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ロレックスの金無垢モデルとは?特徴やゴールドの種類・人気モデルを解説

ロレックスの金無垢モデルとは?特徴やゴールドの種類・人気モデルを解説
石山真路(いしやま しんじ)
記事の監修者
査定歴14年
石山真路(いしやま しんじ)

貴金属・ブランド品・時計など多彩な商材を長年取り扱い、市場動向や真贋判定に深い知見を持つ査定士。
豊富な経験に基づく正確な査定と丁寧な対応で信頼を得ています。最新の市場情報にも精通し、コラム監修では実践的な知識を発信しています。

ロレックスの金無垢モデルとは、どのようなものを指すのでしょうか。本記事では、ロレックス金無垢モデルの特徴をはじめ、使用されているゴールドの種類や、人気モデルについて詳しく解説します。

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ロレックスの金無垢とは?

ロレックスの「金無垢(きんむく)」とは、K18ゴールドのみを使用したモデルのことを指します。

K18ゴールドは、金の含有率が75%の合金で、金ならではの輝きと美しさを持ちながら強度や耐久性に優れている点が特徴です。ロレックスの公式サイトでは、これを「18ct」と表記しています。

一般的に金無垢という言葉は、混じりけのない純金(K24)を指すことが多いのですが、純金は非常に柔らかく、傷がつきやすいため、腕時計のような日常的に使うアイテムには不向きです。

そのため、多くの高級時計ブランドでは、K18ゴールドが金素材の最高品位になります。

ロレックスの金無垢モデルの特徴

ロレックスの金無垢モデルは、K18ゴールドが使用されていることにより、資産価値があるだけでなく、その美しい輝きも大きな魅力です。ここでは、ロレックスの金無垢モデルが持つ魅力や特性について、詳しくご紹介していきます。

高純度の金が使用されている

高純度のK18ゴールドのみを使用し、ロレックス独自の配合や製法で仕上げられた合金は、ほかにはない唯一無二の輝きを放ちます。

ロレックスは、時計製造において素材から徹底的にこだわり、自社内に鋳造工場を構えるほどです。この体制により、素材の品質管理と独自性を極限まで高めています。

そのため、他ブランドの金無垢モデルでは味わえない圧倒的な存在感や深みのある輝きを求める方にとって、ロレックスの金無垢モデルはまさに理想的な一本と言えるでしょう。

価値が下がりにくい

ロレックスの金無垢モデルは、市場価格が下がりにくい傾向にあります。

2025年1月に実施されたロレックスの価格改定では、金無垢モデルを含む多くのモデルが値上げされました。この背景には、ロレックスのブランド価値の向上に加え、金無垢モデルに使用されているK18ゴールドの価格上昇があると考えられます。

金は「有事の資産」とも呼ばれ、経済の不安定時に価値が上がりやすい特徴があります。また、金融資産のように発行体が存在せず、価値がゼロになるリスクが極めて低いため、長期的にも安定した資産とされているのです。

こうした要因から、ロレックスの金無垢モデルは価格が下がりにくく、需要の高まりによってはさらなる価格上昇の可能性もあるといえるでしょう。

上品かつ重厚感のある仕上がり

ロレックスの金無垢モデルは、上品さと重厚感を兼ね備えた仕上がりが魅力です。

K18ゴールドならではの深みのある輝きが、さりげなく品格を引き立ててくれます。過度に華やかすぎず、洗練されたデザインも多いため、威圧感を心配される方にもおすすめです。日常使いから特別な場面まで、あらゆるシーンで上質さを演出してくれることでしょう。

ロレックスのゴールドの種類

ロレックスで使用されているゴールドの種類は、主に以下の3つに分けられます。

・イエローゴールド

・ホワイトゴールド

・エバーローズゴールド

ここでは、これら3種類のロレックスのゴールドについて、詳しく解説していきます。

イエローゴールド

イエローゴールドは、純金に銀と銅を配合して作られるカラーゴールドです。

金本来の美しい黄色を保ちながら、強度や耐久性を高めた合金であり、比較的変色しにくい素材としても知られています。

高級腕時計やハイブランドジュエリーにも広く使われており、その華やかな輝きは、身につける人に上質な印象を添えてくれます。

ホワイトゴールド

ホワイトゴールドは、純金に銀とパラジウムなどを配合して作られるカラーゴールドです。

プラチナのような白い輝きは、表面に施されたロジウムコーティングによるものです。イエローゴールド同様、変色しにくく耐傷性にも優れています。ホワイトゴールドを使用したモデルは控えめな印象があり、幅広い層から人気を集めています。

