エルメスの「ヴァルパライソ」とは

エルメスのヴァルパライソは、フラップ付きのトートタイプのバッグです。軽くて丈夫なキャンバス素材を使用した使い勝手が良いデザインは、ON・OFFを問わずに幅広いニーズに対応してくれます。フラップを開けたときに見えるハンドルに施された、さりげないHの刺繍もおしゃれです。そして豊富なサイズラインナップと高い機能性、そのすべてに迫ります。

まず、ヴァルパライソにはさまざまなニーズに対応できる、3つのサイズラインナップが揃います。使い勝手の良いデイリーユースのサイズから、出張にも対応できるサイズまで、必要に応じてチョイスできます。そして、シンプルなヴァルパライソをスタイリッシュにアレンジしたロングも魅力的です。3つのサイズラインナップのすべてには内ポケットとポーチが付き、サイドのスナップボタンでマチ幅の調節も可能です。

●MM　W41cm×H29cm×D18cm

軽くて丈夫な素材とシンプルなデザイン、そして抜群の収納力を誇るヴァルパライソMMは、Ａ4サイズも収納可能な為、学生さんにもおすすめです。通勤・通学にぴったりのバッグです。ヴァルパライソとしてはノーマルサイズですが、横が40cmオーバーですので比較的大きめのトートバッグのような感じですね。

●PM　W22cm×H30cm×D14cm

化粧ポーチ・財布・携帯電話などお出かけに必要なアイテムを収納できるヴァルパライソ PMは、一番小さいサイズで、財布・携帯・ポーチなどを入れるのにちょうどいいサイズ感です。ショッピングなどのデイリーユースが確実なバッグです。高い収納力を持ちながら邪魔にならないサイズ感は、毎日持ち歩きたくなる実用サイズです。

そして、シンプルで飽きの来ないデザインは、コンサバティブな装いからデニムなどのカジュアルスタイルまで、幅広いスタイリングに対応できます。ちょっとしたお出かけにぴったりのバッグです。通常使いであれば、このサイズでも問題無く実用できるかと思います。

●GM　 W38cm×H50cm×D24cm

まるでボストンバッグのようにすべてのサイズがワイドなヴァルパライソ GMは、一泊旅行や出張などにも活躍してくれる頼れるバッグです。フラップタイプの開閉式なので、荷物の出し入れでファスナーを開け閉めするわずらわしさもありません。高い収納力と機能性を持ち合わせたバッグは、国内や海外を飛び回るビジネスマンやキャリアウーマンからの支持も集めています。

●MMロング　W42cm×H20cm×D8cm、PMロング　W31cm×H14cm×D5cm

他にも、MMとPMを横長にしたタイプのバッグもあります。機能性はそのままで、マチがスリムになったデザインです。通勤・通学・ショッピングにも便利なMMとPMを横長にしたタイプのロングは、ヴァルパライソの実用性と機能性はそのままに、ソフトな印象のフォルムをスレンダーにアレンジしています。従来のデザインよりもマチ幅をコンパクトにしたデザインなので、比較的大きめなMMでもボリュームが出過ぎることなく、すっきりとスタイリッシュなイメージをキープすることができます。

カラー

ヴァルパライソにはカラー展開もございます。ヴァルパライソはカラー展開やサイズ展開が豊富なため、シーンに合わせてお使い頂く事ができます。同モデルでもサイズやカラーが違う事によって、まるで別のモデルのように見えます。

●ブラック

一番オーソドックスなブラックカラーです。レザーとキャンバスの切り替えしになっているため、ブラックでも重い印象はあまりなく、汚れも目立ちにくくファッションにも合わせやすいです。上品で落ち着きのあるブラックは、ビジネスマンやキャリアウーマンからの指示が高く、ビジネスシーンで毎日を共にするにふさわしいカラーです。品の良さと誠実さをアピールできる定番的なブラックは、実用的で安心感が持てるカラーといえます。

