンクや白の柔らかな色合いが特徴で、深い海底から引き揚げられます。地中海産の赤珊瑚やハワイ産の白珊瑚も評価されていますが、いずれも乱獲が問題視され、現在では国際的に保護されています。

珊瑚の生育域

日本 土佐湾、小笠原列島、五島列島、奄美大島(沖縄の近海)
海外 イタリア、スペイン、ギリシャ、台湾、ミッドウェー(ハワイの近海)

最も価値が高いのは「赤サンゴ(赤珊瑚)」

珊瑚には白や桃色をはじめとしたさまざまな色合いがあり、それぞれに異なる価値が付けられます。最も高く評価されるのは、深みのある赤色を持つ赤珊瑚です。なかでも黒みを帯びた赤色は「血赤珊瑚」と呼ばれ、より価値が高く希少性が際立っています。

日本産の赤珊瑚には、白い筋「フ」が現れることが多いです。この「フ」がなく、傷やムラのない赤珊瑚は非常に稀少であり、そのため高額で取引されることもあります。

珊瑚の価値を決める3つの要素

珊瑚の価値を左右するのは、種類、色彩、フラクチャー(ひび割れや欠けの有無)の3つです。それぞれが織りなす美しさが評価の基準となり、唯一無二の存在感を生み出します。

種類

珊瑚の価値を見極める上で欠かせない要素に、種類の多様さが挙げられます。

最も評価が高い「血赤珊瑚」や、紅珊瑚、桃色珊瑚、白珊瑚、黒珊瑚といった代表的なものから、八射珊瑚、イシ珊瑚、軟骨珊瑚まで、実に幅広い種類が存在します。

これらはそれぞれ独自の希少性を持ち、同じ種類であっても微妙な違いが価値に影響を与えることがあります。

色彩は、珊瑚の価値を語る上で欠かせない基準です。種類ごとに異なる色合いが見られ、特に赤色の珊瑚は「オックスブラッド(雄牛の血)」と称され、宝石としての価値を際立たせています。

この赤珊瑚は、原木の状態でも高値で取引され、装飾品としては数百万円に達することもあります。また、桃色珊瑚は欧州で根強い人気を誇り、白珊瑚は乳白色や象牙色の均一な色調が高く評価されています。

フラクチャー

フラクチャーとは、表面に傷や虫食い、ひび割れなど欠けた部分がないかどうかを示すものです。

珊瑚は自然の産物であるため、これらがないほど高く評価されます。完璧な状態を求めることは難しいものの、美しいコンディションを保つものは、宝石としての評価を大きく高めるポイントとなります。

サンゴ(珊瑚)の価値基準➀ 種類

珊瑚の価値を決める基準の一つが「種類」です。赤珊瑚や白珊瑚など、色や形状、産地によってその価値は大きく異なります。希少性や市場での需要も影響を与え、同じ種類でも品質やコンディション次第で評価が変わることを知っておきましょう。

赤サンゴ(赤珊瑚)

特に高い人気を誇る赤珊瑚は、その色味の濃さが評価されます。なかでも黒に近い色合いを持つSランクは、カラーグレードで5段階評価の5を得たものは、非常に高価で取引されます。

一方で、赤味が薄く、色ムラが見られるDランクのものは価値が低くなりがちです。このように、珊瑚の色合いや状態によって、価格が大きく異なります。

赤珊瑚の見分け方

赤珊瑚は高額で取引されるため、ガラスやプラスチック、シーバンブー樹脂などを用いて本物に似せて販売する業者も存在します。珊瑚は不透明であるため、真贋を見極めるのは容易ではありません。

天然の赤珊瑚は、断面全体が赤みを帯びていますが、偽物の多くは表面だけが赤く塗装されており、割ると断面が白くなっています。プラスチックや樹脂は火をつけると溶けるため、これを利用して偽物を見分けることができます。

しかし、購入時にこれらの方法で確かめることは難しいため、白熱灯の下で冷感を確認しましょう。天然の珊瑚は手に取るとひんやりとした冷感があり、熱を加えても温かくなることはほとんどないとされています。

桃色サンゴ(桃色珊瑚)

桃色珊瑚も人気が高く、その価値は安定して上昇しています。比較的淡いピンク色で、やわらかく温かみのある色合いです。まるで桃の花や淡い桜色のような、優雅で繊細な印象を与えます。そのため、上品さや穏やかさを求めるジュエリーや装飾品に使われています。

赤珊瑚に次ぐランクに位置し、色ムラや傷がないものは国内外で高い評価を受けます。また、宝石としての需要も多く、天然の桃色珊瑚はそのまま素材としても、アクセサリーとしても高額で取引されています。

ピンクサンゴ(ピンク珊瑚)

一方、ピンク珊瑚は、やや鮮やかで明るいピンク色で、色味に幅があります。薄いピンクから濃いピンクまでさまざまなトーンがあり、華やかで活力を感じさせるため、明るさを強調したいアイテムに使用されます。

