クロムハーツの成り立ち
そんなクロムハーツはシルバーアクセサリーのイメージが強いですが、実は1枚のレザージャケットが始まりだといわれています。創始者の1人であるリチャード・スタークが愛車のハーレーで全米中をセールスで回っていた中で「バイク乗りたちのレザーウェアを作りたい」と考え、そこに出会いが重なりクロムハーツは発足されました。ブランド発足の背景にはハーレーというバイクがあり、ブランド名の由来もバイクにあります。
『”Chrome don’t get you home”
”バイクをピカピカにしていたって、よく走るわけではない”
バイク乗りたちの言葉で、乗り出しのビギナーをからかうフレーズをもじり
”CHROME HEARTS will get you somewhere that makes you feel like you’re home”
”CHROME HEARTSは自分が自分だと思える場所まで連れて行ってくれる”』
というワードをキャッチフレーズに、ブランドとしての成り立ちを起こすこととなるのです。
クロムハーツの転換期
世界的な地位を確立しているクロムハーツが今に至るまでには大きな転換期がありました。クロムハーツが発足して間もない1989年、リチャードの友人が監督をつとめた映画『Chopper Chips In Zombie Town』。この映画の衣装を担当することになったのが大きな転機となります。
この映画で使われたレザージャケットが口コミで広がり、バイカーの中で人気が出始めました。この人気の高まりを受けて、レザージャケットに施されたシルバーパーツを独立した商品として販売し、それがバイカーだけでなくロックミュージシャン達へと人気が広がっていきました。
バイカー達から火が付き、ロックミュージシャンにより起きたムーブメントは、ハリウッドスターや各界のセレブ達に広がり、クロムハーツはその知名度を一気に高めることになったのです。
なぜ、クロムハーツはなぜこれ程に人々を魅了するのか
人気の要因の1つに創始者である3人の存在が挙げられます。圧倒的なカリスマ性を誇り、クロムハーツの象徴であり現在も運営を行っています。
【リチャード・スターク】
天才彫金師で後にLONEONESを立ち上げる
【レナード・カムホート】
クロムハーツの起源であるレザーの魅力を世に広げた
【ジョン・バウマン】
この3人が奇跡的に出会い、クロムハーツの歴史が始まる
これまでのシルバーアクセサリーは金やプラチナと違い安価でシンプルな物がほとんどでした。そんな中でクロムハーツは独自のブランディングとしてシルバージュエリーというジャンルを生み出し、重厚なデザインと上質な品格からバイカーのみならずロックミュージシャンやセレブ、ハリウッドスターなどの人気を得て、一躍ラグジュアリーブランドとしての地位を確立したのです。
これほど各界のスターに愛される理由は何といってもそのデザイン性です。クロムハーツのアクセサリーは癖が強いにもかかわらずどんな服装やシチュエーションにも溶け込んでしまう万能なデザインと、一度見ると決して忘れることのないディテールが高く評価される要因だと考えます。
その斬新かつ豪快なデザインは、ブランディングによる戦略と高度な彫金技術によって生み出される装飾の美しさによりシルバージュエリーと呼ばれています。同じシルバーアクセサリーの相場をかけ離れた値段設定でもクロムハーツだと納得してしまうのも納得ですね。
クロムハーツはシルバーだけではない!
クロムハーツの代表作といえばシルバーアクセサリーですが、更に高級な商品があります。ゴールドやプラチナ、ダイヤなどの高級素材を用いたハイエンドラインです。一般的なゴールドアクセサリーはK18の物がほとんどですが、クロムハーツのゴールドは非常に彫金が困難なK22一択なのです。特に人気のK22イエローゴールドのアイテムを持つことが一種のステータスであり、多くの著名人を始め、各界のセレブにも人気が高いアイテムとなっています。
まとめ
これまでのシルバーアクセサリーの常識を覆したクロムハーツはジャンルを問わず様々な人から愛されるブランドとしてその名を世界にとどろかせました。今では、クロムハーツといえば重厚かつ繊細なデザインのアクセサリーを誰しもが思い浮かべるに違いありません。ラグジュアリーブランドでありながらも、ハンドメイトによるこだわりが味わえるのも大きな魅力の1つと言えるでしょう。
圧倒的な存在感と独自の色気を放つアイテムは自分を彩り、身に着けるだけで1つ上のステージに連れて行ってくれるブランド。それがクロムハーツなのです。