エバーローズゴールド

エバーローズゴールドは、ピンクゴールドのような色味が特徴の、ロレックスが独自で開発したカラーゴールドです。75%の純金に20%の銅と、その他パラジウムやインジウムなどを配合して作られています。

一般的なピンクゴールドに比べて銅の割合が少ないため、色あせに強く耐久性に優れているのが特徴です。そのため、エバーローズゴールドのモデルは、長年使用しても退色しにくく、世代を超えて愛用できる一生ものといえるでしょう。

ロレックスの金無垢を持つべき3つの理由

ロレックスの金無垢モデルを持つべき理由としては、資産価値が高まる可能性がある点はもちろんのこと、高級感を堪能できる点や、経年劣化しにくく、長く美しさを保てる点も挙げられます。

ここでは、これら3つのポイントについて詳しく解説していきます。

価値が上がる可能性がある

ロレックスの金無垢モデルは、資産として所有する方が多いため、今後の価格上昇が期待されています。これは、先述のとおり、素材であるK18ゴールドとロレックスのブランド価値という両方の特徴を備えているためです。

まず、金は希少価値が高く、昔から価格が安定しており、実物資産として保有する方も多くいます。さらに、ロレックスも流通量が限られていることから、高い価値がついています。

そのため、金相場や時計市場の動向により、金やロレックスの価値が上昇すれば、さらなる価格高騰が起こる可能性も考えられるのです。

ラグジュアリーな雰囲気を堪能できる

金無垢モデルの最大の魅力は、何といってもその圧倒的な高級感です。装いを品よく格上げしてくれるため、ファッションアイテムとしても確固たる地位を築いています。

気品とブランド力を兼ね備えたロレックスの金無垢モデルは、着用する方の所有欲も満たしてくれることでしょう。

経年劣化に強い

ロレックスの金無垢モデルは、ほかのモデルと比べても経年劣化しにくい特徴があります。

高級時計であっても、長年使用すれば錆や腐食、傷などの劣化は避けられません。しかし、金はイオン化傾向が低く安定した素材で、腐食や錆に強い性質を持っています。

そのため、ロレックスの金無垢モデルはオーソドックスなデザインと相まって、末永く愛用できる一本です。一生ものの腕時計をお探しの方には、ぜひおすすめしたいモデルです。

ロレックスの金無垢のデメリット

ロレックスの金無垢モデルには多くのメリットがありますが、一方でいくつかのデメリットも存在します。主なデメリットとしては、以下の3点が挙げられます。

・重量がある

・修理費用が高い

・コーディネートが難しい

ここでは、これら3つのデメリットについて、それぞれ詳しく解説していきます。

重量がある

ロレックスの金無垢モデルにはK18ゴールドが使用されているため、ステンレスモデルよりも重くなりがちです。

例えば、ステンレスモデルは約150グラム前後ですが、金無垢モデルには200グラムを超えるものもあります。重量感をステータスとして感じられるメリットがありますが、ステンレスモデルから乗り換える場合は、重さに慣れるまでに少し時間がかかるかもしれません。

修理費用が高い

一般的に、金はステンレスに比べて価格が高いため、修理費用も高くなります。

金無垢のロレックスは、パーツに多くの金が使われているため、ステンレスモデルよりも本体価格が高く、部品交換が必要になった場合のパーツ代も高額になります。

いくら経年劣化しにくくても、一生使うことを考えれば、定期的なメンテナンスは欠かせません。そのため、金無垢モデルの購入を検討される際は、修理費用などの維持コストもあらかじめ考慮しておくことをおすすめします。

コーディネートが難しい

金無垢ならではの強い存在感は、ファッションとのバランスが重要で、コーディネート次第では扱いが難しい一面もあります。

例えば、何気なく金無垢のロレックスを身につけると、場合によっては成金のような印象を与えてしまうかもしれません。服装と合っていない高級時計は、周囲から浮いてしまい、悪目立ちしてしまうこともあります。