なかには薄肌色に近い色合いもありますが、透明度が高めで、他の珊瑚と一線を画す魅力があります。赤珊瑚よりも価値はやや低いものの、宝石として赤珊瑚以上に評価されることもあります。

珊瑚の価値基準➁ 色

珊瑚の色はその価値を大きく左右します。鮮やかで均一な色合いほど希少です。色が濃くムラが少ないほど評価が高く、自然な美しさを持つ珊瑚は価値が高くなります。

血赤珊瑚(チアカサンゴ)

赤珊瑚の中で最高峰の評価を受ける「血赤珊瑚」は、深く赤黒い血のような色合いをしています。「オックスブラッド(雄牛の血)」とも呼ばれるこの色味は、深紅の輝きを湛え、重厚感と奥行きを感じさせます。

日本国内の近海で採取でき、なかでも高知県近海で採れるものは、きわめて高い希少性を持ちます。世界的にも需要が高いため、高額で取引される最高級品です。

赤サンゴの最高額は1,000万円を超える

赤珊瑚は非常に高額で取引される宝石の一つです。オークションにおける平均価格は52,696円(令和2年7月時点)で、一般的な珊瑚の平均価格27,705円を大きく上回ります。

また、通販サイトでは赤珊瑚を用いたアクセサリーが、600万円以上で販売されることも珍しくありません。さらに、2019年のテレビ番組では、9,000万円以上の値がつけられた赤珊瑚が紹介され、その価値の高さが改めて注目されました。

紅珊瑚などの美しい赤色

血赤珊瑚には及ばないものの、紅珊瑚はその美しい赤色で高く評価されています。やや深みのある赤であり、天然のものはそれぞれの色味によって価値が異なります。

鮮やかな赤を持つ個体は高い需要があり、市場では高額で取引されています。そのため、美しさと希少性が相まって、市場では高額査定を受けることが期待できるでしょう。

また、日本産の赤珊瑚には「フ」と呼ばれる白っぽい筋があり、海外産のものは「紅珊瑚」として区別されています。

白珊瑚

赤やピンク色で知られる珊瑚ですが、白色系も意外なほど人気があり、その中でも純白はきわめて貴重です。

珊瑚は全体的に希少性が高いため、白色系でも価値が上がることがあります。純白のものは、他の色合いに比べて高い評価を受けるため、場合によっては赤色珊瑚を超える価格がつくこともあります。

黒珊瑚

黒色の珊瑚は、「ブラックコーラル」としても広く知られ、その天然の深い色合いが特長です。代表的な種類としてウミカラマツがあり、稀にキンヤギも見られます。

他の珊瑚に比べ、重量が軽く、木目模様が特徴的です。また、珊瑚はワシントン条約により保護されており、2006年10月から輸入が禁止されました。この影響で、その希少性が高まり、現在では非常に価値のある宝石とされています。

サンゴ(珊瑚)の価値基準➂ フラクチャー

フラクチャーとは、珊瑚に現れるひび割れや傷を指します。これらがあると価値が下がる原因となりますが、自然の美しい模様として捉えられることがあり、その個性が魅力となって価値を高めることがあります。

ヒの有無

珊瑚の「ヒ」とは、ひび割れやクラックのことを指し、これがあるかどうかがその価値に大きく影響します。縦方向に割れが入った場合、宝石として加工する際に問題が生じるからです。

ひび割れが多い珊瑚は美しさを損なうため、高額での取引は難しくなります。逆に、これが少ないものは、加工時に問題を回避できるため、より高い価値を持つことが一般的です。

フの有無

珊瑚に現れる「フ」は、内部の透明度や模様が原因で現れるものです。赤珊瑚に見られるもので、内部に骨のような写り込みが見られることがあります。表面は綺麗でも、この「フ」があると加工の際に邪魔となり、その部分を取り除く必要が出てきます。

買取査定時には、サイズや加工可能な部分が評価されるため、必ずしもマイナスポイントとは限りませんが、「フ」の有無は重要なチェックポイントとなります。

サンゴ(珊瑚)の価値基準➃ 産地

日本産の珊瑚はその価値の高さで知られています。特に高知県土佐湾で採れる血赤珊瑚(赤珊瑚)は、国際的にも高く評価されています。最高級品として取引されるこの珊瑚は、他の産地と一線を画しています。

また、桃色珊瑚も日本近海で採れるものが高い人気を誇ります。紅珊瑚は地中海、白珊瑚は沖縄近海や東シナ海などが主な産地として知られていますが、一般的に日本産の品質が高く評価される傾向にあります。

サンゴ(珊瑚)の価値基準⑤ 形状

珊瑚はそのままの形で鑑賞されることもあれば、ジュエリーや装飾品に加工されることもあります。原木以外では、丸珠やラウンドカット(半球)、カボションカットといった定番の形状が高く評価されます。

