カルティエの歴史
・1847年
カルティエが創業されます。
・1899年
ルイ・カルティエの発案によりブティックをパリのラペ通り13番地に移転し、同時に新たなスタイルを発表します。新古典主義からの着想と、他に先駆けて採用したプラチナを組み合わせたこの革新的なスタイルは、後に「ガーランドスタイル」と呼ばれるようになります。
・1904年
カルティエはエドワード7世によって初めて公式の王室御用達に認定されます。その後、スペイン、シャム(現在のタイ王国)、ロシアなどの王室御用達に認定されています。
・1914年
カルティエのクリエイションにおける最初のパンテールモチーフが、ダイヤモンドとオニキスでブレスレットウォッチのダイアルに登場します。
・1924年
3つの環がひとつのリングに3つの環がひとつになったリングが誕生し、後に「トリニティ」と名付けられます。ジャン・コクトーはこのリングを最初に着用したひとりです。
・2019年
「クラッシュ ドゥ カルティエ」コレクションが誕生します。
パンテールの歴史
カルティエが初めて豹のモチーフを登場させたのは1914年のことです。当時は、シンプルなオニキスのスポッツモチーフ(豹の模様)としてデザインされました。ですが、パンテールがカルティエを象徴するアイコンとして存在感を顕すのはもう少し後の時代になります。ある一人の女性の存在なくして、カルティエのパンテールがこれほどのブランド・アイデンティティーを持つことはなかったかもしれません。
その女性の名は、ジャンヌ・トゥーサン(1887-1976)です。ガブリエル・シャネルがオートクチュール界の女王であるならば、ジャンヌ・トゥーサンはオート・ジョワイユ界に君臨し、その世界に大きな影響を与えた女性でした。
ジャンヌは第一次世界大戦のさ中、当時をときめくカルティエ一門の御曹司ルイ・カルティエとパリで出会います。ジャンヌのセンスのよさや自由奔放なエネルギーに魅了されたルイ・カルティエは、彼女をデザイナーとしてカルティエに雇い入れます。ジャンヌはその期待を裏切らず、フランス人らしい優れた審美眼を持つデザイナーとして次第に高く評価されていきました。1933年、ルイ・カルティエはジャンヌにカルティエの高級宝飾部門の全権を委任します。カルティエ一族出身ではないジャンヌの大抜擢は、当時としては異例のことでした。
それまでのカルティエのデザインといえば、幾何学的な様式美が特徴のアール・デコや自然界には存在しない左右対称に整ったガーランドスタイルを中心としていました。ですが、ジャンヌは早くから自然回帰の時代がくることを予見して、1930年代後半にはさまざまな自然モチーフのジュエリーの製作に取り組んでいます。その中で最も力を入れていたのがパンテール(豹)モチーフでした。
ジャンヌの手によるパンテールは、高度な技術によって立体的に表現され、モナコ后妃となったグレース・ケリーや、時のファッションアイコンで、のちのウィンザー公爵夫人となるウォリス・シンプソンを魅了し、時の富裕層を中心に一世を風靡しました。1914年に初めてパンテールモチーフのジュエリーウォッチが登場して100周年を迎えた2014年に、パンテール ドゥ カルティエのジュエリーはコレクションを拡充し、カルティエのクリエイティブの中でますます存在感を放っています。
一方、パンテールの名を冠した腕時計「パンテール ドゥ カルティエ」ウォッチが発表されたのは1983年です。その2年後からバブル景気に沸き立った日本において、パンテールはおしゃれな女性に熱狂的な人気があったため、パンテールのコンビモデルが当時の憧れとして記憶に残っているという方も多いと思います。
利用している芸能人
・コートニー・イートンさん(女優)
愛用の時計は、カルティエ パンテールです。2017年のパンテールのキャンペーンとしてショートムービーを制作した際に着用していました。
・山田優さん(女優)
愛用の時計は、カルティエ パンテールです。復刻の際に東京で行われたパーティーで着用していました。
・森星さん(モデル)
愛用の時計は、カルティエ パンテールです。東京で行われたパーティーで着用していました。
・小嶋陽菜さん(アイドル)
愛用の時計は、カルティエ パンテールです。大きめのパンテールで、18kイエローゴールドケースにダイヤモンドがセッティングされたベゼルが特徴です。パンテール復刻パーティーで着用していたようです。
最後に
いかがでしたでしょうか。カルティエの歴史を交えながらお伝えしました。パンテールは、小ぶりでありながら女性らしい丸みの感じられる上品な時計です。全体的に薄くスタイリッシュな印象があり、ジュエリーのように普段使いできる時計として絶大な人気があります。
日本では、カルティエウォッチの中で最も人気のあるのがタンクフランセーズです。パンテールに比べるとボリュームがあり、プレーンなモデルは若干カジュアル感のある時計です。パンテールはエレガントな要素が強く、特に年齢を重ねてからも似合うことから、一生ものとなります。定番な時計としておすすめできるモデルになります。「買取大吉」では店舗査定や出張査定、お見積りなど全て無料でご利用頂けますので、ぜひお問い合わせお待ちしております。