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プラチナは錆びる? 錆びる原因や防ぐ方法・自宅でできる対処法を解説

プラチナは錆びる? 錆びる原因や防ぐ方法・自宅でできる対処法を解説
上田 勝太(うえだ しょうた)
記事の監修者
AACD協会基準判定士(ブランド品、時計の真贋及び輸入検品など)
上田 勝太(うえだ しょうた)

2024年4月にAACD協会基準判定士の資格を取得し、ブランド品や時計の真贋判定、輸入検品に精通。
豊富な経験と確かな鑑定眼で信頼性の高い情報を発信しています。

プラチナジュエリーは腐食に強い金属とされていますが、錆びることがあるのでしょうか。この記事では、プラチナが変色する理由をはじめ、黒ずみやくすみを防ぐ方法、自宅でできるお手入れ方法について詳しく解説します。

プラチナは錆びる?

プラチナは化学的に非常に安定しており、酸化による錆びはほとんど起こりません。

しかし、製品によっては黒ずみや変色が見られることがありますが、それはなぜなのでしょうか。ここでは、プラチナと錆の関係や純度別の特徴について詳しく見ていきましょう。

【純度別】プラチナの錆びにくさ

プラチナ製品は、純度が高いほど錆びにくい傾向があります。日本で一般的に用いられるPt999・Pt950・Pt900について、それぞれの特徴は次のとおりです。

刻印 / 純度 特徴
Pt999 / 99.9% 割金をほとんど含まない純プラチナ / 非常に柔らかく加工が難しい / ジュエリーよりインゴットや記念品に使われることが多い
Pt950 / 95.0% Pt900より柔らかく傷が付きやすい傾向 / 変色や金属アレルギーのリスクが比較的低い / 高級ジュエリーにも多く採用されている
Pt900 / 90.0% 変形や傷に比較的強い / Pt950より強度が高く日常使いしやすい / 割金の種類によって価格を抑えやすい

錆びやすい・錆びにくい割金の種類

プラチナ製品の錆びやすさは、純度だけでなく、割金として使われる金属の種類によっても変わります。では、どのような割金が錆びやすく、逆に錆びにくいのでしょうか。ここでは、代表的な割金の種類や特徴について詳しく見ていきましょう。

錆びやすい割金

錆びや変色の原因になりやすい割金には、銅・コバルト・銀などがあります。

比較的安価なジュエリーや海外製品に使われることがあります。価格を抑えやすい一方で、変色しやすいため取り扱いには注意が必要です。それぞれの主な特徴は次のとおりです。

割金 特徴
強度を高めやすく比較的安価 / 酸化しやすい / 塩素系成分で黒ずむことがある / 金属アレルギーの原因になることがある
コバルト 強度や加工性を高めやすい / 環境によって酸化する場合がある / 耐食性は条件により異なる
硫化によって黒ずみやすい / 硫黄や塩素環境で変色することがある

錆びにくい割金

錆びにくい割金の代表例には、パラジウム・ルテニウム・イリジウムがあります。

いずれもプラチナと同じ白金族元素に分類され、耐食性に優れた金属です。次のとおり、強度や重さ、アレルギー性などに違いがあるため、用途や好みに合わせて割金を選ぶことが大切です。

割金 特徴
パラジウム 加工しやすい / プラチナより軽い / やや黒みを帯びた白色をしている / 金属アレルギーに注意が必要な場合がある
ルテニウム 少量でも硬度を高めやすい / プラチナより軽い / 青みがかった白色をしている / 比較的アレルギーが起こりにくい
イリジウム 非常に高い耐食性を持つ / プラチナより重い / 高価な金属として知られる / 比較的アレルギーが起こりにくい

【状況別】プラチナが錆びる原因

割金の種類によっては化学物質の影響を受けやすく、日常生活で変色や錆びが起こることがあります。ここでは、プラチナが錆びる主な原因について詳しく解説します。

温泉や入浴

温泉や一部の入浴剤に含まれる硫黄成分によって、プラチナジュエリーが変色することがあります。これはプラチナ自体ではなく、割金として含まれる銀などが硫化するためです。

また、くすみの原因としてシャンプーやボディソープに含まれる成分が影響することも考えられます。表面の硫化膜や汚れを除去することで、元の輝きを取り戻せる場合があります。