特に普段使いを想定して金無垢のロレックスを検討される場合は、時計単体ではなく、日頃の服装との相性も含めてイメージしてみることをおすすめします。

ロレックスの金無垢のおすすめ人気モデル

ロレックスの金無垢モデルの中でも、デイトナ、サブマリーナー、デイトジャストは人気が高く、有名です。ここでは、これら3つのモデルはもちろん、ロレックスの人気モデルを合わせて7つご紹介します。

コスモグラフ デイトナ


コスモグラフ デイトナは、1963年に発表されたクロノグラフモデルで、モータースポーツの象徴的な存在です。

こちらは、肌なじみの良いエバーローズゴールドを使用したモデルです。

ケースやベゼル、ブレスレットには、エバーローズゴールドが使われており、デイトナの高級感を一層引き立てています。

ムーブメントには完全自社製のCal.4131を搭載し、約72時間のパワーリザーブを実現しています。豪華な見た目でありながら、実用性も申し分ありません。

型番 Ref.126505
ケース素材 K18エバーローズゴールド

サブマリーナー デイト


サブマリーナーは、1953年の誕生以来、水深300mまでの防水性能と視認性を誇るダイバーズウォッチの代表格としても知られています。

耐久性に優れた素材と自社製ムーブメントを搭載し、精度と信頼性も抜群で、プロ仕様の機能と洗練されたデザインが魅力の定番モデルです。

こちらは、その中でもラグジュアリーレンジに位置するK18ホワイトゴールドモデルになります。ケースやブレスレット、リューズに使われたホワイトゴールドが、腕元でほんのりと輝きます。

型番 Ref.126619LB
ケース素材 K18ホワイトゴールド

デイトジャスト

デイトジャストは、ロレックス創業40周年を記念して1945年に発表された、長年にわたって愛され続けているロングセラー・コレクションです。

モデル名の由来にもなっている「デイトジャスト機構」は、深夜0時ちょうどに日付が切り替わる画期的な機能として知られています。

こちらの一本は1972年製の金無垢モデルで、シャンパンゴールドの文字盤にK18イエローゴールドケースを備えた華やかな仕様です。

ブラックのレザーストラップとの組み合わせが、上品で落ち着いた雰囲気を演出しています。

デイトジャストの金無垢モデルは、多彩なバリエーションの中でも特に高い人気を誇り、世代を問わず愛され続けている名作です。

型番 Ref.1601
ケース素材 K18イエローゴールド

デイデイト

デイデイトは、ロレックスの中でも屈指のステータスウォッチとして知られる、特別なモデルです。

ゴールドやプラチナといった貴金属のみを用いて製造されており、まさに贅を尽くしたコレクションといえます。

また、12時位置に曜日をフルスペルで表示するという、世界初の機構を搭載した腕時計としても知られています。

デイデイトと一部のデイトジャストにのみ採用されているプレジデントブレスレットは、光を受けることで優美な輝きを放ちます。

圧倒的な重厚感とステータス性を兼ね備えたデイデイトは、身につける方の魅力を一段と引き立ててくれることでしょう。

型番 Ref.228239A
ケース素材 K18ホワイトゴールド

GMTマスターII

GMTマスターIIは、GMT機能を備えた時計のパイオニアとして知られ、ひと目でそれとわかる個性的なカラーベゼルが印象的です。

2023年に新たにラインナップに加わったこちらのモデルは、華やかさと存在感を兼ね備え、見る者を魅了します。

K18イエローゴールド製のケースとリューズに、上品な5連ジュビリーブレスレットを組み合わせた、非常にラグジュアリーな一本です。ステンレススチールモデルにはない、ゴールドならではの重厚感も大きな魅力といえるでしょう。

ムーブメントには、ロレックスが自社開発したCal.3285を搭載しており、約70時間のパワーリザーブを誇ります。高い精度と信頼性を兼ね備えた、実用性にも優れたモデルです。

