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エルメス バーキンはなぜそんなに値段が高いのか

1953_バーキン 値段

ハンドバッグの最高峰ともいえるエルメスのバーキン。誰もが憧れる名作バッグですが、非常に高額なバッグとしても知られ、投資目的で購入する人すら出る始末です。でも一体なぜそんなに高い値段にもかかわらず人気があるのでしょうか?

エルメスのバーキン

1984年に誕生したバーキン。その誕生秘話は、もはやハンドバッグ史において伝説となっています。そのエピソードは、ある2人の偶然的な出会いに始まります。それがエルメスの社長ジャン=ルイ・デュマと、女優で歌手のジェーン・バーキンです。2人はパリロンドン間を飛ぶ同じ飛行機に乗り合わせました。ジェーン・バーキンは機内で、鞄の中身をひっくり返してしまいます。

ジャン=ルイ・デュマが機内に散らばったものを拾い集めるのを手伝うと、彼女はジャン=ルイに、「必要なすべてを詰め込むことの出来るエレガントなバッグがない」と話します。そんな彼女の声に応えて生まれたのが、バーキンです。誕生以来、様々なモデルが製造され、様々なセレブリティの伴侶となっています。バーキンホリックの中には、いくつものバーキンをコレクションしている人も少なくありません。

バーキンは最早ただのバッグではなく、一つのアートピースですらあります。エルメスは1837年に創業した馬具工房がルーツです。そしてエルメスは創業以来、職人のエスプリを大切にしているブランドです。創業者のティエリー・エルメスは口数は少なく、馬具造りに一切の妥協を許さないという絵に描いたような職人だったそうです。彼の馬具は無駄のない小粋なデザインで、馬にも優しい造りでした。

そんな創業者から始まる馬具職人の魂をエルメスは150年以上を守り続けており、エルメスの皮革職人は見習い卒業試験として、鞍を仕上げることが課されます。また、バーキンの原型になった「オータクロア」というモデルのバッグは、もともと馬具や乗馬ブーツを持ち運べるようにデザインされたバッグです。オータクロアは現在も存在するモデルで、大きなサイズも展開しているので、旅行鞄としても便利です。

バーキンの値段が高い理由

一人の職人がすべてを造る

バーキンは一人の職人が最初から最後まで一貫して製作します。最上の素材を職人が丁寧に作り上げるため、長く使うことができます。そしてエルメスのバッグを特徴づけるのが、「サドルステッチ」と呼ばれる鞍を編むために用いられる頑丈な縫製です。この縫い方は生地の上下両方から8の字を描くようにして縫っていくもので、ミシンで行うことはできません。熟練の職人でも一つを仕上げるのに40時間はかかると言われています。そのため修理の際も作った職人が直せるようになっています。

需要と供給のアンバランス

そのように一つひとつが丁寧に手作業で作り上げられるため、バーキンの生産量は決して多くはありません。逆にセレブリティの影響がインスタグラムなどのSNSによって広がりやすい現代は、ひとたび注目が集まると世界中で需要が跳ね上がります。こうして高い需要に供給が追い付いていないため店舗に行ってもお目当てのバーキンを買うことはほとんどできない状況です。また、転売屋も蔓延っているため、エルメス側も買い手を見極めて販売していると言われており、バーキンは上顧客に優先的に案内され、一見の人にバーキンが売られることは、ほとんどありません。

最上の素材

エルメスの製品には、最上級の素材が使われます。人気の高いバーキンは素材も色も様々な選択肢があります。そしてレザーなどの天然素材であっても、少しの瑕疵(かし)も許されません。ちなみにこれらの最上級の素材は、加工後の切れ端なども無駄にせず、Petit hと呼ばれるプロジェクトによって、オブジェなどの新たなプロダクトに生まれ変わります。

もっとも高価なバーキン

ワニ革のようなエキゾチックレザーは特に高額です。そもそも数が希少である上に、後述するような動物保護や倫理的な理由で生産数が減少しており、希少性がますます増しています。特に高い値段で知られるのが、「ヒマラヤバーキン」で2800万円は下りません。

ヒマラヤバーキンは最上顧客のためだけに作られた超限定生産で、鱗の揃った傷のない奇跡的な高品質のナイルワニの皮革を使用しています。雪をかぶったヒマラヤの連峰を想起させる、白とグレーのグラデーションが美しい逸品です。めったにお目にかかれないため、バーキンフリークから「Holy grail(聖杯:探し求めても手に入らないものの比喩)」という異名で呼ばれます。

エキゾチックレザーの裏側

昨今、動物愛護・倫理の観点からエキゾチックレザーや毛皮の使用をやめる動きが世界中で広がっています。オーストリッチやクロコダイルなどの動物に対する残虐な扱いが問題視されており、アメリカ・カリフォルニア州は2023年1月から新規に製造された動物の毛皮製品の販売を禁止する法律を施行します(中古市場にすでに存在しているものや、ネイティブアメリカンの儀式に使われるものは例外)。シャネルやグッチ、ヴェルサーチやマイケルコースなどの高級ブランドもエキゾチックレザーの使用をやめることを宣言しています。

バーキンにおいては、バッグに使われるクロコダイルが酷い扱いをされていることを憂慮して、ジェーン・バーキン自身がエルメスに「クロコダイル製バーキンに私の名を冠することをやめてほしい」と訴えたこともありました。エルメスはエキゾチックレザーを扱う皮革業者に高い倫理基準を課して、問題の改善に努めています。

一方で、エキゾチックレザーの使用をやめることで皮革加工の伝統技術が失われることを危惧する声も少なくありません。この問題は買い手も考えるべき問題であり、これからも世界中で取り組まれていくテーマでしょう。

まとめ

2世紀近くにわたり上質な製品を世界に送り出しているエルメス。その中でもアイコニックな存在であるバーキンは、ブランドの妥協なき質の追求や、高い需要から発生する希少性などによって価値も値段も非常に高いバッグです。しかし、高級バッグに使用されるエキゾチックレザーはユニークな美しさが魅力ですが、動物虐待の可能性があったりするため、高級ブランド産業も、買い手にも理解が求められる難しい問題も孕んでいます。

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