プラチナは耐食性に優れた金属のため、海水が原因で直接錆びることはほとんどありません。

ただし、ジュエリーに含まれる割金の種類によっては、塩分や汚れの影響を受けるケースがあります。海水浴やマリンレジャーの後は、付着した塩分を早めに洗い流すことが大切です。

また、海中でアクセサリーを紛失すると見つけるのは難しく、砂浜や岩場との接触によって傷が付くリスクもあるため注意しましょう。

プール

プールには消毒用の塩素が含まれていますが、プラチナ自体は塩素の影響を受けにくい金属です。そのため、短時間で大きく変色することはあまり考えられません。

ただし、ジュエリーに含まれる銀などの割金は、塩素と反応して変色する可能性があります。特に銀の含有量が多いアクセサリーは黒ずみが生じるおそれもあるため、プールに入る際は外しておくと安心です。

美容製品

化粧品や香水、日焼け止めに含まれる成分の中には、金属と反応するものがあります。プラチナ自体は影響を受けにくいものの、割金として含まれる銀や銅は変色することがあります。

変色を放置すると黒ずみが広がるケースもあるため注意が必要です。無理にこすって落とそうとすると、ジュエリーや宝石に傷が付くおそれもあります。気になる場合は早めに専門店でクリーニングを依頼するとよいでしょう。

汗や皮脂

皮脂や汗に含まれる硫黄成分や塩分は、ジュエリーに含まれる銀や銅などの割金に影響し、変色の原因になることがあります。プラチナ自体は錆びや変色に強い金属ですが、付着した汚れを放置すると、表面に黒ずみが生じるかもしれません。

使用後は柔らかい布で軽く拭き取り、皮脂や汗をこまめに取り除くことが大切です。汚れを長期間放置すると、くすみや変色につながる可能性があるため注意しましょう。

プラチナが錆びるのを防ぐ方法

プラチナジュエリーの変色を防ぐには、先述した硫黄成分や塩分、化学物質との接触をできるだけ避けることが大切です。ここでは、プラチナを錆びや黒ずみから守るためのポイントについて詳しく解説します。

水に触れる場面では外す

マリンレジャーや海水浴、温泉を利用する際は、プラチナジュエリーを外しておくのがおすすめです。海水や温泉成分による変色リスクを抑えられるだけでなく、紛失防止にもつながります。

また、日常生活でも入浴や炊事など、水に触れる場面では指輪を外すと安心です。

水分を拭き取ったつもりでも、指輪の内側に湿気や洗剤成分、皮脂汚れが残ることがあります。こうした汚れを放置すると、割金の変色や黒ずみの原因になる場合があります。

身支度を終えてから着用する

化粧品や香水が付着するのを防ぐため、アクセサリーは身支度を整えた後につけるのがおすすめです。これにより、変色やくすみの原因となる成分との接触を減らせます。また、帰宅後は手に付いた化粧品や汚れを落としてからアクセサリーを外しましょう。

洗顔や着替えを済ませた後に、柔らかい布で汗や皮脂汚れを拭き取る習慣をつけると、美しい状態を保ちやすくなります。

専用ケースに入れて保管する

変色や傷を防ぐため、旅行やレジャーの移動中は、プラチナジュエリーを専用ケースに保管しておくと安心です。

ジュエリー同士が接触しにくい個別収納タイプを選ぶと、小傷の予防にもつながります。専用ケースがなくても、チャック付きのビニール袋で代用する方法もあります。

アクセサリーを個別に収納できるため持ち運びしやすく、空気中の湿気や汚れとの接触を減らす効果も期待できるでしょう。

プラチナが錆びた際の対処法

プラチナジュエリーに錆びや変色が見られても、軽度であれば自宅で改善できることがあります。ここでは、自分で行いやすい代表的な2つの対処法について詳しく解説します。

お酢やレモン汁に浸す

プラチナジュエリーの錆びを落とす方法として、薄めたお酢やレモン汁を使う方法が紹介されることがあります。軽度であれば短時間浸け置きし、水でよく洗い流し、柔らかい布で水分を拭き取れば表面がきれいになる可能性があります。

