エルメス 2022年10月4日

エルメスの名作ブレスレット「シェーヌダンクル」

#エルメス

エルメスには数多くの名作がありますが、ブレスレット「シェーヌダンクル」もその一つでしょう。「錨の鎖」をモチーフに、シンプルなのに印象に残るそのデザインは、流行を越えて愛用する人が多いです。今回はこのシェーヌダンクルにフォーカスしていきます。

シェーヌダンクルはこうして生まれた
サイズ展開
コマ数は変えられる
シェーヌダンクル人気の理由
シェーヌダンクルの値段
どこで購入するのがベストか？
お手入れ方法
まとめ

シェーヌダンクルはこうして生まれた

シェーヌダンクルは1938年にロベール・デュマが、港町ノルマンディーに係留した船の錨の鎖に着想し、ブレスレットをデザインしました。これがシェーヌダンクルの誕生です。特徴的なモチーフはジュエラーの技巧の賜物であり、シェーヌダンクルは誕生以降メゾンのインスピレーションソースにもなり、リングやバックル、ネックレスにも派生しています。

サイズ展開

シェーヌダンクルは5つのサイズ展開があります。

① PPM

最小サイズとなり、1コマの大きさは約0.9cmです。展開コマ数としては、22コマ（13.5cm）、24コマ（15.0cm）、26コマ（16.3cm）、28コマ（17.5cm）があります。

② PM

1コマの大きさは約1.4cmです。

③ MM

1コマの大きさは約1.7cmです。PMとMMはほとんどサイズの変わりはありませんが、MMは若干PMよりもコマが大きくなります。手首の細い方は大きいサイズよりも小さめなPMかMMの方が手首とのバランスが取りやすいです。

④ GM

1コマの大きさは約2.1cmです。

⑤ TGM

最大サイズとなり、1コマの大きさは約2.4cmです。一般的に、男性はGM～TGMでコマ数が12～13コマのものが多いようです。

コマ数は変えられる

エルメス直営店ではコマ数の増減が可能です。1コマ増やすなら1万5千円ほどで、逆に1コマ減らすのは1万円前後で変更できます。取ったコマは持って帰ることもできます。

シェーヌダンクル人気の理由

シェーヌダンクルはシンプルでかつユニセックスなデザインです。しかも先述の通り、長さやコマ数を変えられるので、自分の身体の大きさや、ファッションスタイルに合わせた微調整ができ長くつかうことができるアイテムと言えます。また、夫婦やカップルでペアでつけるといった使い方をする方もいらっしゃいます。

また、エルメスの製品は基本的に職人が一つ一つ手作りで創り上げます。そのためどうしても生産数に限りがあります。日本でのシェーヌダンクル人気は凄まじく、自分の欲しいサイズをめがけて購入しようものなら店頭予約で購入予約するか、中古市場をくまなく探すしかありません。

またエルメスは有限の製品を本当に欲しい人に届けたいという考えがあります。何度も通ううちに店員さんとコミュニケーションが取れるようになり、購入することができるのです。そのため一見では店頭予約を受け付けてもらえない場合すらあります。

こういった需要と供給が追い付いていないという状況も、シェーヌダンクルの希少性に追い風を吹き込んでおり、一層価値が上がっていると言えます。

シェーヌダンクルの値段

シェーヌダンクルブレスレットは約15万円から20万円ほどになります。価格の違いはサイズの違いや素材であるシルバーの時価などによって生じます。また定番商品なので価格改定の可能性も存在します。

どこで購入するのがベストか？

シェーヌダンクルを購入する場合、正規店か中古市場になります。

正規店での購入すれば、詳細な商品情報や扱い方を教えてもらえたり、試着してサイズ感を確かめられること、今後のエルメス製品の購入につながる案内をもらえるようになるなどのメリットがあります。逆にシェーヌダンクルのような人気アイテムは品薄で、信頼関係を築いていないと購入はおろか予約すらも受け付けてもらえないというデメリットもあります。

これに対して中古市場であれば、明確なサイズやコマ数さえ分かっていれば、みつけさえすれば購入が可能です。しかし、ネットフリマのような個人売買の場合は真贋や状態など、思っていたものと違うものが届くなんてこともあります。中古でもシェーヌダンクルは10万円～20万円ほどの相場ですので、思ったような取引ができない場合のダメージは大きいです。