●ブラウン

続いてブラウンカラーです。ブラウンのレザーに味があり、どことなく他のカラーでは味わえない高級感がありますよね。

●オレンジ

明るめのオレンジです。バッグの個性を楽しみたいかたに人気が高い比較的カジュアルなカラーです。シンプルなデザインのヴァルパライソなら、カラーバッグを取り入れたコーディネートでもうるさくならずシーズンレスのおしゃれが楽しめます。エルメスと言えばこのカラーをイメージされる方は多いのではないでしょうか。

●ベージュ

エルメスのカラー用語で「エトゥープ」とも呼びます。ヴァルパライソのなかでも最も人気が高いカラーです。モノトーンカラーやビビットカラーなど、スタイリングを問わずにあらゆる着こなしにマッチします。エトゥープはバーキン等にも使われるカラーで非常に人気が高いです。高級感があるだけではなく、上品で落ち着いたカラーですね。黒に比べると圧倒的に入荷数は少なく、珍しいです。

●ブルー

爽やかなブルーカラーです。他のカラーよりもレザーとキャンバスのカラーリングがしっかり区別されており、明るい印象を持つトートバッグですね。レザーは「ブルージーン」というカラーが使われております。

他にもレッドやネイビー等があります。珍しければ珍しい程販売価格が上がる場合があり、買取価格もそれに比例します。エルメスは他のブランドと異なり、同じモデルでもこのようにカラーやサイズのバリエーションが豊富です。

広く愛されるエルメス

ここまでエルメスのバッグヴァルパライソについてご紹介してきましたが、それを作っているエルメスについても簡単にお伝えしておきたいと思います。エルメスが創業したのは1837年で、初代となるティエリー・エルメスがパリに馬具工房を設立したのがはじまりです。それは馬車をモチーフにしたロゴにも表れており、その後パリ万博で金賞を受賞するなど、その名を広めていきます。そして1890年代には、現在でも多くの女性が憧れ買い求めるバーキンの原型となったエルメス初のバッグ「オータクロア」が製造されます。ただし、この時は馬具を収納するためのバッグでした。

20世紀に入り、交通手段がそれまでの馬車から自動車へと移り始めたことに伴い、車での移動を見据えた女性用のバッグや装飾品など、商品の幅を広げていき、1920年代には世界初となるファスナー付のバッグを販売します。このアイデアは、当時軍用車の幌に付けられていたファスナーの機能性と魅力的な形状に惹かれたことから生まれたと言われています。今ではファスナー付バッグは当たり前ですが、その始まりはエルメスだったのです。

その後も女優のグレース・ケリーが愛用したことがきっかけで、発売から20年後の1956年に改名された「ケリー・バッグ」や、もともと女性歌手のジェーン・バーキンのために製作されたバッグである「バーキン」などが販売されます。また、馬蹄柄のスカーフなど現在でも定番となっている商品が続々登場し、さらなる成長を遂げ、エルメスは世界で愛される高級ブランドとなりました。

最後に

エルメスのバッグは、機能的であることも大きな特徴です。デザインにとらわれ過ぎて、機能性がいま一つ欠けてしまうブランドもある中、エルメスのバッグはエレガントなデザインを保ちつつ、容量が多いものが揃っています。何かと持ち物の多い女性にとっては、仕事でもプライベートでも非常に使い勝手の良いアイテムだと言えるでしょう。

品質や機能性、デザイン性も兼ね備えたエルメスのアイテムは、女性なら一度は持ってみたいと思ったことがあるのではないでしょうか。少々値は張りますが、それだけの満足感は得られるはずです。予算の関係で新品を購入するのはなかなか難しいという方は、中古市場に目を向けてみてはいかがでしょうか。中古であれば憧れのバッグが手頃な価格で入手できるかもしれませんので、ぜひチェックしてみてください。

中でもおしゃれで実用的なエルメスのヴァルパライソは、男女を問わず高い人気を集めているバッグです。そんなさまざまな年代のかたたちから支持されていながらも、残念ながら現在では廃盤となってしまっておりますので、ユーズド品を見かけられた方はチャンスです。エルメスの気品を感じながらどんなシーンにもマッチしてくれる希少なヴァルパライソは、好みのサイズやカラーと出会ったときには迷わずに手に入れられることをおすすめします。