直径10mm以上の丸珠は希少性があり、価値が上がる傾向にあります。また、彫刻が施された珊瑚は、美術品や骨董品としての価値を持ち、さらに高評価を得ることがあります。

形状が整っていることや、加工の仕方によってもその価値が左右されるため、珊瑚を評価する際には形状も重要なポイントとなります。

赤サンゴ(赤珊瑚)の買取相場

赤珊瑚の買取相場について、参考となる価格一覧です。実際の買取額は、珊瑚の状態や市場の動向により変動するため、あくまで目安として参考にしてください。もしも気になる珊瑚があるなら、まずは専門の査定を受けることをお勧めします。

Sランクの買取参考価格

カラー:色濃い / クラリティ:インクルージョン無し

ミリ数(mm) 買取参考価格(円)
7~8 30,000~
10 70,000〜
12 130,000〜
15 220,000〜
20 500,000〜

Aランクの買取参考価格

カラー:やや濃い / クラリティ:わずかなインクルージョン

ミリ数(mm) 買取参考価格(円)
7~8 15,000~
10 35,000〜
12 65,000〜
15 110,000〜
20 250,000〜

Bランクの買取参考価格

カラー:普通 / クラリティ:わずかに濁った透明度

ミリ数(mm) 買取参考価格(円)
7~8 7,000~
10 14,000〜
12 35,000〜
15 105,000〜
20 350,000〜

Cランクの買取参考価格

カラー:薄い、またはやや黒っぽい / クラリティ:透明度がない

ミリ数(mm) 買取参考価格(円)
7~8 3,500~
10 7,000〜
12 17,500〜
15 35,000〜
20 210,000〜

Dランクの買取参考価格

カラー:かなり薄い、またはかなり黒っぽい / クラリティ:かなり濁っている

ミリ数(mm) 買取参考価格(円)
7~8 700~
10 2,100〜
12 7,000〜
15 10,500〜
20 20,000〜

赤サンゴ(赤珊瑚)を高価買取してもらうためのコツ

赤珊瑚をできるだけ高値で売却するためには、いくつかのポイントを押さえておくことが重要です。買取価格は品質や状態だけでなく、取引先や査定のタイミングにも影響されるため、適切な準備と知識が必要です。

貴金属や宝石も一緒に買取に出す

ジュエリーとしての珊瑚は、金などの貴金属が使用され、他の宝石が加わることもあります。こうした付随する素材は、査定時に個別に評価されるため、珊瑚本体とともにそれぞれが持つ価値も査定額に反映されます。

査定結果では、各素材ごとの評価額を確認することができるため、合計額だけでなく個別の価格も確認しておいたほうがいいでしょう。

また、他にも売りたいものがあれば、すべての査定をまとめて依頼するのも一つの方法です。一度に複数点を買取に出すことで、より良い結果を得ることが期待できるでしょう。

綺麗な状態で買取に出す

珊瑚を高価買取してもらうためには、良好な状態での保管が欠かせません。水分や湿気、酸、熱に弱い珊瑚は、日常での着用など触れる際には注意が必要です。

炊事や洗濯時、または炎天下での使用は避けるべきです。保管する際も、冷暗所で保護することが理想的です。もしも変色してしまったなら、その部分は元に戻すことができませんが、表面の光沢が失われた程度であれば、研磨によって回復できるでしょう。

普段のメンテナンス方法

珊瑚を使ったリングやネックレストップなどのアクセサリーは、着用後に簡単な手入れを行うことが大切です。珊瑚は硬度が低いため、傷をつけないよう、布巾の選び方にも十分注意してください。

マイクロファイバーなどやわらかい布で表面を優しく拭うことにより、油分や汗、皮脂の付着を防ぎ、劣化を防ぐことができます。

傷や曇りができた時のメンテナンス方法

もしも傷がついたり輝きを失った場合でも、比較的簡単に元の美しさを取り戻すことが可能です。最も効果的な方法は、液体コンパウンドを使用することです。

コンパウンドには種類があり、珊瑚には8000番以上のものを選び、やわらかな布で優しく磨いてください。また、液体コンパウンドはオンラインでも購入することができます。

鑑別書や産地証明書も一緒に買取に出す

全日本珊瑚漁業協同組合が発行した鑑別書や産地証明書があれば、持参することで評価が高くなることがあります。購入時に付属した書類や証明書はできる限り保管し、買い取りの際にはすべて揃えておくことが望ましいです。

また、ブランド品なら、ギャランティーカードや包装(袋・リボン・箱など)も、査定額に影響を与えます。

骨董品や美術品としての価値が認められるなら、箱や箱の表書きがあることで、査定が有利になることもあります。古く見えたり、不要そうなものでも、忘れずに持参してください。

まとめ

時代が経た現代、私たちはダイヤモンドやルビー、サファイヤ、エメラルド、さらには新たに登場したパライバトルマリンやタンザナイトといった、多彩な宝石を楽しむことができるようになりました。

しかし、珊瑚はその美しさと独自性から、今もなお特別な宝石として愛され続けています。

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