型番 Ref.126718GRNR
ケース素材 K18イエローゴールド

ヨットマスターⅡ


ヨットマスターⅡは、ヨットレースのために設計されたプロフェッショナルモデルです。

2007年に登場したこのモデルは、1〜10分のカウントダウンを記憶・同期できる機械式タイマーと、リングコマンドベゼルを備えています。

1992年発表のヨットマスターⅠ(現行モデル)は、スポーティでエレガントな汎用モデルでしたが、ヨットマスターⅡでは機能性と技術革新が大幅に進化しました。

こちらは、ケースやブレスレットだけでなく、スモールセコンドやインデックス、時分針にもK18イエローゴールドを使用しており、42mmのケースサイズと相まって圧倒的な存在感を放っています。

型番 Ref.116688
ケース素材 K18イエローゴールド

スカイドゥエラー

スカイドゥエラーは、「世界を旅する旅行者のために」というコンセプトのもと、2012年に誕生したロレックス唯一のコンプリケーションウォッチです。

特徴的な機能としては、「24時間表示の第2タイムゾーン」と「年に一度の日付調整で済む年次カレンダー」が挙げられます。

こちらは、K18イエローゴールドにホワイト文字盤を組み合わせた、美しい一本となります。ムーブメントにはロレックスのなかでも複雑とされているCal.9001を搭載しています。

型番 Ref.326938
ケース素材 K18イエローゴールド

ロレックスの金無垢に関するQ&A

ロレックスの金無垢に関する質問をまとめました。

・K18以外のモデルもある?

・コンビモデルも存在する?

・ロレックスの金無垢が似合う年齢層は?

ここでは、これら3つの質問に対して回答していきます。

K18以外のモデルもある?


冒頭でご説明したとおり、ロレックスの金無垢モデルとはK18ゴールドを使用したものを指すため、これ以外を素材とした場合は金無垢の定義から外れてしまいます。

しかし、金無垢とは呼べないものの、K14や金張りといった、K18よりも純度の低い金素材を使用したロレックスも、過去には製造されていました。

例えば、コスモグラフ デイトナ Ref.6263、オイスター パーペチュアル トライアングルベゼル Ref.1025などが挙げられます。

K18ゴールドを使用したコスモグラフ デイトナ Ref.6263などと比べると金の色味はやや薄めですが、控えめな金色もまた魅力のひとつです。

コンビモデルも存在する?

ロレックスの中には、「コンビネーションモデル」と呼ばれる、異なる素材を組み合わせて作られたモデルも存在します。

代表的な例として、バブル期に人気を博した「ロレゾール」のデイトジャストが挙げられます。

「ロレゾール」とは、ステンレススチールとゴールドを組み合わせたロレックス独自の呼称です。

ステンレスとゴールドという異素材の融合によって、ラグジュアリーさと実用性を兼ね備えた独自の魅力が生まれ、金無垢モデルとはまた異なる個性を楽しむことができます。

ロレックスの金無垢が似合う年齢層は?

ロレックスの金無垢時計は幅広い年齢層に似合いますが、特に30代以上の大人の男性にふさわしい一本と言えるでしょう。

30代に差しかかる頃は、徐々に大人としての風格や落ち着きがにじみ出る時期でもあり、金無垢の持つ重厚な存在感がしっくりと馴染むようになります。

もちろん、金無垢モデルにもさまざまなデザインがあり、モデルごとに似合う年齢層やファッション、シーンは異なります。それでもやはり、金無垢のロレックスは、成熟した大人の男性だからこそ似合う一本といえるでしょう。

また、ロレックスのような高級時計は、年月とともに味わいを増すアイテムでもあります。若いうちに手に入れ、丁寧にメンテナンスを重ねながら、長く愛用していくのもよいかもしれません。

まとめ

今回は、ロレックスの金無垢モデルについてご紹介しました。

金無垢モデルとは、強度と純度のバランスに優れたK18ゴールドを使用したモデルのことを指します。高純度の金が使用されているため、資産として保有するのにも適しています。

一方で、金無垢モデルは年齢層やファッションを選ぶ一面もあり、日常的に着用するには少し工夫が必要かもしれません。

イエローゴールド、ホワイトゴールド、エバーローズゴールドの3種類のゴールドが展開されています。ぜひ、ご自身のスタイルに合ったカラーを選んでみてはいかがでしょうか。

石山真路(いしやま しんじ)
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