ただし、酸性の成分は銀や銅などの割金、また一部の宝石や接着部分に影響を与えるおそれもあるため、使用には注意が必要です。

特に宝石付きのアクセサリーは、クロスや柔らかいブラシで優しく手入れする程度にとどめ、不安な場合は専門店へ相談しましょう。

重曹を使って洗浄する

プラチナジュエリーの黒ずみは、重曹とアルミホイルを使って汚れを落とせる場合があります。耐熱容器にアルミホイルを敷き、その上にアクセサリーを置いて重曹を振りかけ、熱湯を注いで数分置く方法です。

これは、アルミホイルと重曹の反応によって、表面に付着した硫化汚れを落としやすくする仕組みとされています。処理後は、水でよく洗い流し、柔らかい布で水分を拭き取りましょう。

ただし、宝石付きのジュエリーや特殊加工品は変色や破損リスクもあるため、無理に行わず専門店へ相談するのがおすすめです。

プラチナをきれいに保つ方法

プラチナジュエリーを美しい状態で保つには、日頃のお手入れに加え、傷や変色を防ぐための扱い方を意識することが大切です。ここでは、プラチナを長くきれいに保つための2つのポイントについて詳しく解説します。

定期的にお手入れをする

プラチナジュエリーは、皮脂や汚れを放置すると、くすみや変色の原因になることがあります。

日頃からジュエリークロスなど柔らかい布で拭き、定期的にお手入れを行いましょう。強くこすると傷の原因になるため、力を入れすぎないよう注意してください。洗浄する際は、次の手順がおすすめです。

1 中性洗剤を少量溶かしたぬるま湯に浸す
2 細かい部分は柔らかい歯ブラシや綿棒でやさしく洗う
3 しっかりすすいだ後、柔らかい布で水分を拭き取り、十分に乾燥させる

傷や変形が起きないように扱う

プラチナは粘り強い金属ですが、純度が高い製品ほど傷や変形が生じやすくなる傾向があります。そのため、日常生活では次のような場面に注意が必要です。特に強い摩擦や衝撃が加わる場面では、ジュエリーを外しておきましょう。

手に強い力が加わるとき スポーツや運動 / 重い荷物を運ぶ作業や力仕事
指先に物が当たりやすいとき 食器洗いなどの家事全般 / 研磨剤入り洗剤の使用時や金属製品の洗浄時

プラチナの錆びに関するよくあるQ&A

錆びたプラチナは元に戻せるのか、また純度によって変色しやすさは変わるのかなど、気になる方も多いでしょう。ここでは、こうしたプラチナの錆びや変色に関する疑問について、Q&A形式でまとめました。

錆びたプラチナは元に戻せますか?

プラチナの錆びや変色は、適切にメンテナンスすることで改善できる場合があります。

軽度の汚れであれば、ジュエリークロスで拭いたり、重曹や中性洗剤を使って手入れしたりすることで、きれいになることもあります。

ただし、無理にこすったり誤った方法で洗浄したりすると、傷や変形の原因になるため注意が必要です。落ちにくい汚れや深い変色は、専門店へメンテナンスを依頼すると安心でしょう。

プラチナは純度によって錆びやすさが変わりますか?

プラチナは耐食性に優れた金属であり、純度が高いほど変色や錆びの影響を受けにくい傾向があります。

例えば、割金をほとんど含まないPt999は非常に変色しにくい一方、柔らかいため傷が付きやすい点がデメリットです。

反対に、Pt900は割金を加えることで強度が高まり、日常使いしやすくなっています。ただし、割金に酸化しやすい金属が含まれている製品は、変色や黒ずみが起こる可能性があります。

まとめ

プラチナ自体は非常に安定した金属ですが、ジュエリーに含まれる割金の変化や表面の汚れによって、黒ずみやくすみが生じる場合があります。

軽度の汚れであれば、中性洗剤やジュエリークロスを使った手入れで改善できることもあります。ただし、落ちにくい変色や深い汚れは、プラチナ製品のメンテナンス実績が豊富な専門店へ相談しましょう。

上田 勝太(うえだ しょうた)
記事の監修者
AACD協会基準判定士(ブランド品、時計の真贋及び輸入検品など)
上田 勝太(うえだ しょうた)

2024年4月にAACD協会基準判定士の資格を取得し、ブランド品や時計の真贋判定、輸入検品に精通。
豊富な経験と確かな鑑定眼で信頼性の高い情報を発信しています。

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